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★スケーターズ・フェイバー?★

【スケーターズ・フェイバー】聞きなれない言葉だと思います。

当初Blogではエントリーにしないつもりでいたのですが…(様々な理由により)
興味深い推移がありましたし、Blogの性質上避けて通れない気がしますので公開します。

ISU テクニカル・パネル ハンドブック(英語版)
http://www.isu.org/vsite/vfile/page/fileurl/0,11040,4844-197593-214816-125742-0-file,00.pdf

項目 The ¾ mark landing
In all doubtful cases the Technical Panel should act to the benefit of the skater.

すべての疑わしい例では、テクニカルパネルは、スケーターの利益のために行動する必要があります。

ISU テクニカル・パネル ハンドブック(日本語版)
http://www.skatingjapan.jp/data/fs/pdfs/comm/hb2009-single2009j.pdf

項目 着氷時の3/4 回転の基準

すべてのはっきりとしない場合には、テクニカル・パネルはスケーターの利益になるように務めるべきである。

スケーターの利益のため(判定で選手が不利益を被らないように務めるという意味合い)という事が
今回のエントリー内容でのWrong edge判定のケースに適用されるかどうかは現役テクニカルの方々に聞いてみない事にはわかりませんが、私の知る限り旧採点時代でも、明らかでないケースの判定は選手が不利益を被らないようにすべき…と、いうような認識がある事から、回転不足の項目だけに当てはまるという事はないと思っております。

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※ このエントリーは’10年2月初旬に書いていたものを記載しております。

FS資料室 質問用掲示板 http://tac3g.bbs.fc2.com/  

気になる質問内容を見かけたものですから、ちょっと気まぐれで掲示板なら書き込みも手軽だしって事で出張してました…

ルール運用の問題点につながる事例のような気がしたので首を突っ込んじゃいました。
コメントのやり取りに関しては、いつものような反応なのですが…

とりあえず この時 話題に上がった選手の動画をご覧下さい。。。

YouTube - Tugba Karademir 2010 Euros SP.wmv
http://www.youtube.com/watch?v=y9fdR8NRVls



Tugba Karademir 2010 Euros LP 
http://www.youtube.com/watch?v=u50j28vetUY  



ISU European Figure Skating Championships 2010
http://www.isuresults.com/results/ec2010/index.htm
  
Tugba KARADEMIR選手のSP順位は10位・FS順位は13位。
プロトコルと動画を見比べてみてください。

SPプロトコル
http://www.isuresults.com/results/ec2010/ec10_Ladies_SP_Scores.pdf

FSプロトコル 
http://www.isuresults.com/results/ec2010/ec10_Ladies_FS_Scores.pdf

この時のテクニカル・パネルが試みたジャンプとして認定したのはルッツという事実。

このユーロの放送を樋口先生が解説に入ってたそうです…

当然の事ながら、『コレはフリップのエラーですね』と仰ったそうですが
FSのプロトコルではルッツの回転不足判定のみでした。

この時のテクニカルチームは単にTSがコールを間違い、他の2名は異議を唱えなかった? って事だけなのか…
彼女の試みたターンは見事なロッカーターンをしてルッツを跳んだのだ!って、判定しちゃったのか?

たまたまDGになったので、Fの"e"と"<"の2重のマイナスは選手の不利益なのでルッツだけの"<"に納めちゃった?

なんてのは無理やりすぎますし、テクニカルチームの判定にも個人的には フリップルッツをロッカーで跳んではいけない訳ではないし一般的ではないけど、ルッツを試みたと判定したテクニカルにも理由があるような気もしてます。

テクニカル経験者の方々…
こんな認定の仕方ってアリなの?って思いませんか?

彼女のジャンプがスリーターンのあとにスネークチェンジしてるならフリップのエラーでいいと思いますが…
ある意味 見事すぎるロッカーターンだと思いませんか?

このジャンプの認定はユーロ女子シングルのテクニカルチームの人為的な2重ミス(TSの認定ミス&TC・ATSの異議無し)の可能性もある判定だと思っていますが…

あそこの掲示板に書いてあるように、プレパレーションのパターンとエッジの状態を定義せずに運用を続けていくと、このようなケースはいずれ大問題になるような気がするのです…

そもそも試みようとしたジャンプという認定には何をもってして判断材料にしているのか? って言うのを、以前から疑問に思っています。

エッジのエラーを取り締まるのなら、どちらのジャンプを跳ぼうとしたのか? の、判定が一番重要になるはず。。。

もしも・・・

浅田真央選手・安藤美姫選手やキム・ヨナ選手など注目を浴びるトップ選手が、あんな感じでフリップのエッジエラーを跳んでルッツ認定もらっちゃった日にゃあ、どんな状態になるんだべか?

想像するだけでおそろしや。。。と、言うように危惧してしまうのです。

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と、いうように書いていました。。。

一応、FS資料室 質問用掲示板 の私の書き込みも備忘録として残しておきます。

質問者は質問自体を削除するし、私のレスに対する他の方の投稿もおそらく投稿者自身が削除したと思われます。
いくつか削除された状態ですので、流れが読めないと思います。

最初は動画の存在をしらなかったので想像で答えたのですが…

樋口先生かテクニカルかどちらかが間違ってるかも知れませんって書いたのを見て、突然キレてくる人もいるわ…
どこにでも、変な人はいるもんですね。。。

真面目に考え答えたのがアホらしくなります。

※ 以降、日付が書かれている文章は掲示板に投稿したものです。

2010/01/30 (Sat) 00:28:25

当該ジャンプを見ていないのでなんとも申し上げにくいですが
樋口先生がそのようにご指摘しているのなら間違いなくフリップのWrong edgeなんでしょうね。

私自身がTVなどを見ていても、フリップやルッツを試みていると思ったジャンプが解説や競技後のプロトコルで確認すると逆の認定になってるケースが時々起こります。

両方のジャンプに!判定が出てしまうタイプの選手はプレパレーションの通常のパターンに無いアプローチを行われると混乱しそうになりますね。

時々TVに向かって、『今のはルッツ(フリップ)でしょ?』ってツッコミ入れてます。

コーラーのコールに他のテクニカルメンバーが異議を唱えないのも変に思いますが
フリップのオーソドックスなプレパレーションではスリーターンからとモホークからの2種類が代表的です。

ルッツのオーソドックスなプレパレーションには、ずーっとバックアウトで滑ってきて、そのまま踏み切る昔ならではのタイプと
最近では多くの選手が試みる反時計回り方向への回転をしクロスを入れ踏み変えた直後に跳ぶタイプが代表的です。

通称ですがフルッツやリップというのも…
フリップを試みるジャンプのプレパレーションでエッジに誤りがあればe !の判定を受けてしまいますが
ルッツを試みるジャンプのプレパレーションではエラーにはなりません。
もちろん、逆のケースも同様で、テクニカルチームの試みたジャンプの認定が正しければ前者ならエラーで後者ならセーフです。

選手自身が試みようとしているジャンプの意図とテクニカルの認定が一致していれば、あとはエッジの判定の問題だけになりますが
コーラーが認定したものと、選手が試みようとしたプレパレーションに逆の認定がつけば、見ている者も解説者も混同してしまいますね。


私だけでなく、関係者の方々にも、このルール運用上の問題点を危惧している人もいると思います。

こういった事(認定次第)でザヤックに引っかかってしまうケースも時々起こるでしょうし
ルール運用上ではいくつかのパターンのプレパレーションを試みようとするジャンプの種類に決めておく必要があると思っています。


来シーズンのルール運用の改正ポイントの議題に入る問題だと思いますね。

2010/01/31 (Sun) 00:17:08

〇〇さん

当該ジャンプは時計回り方向の→LFI~RBIのモホーク後に
左フリーレッグでクロスに入れて
LBOで踏み切り体勢になったLzなのでしょうか?

コチラのパターンならば試みたジャンプはルッツになります。
ですが、引っ張り込むようにしてLBIにチェンジして踏み切ればルッツのエラーです。

逆に反時計回り方向のモホーク→RFI~LBIのまま踏み切ればフリップですが…
構えの姿勢に入る時にカウンターが入ってしまいLBIがLBOにチェンジして踏み切ればフリップのエラーです。

当該ジャンプのプレパレーション如何ではテクニカルチームの人為的ミスかも知れませんし
樋口先生が見間違えてたのかも知れません。

※ このあと動画の紹介を受け、初めて映像を確認する。

2010/01/31 (Sun) 04:37:57

〇〇さん

動画のご紹介ありがとうございます。
確認しました所、当該ジャンプはスリーターンから入るパターンのフリップを試みていますが、完全なロングエッジでした。

スリーターンではなくロッカーターンになってます。

よって樋口先生は間違っていませんね。
あれは、見間違えてしまうようなレベルじゃないです。

ということは、コールしたTSのみならずTC及びATSもコールに対して異議を唱えなかったという、2重の明らかなミスを犯している可能性があります。

樋口先生もテクニカルチームも両者専門家ですから本来なら、ジャンプの見分けで片方が間違いを犯すなんて考えられないのですが。。。(驚)
さらにテクニカルチームは3名の眼で見てるのに。。。

ですが、もし…選手がスリーターンではなく、敢えて難しいロッカーターンからのルッツを意図して試みたという主張(テクニカルもそう判断した)という可能性もあるので
この選手のジャンプは、昔からの両方のジャンプを確認しなければなりません。

ユーロなどの大舞台でのミスジャッジ?は大問題でしょう…
メダル争いをした選手なら各国巻き込んだ大騒ぎになるかもしれません。

オーソドックスなフリップの入り方をして、ロングエッジになるタイプの他の選手にも同様な判定を犯している可能性がありますよね。

ISU European Figure Skating Championships 2010
http://www.isuresults.com/results/ec2010/index.htm

仮にジャッジパネルのGoE判定にミスがあっても、上下カットでカウントされなかったり、もし含まれたとしても平均化されるので影響は微々たるものですが

テクニカルの認定ミスやDG判定・ロングエッジ判定などに誤りがあれば競技結果への影響は大きい。

だからこそ、テクニカル資格はナショナルクラスを経験した選ばれし人々ですし
もし間違いがあっても、訂正が出来る様に判定などに見解の相違がある場合は3名の多数決になります。

今回のケースはTSのコールミスだけでなく、監督役(TC)・補佐役(ATS)が異議を唱えなかったのか?という2重の問題です。

野次馬的なツッコミをいれるとしたら…

この選手はフリップ(プロトコル上はルッツ)だけしか試みていませんがもし両方試みていたらどうなるのか?
両方のジャンプをコンボを含めて4回試みたらどうなるのか?
なんて、ちょっとイジワルな発想がよぎります。

たださきほどの、レアケースのルッツ(スリーターンではなくロッカーターン)で試みた&認定したという可能性もありますから
解説者として見た樋口先生の見解(フリップのエラー)も正しく(コチラが普通)

テクニカルの認定(レアパターンのロッカーターンからのルッツ)も正しいのかも知れません。(かなり無理がある)

ロッカーターンでルッツを跳んだいるとしたら、見事なアウトエッジ踏み切りですし。
スリーターン後にカウンターを当てたようにチェッジしてLBI~LBOになった訳でなく、ターン直後に跳び上がってますから
『コレが私のルッツの跳び方よ』と言われてしまえば、そのように受け取る事も出来ます。

直接コーラーに見解を求めたら、上記に書いた理由でルッツだとコールしたと言うかもしれないのです。

一応、当該選手の他の競技会動画とプロトコルを確認しましたが
3Fの"e"判定が多いですよね。。。

普通に見ればフリップのエッジエラーの認識で大丈夫でしょう。

中略

※ このあと…友人のテクニカル経験者と意見交換をしました。

2010/02/04 (Thu) 01:17:38

>今回のケースはTSのコールミスだけでなく、監督役(TC)・補佐役(ATS)が異議を唱えなかったのか?という2重の問題です。
>レアケースのルッツ(スリーターンではなくロッカーターン)で試みた&認定したという可能性もありますから
>解説者として見た樋口先生の見解(フリップのエラー)も正しく(コチラが普通)
>テクニカルの認定(レアパターンのロッカーターンからのルッツ)も正しいのかも知れません。(かなり無理がある)

上記のように書いてましたので、当該トピックを読んだ方々はユーロのテクニカルチームの誤審?と取られる方もいらっしゃるかも知れません。

当該選手のジャンプはフリップの"e"もしくはルッツを試みたか明確(エッジは明確ですが)ではなかったので
3名のテクニカルチームは当該ジャンプをレビュー扱いで一旦保留して
他のジャンプ要素にフリップ&ルッツをどちらかもしくは片方をもう一度跳ぶかどうかを見て
演技終了後にレビュー判定に入ったケースと推察できます。

一般的なケースではないですが、スリーターン後にカウンターを当てたようにチェッジエッジしてしまい
LBI~LBOになって跳び上がった訳でなく、ターン直後からアウトエッジのまま跳び上がってますので
LFO~LBOのロッカーターンをしてルッツを跳んだと認定する事を誤審とは呼べないレベルです。

そして、フリップの"e"ともルッツともどちらにでも取れてしまうようなケースでしたので
『スケーターズ・フェイバー』
(ハッキリとしない場合はスケーターの利益になるように判定する)として扱った可能性が高いです。

ISUハンドブックには回転不足の項目に書かれているのですが
その他の項目でも、ハッキリとしないようなケースではスケーターが不利益を被らないように判定しています。

ISU テクニカル・パネル ハンドブック(日本語版)
http://www.skatingjapan.jp/data/fs/pdfs/comm/hb2009-single2009j.pdf

PS 利益になるようにと書いてあるので誤解を招きそうですが 選手が不明確なケースで"不利益を被らないように"という趣旨のものです。

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このような備忘録ですが…

個人的に問題と思うことは以下の部分…
果たしてユーロという世界選手権に次ぐ権威のある競技会のテクニカルを任される審判が誤審をしたのか?ですよね。

私も最初は誤審?ではないかという感じのコメントを書いてしまいました。
3名のテクニカルチームが誤審を起こすだろうか?っと考え直し調べてみたんですよね。

テクニカルチームはチェックすべきエレメンツについてレビューで映像確認した後に判定を確定するはず。

3名のチームがフリップの"e"ともレアな入り方のルッツとも受け取れるレビューを見て、今回のチームはレアな入り方をしたルッツと認定した。(と、解釈できる)

ただ他の競技会でのTugba KARADEMIR選手のジャンプはフリップの"e"と判定される事が多かった。。。

一般的に見れば、彼女のプレパレーションではフリップの入り方ですが
私の見る限り、インエッジが皆無でスリーターンをしたのではなく
ロッカーターンをしてアウトエッジから直ちに踏み切ったように見える。


当然、樋口先生も一般的に見ればフリップを試みているのだろうと思ったからこそ、あのように解説した。
TV放送中ですから、手短に説明するにはフリップのエラーだと話すのは自然です。
(時間があれば十分な説明も入れる事が可能でしょうが)

ですが、フリップはスリーターンもしくはモホークで跳ぶものとして定義されている訳ではないので
スリーターン後にLBI~LBOにチェンジエッジしてしまうケースで踏み切れば"e"判定もやむなしですが
今回のような、ロッカーターンになり、LBIにならずLBOのまま踏み切れば、例えフリップっぽいプレパレーションでもレアケースのルッツだと認定する事も可能だという事です。
モホークからの入り方のプレパレーションでも、モホークではなくチョクトーを入れLBOで踏み切ればルッツですから。


プレパレーションのパターンとエッジの状態を定義せずにルール運用を続けていくと、このようなケースはいずれ大問題になるような気がする。

そもそも試みようとしたジャンプという認定には何をもってして判断材料にしているのか? って言うのを、以前から疑問に思っています。

エッジのエラーを取り締まるのなら、どちらのジャンプを跳ぼうとしたのか? の、判定が一番重要になるはず。。。

踏み切りのエッジだけを見るのならばエラーという定義自体の存在が無くなり
フリップとルッツはひとつのジャンプになり、5種類のジャンプになるはず。


フリップとルッツを別のジャンプとしてエッジのエラーを判定するのならば、どちらのジャンプを試みようとしたのか? という、試みようとしたジャンプの認定をプレパレーションのパターンで定義せねばならないはずだという事。

もしくはプログラムコンポーネンツシートの提出を義務付けて、一部の例外(ザヤックルール回避措置など)を除いて基本的にエレメンツ予定の変更を認めないとか…

個人的にはCoP(新採点システム)には、まだまだ改善したり、進化させねばならないルールがたくさんあると思います。



※ 映像を見る前のコメントと見てからのコメント、そしてテクニカル経験者と意見交換したあとのコメントというように
私の今回のケースのルールに対する考え方にも変化があり、読みづらかったと思いますが勘弁してください。



今私は、短い時間の中で,むしろ慣例(一般的な見解)にとらわれる事無く、ルール運用の問題点も踏まえた上で
見たままの見解で試みようとしたジャンプの認定をしたテクニカルチームだったのかもしれないと思い始めています。。。

テクニカルパネルの審判は名前が公表されていますし(GoEジャッジもですが、どのGoEを付けたのかは秘匿されている)同じテクニカル経験者からも異論が噴出するかも知れない…
ISU内部でも問題視されるかも知れない。

そういった意味でも、かなり勇気のある判定を下したような気がしますし、ジャンプの定義の問題を取り上げてもらい、今後の改正に繋がるかもしれない事例になった気がします。

まぁ当のTugba KARADEMIR選手本人はフリップを跳ぼうとしてただけかもしれないんですけどね。。。
フィギュアスケートは本当に奥が深い…

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上記部分までが2月初旬に書いた内容です。
以下の部分は、バンクーバーオリンピック後の後日談として3月初旬の記載です。

Tugba Karademir選手はバンクーバーオリンピックに出場しました。
映像は画質が悪いですが、SPの演技です。

YouTube - Tugba Karademir 2010 vancouver kis olimpiyatlari
http://www.youtube.com/watch?v=ExggA2jAVgU



Ladies - Short Program : Schedule and Results : Vancouver 2010 Winter Olympics
http://www.vancouver2010.com/olympic-figure-skating/schedule-and-results/ladies-short-program_fsw010201aj.html

バンクーバーオリンピック公式ページ内のリザルトページには
プログラムコンポーネンツシートの内容も記載されています。

女子SPのプログラムコンポーネンツシートと判定要素
実施予定 Triple Lutz + Double Toeloop
 判定  Triple Flip + Double Toeloop 6.80 -2.20 4.60

女子FSのプログラムコンポーネンツシートと判定要素
実施予定 Triple Lutz + Double Toeloop
 判定  Single Flip  0.50 -0.12 0.38

Tugba Karademir選手が意図したジャンプはルッツの可能性が上がりました。
映像ではユーロの時と同様のプレパレーションでジャンプを試みています。

そして、今回の判定はフリップのエッジエラーとなりました。
この事実は、非常に興味深いものとなりましたね。

普通に見れば競技関係者はフリップのロングエッジと判断する…
ですが、選手は難しい入りのロッカーターンからのルッツを意図していた。(可能性が高い)


もしくは、Tugba Karademir選手は日頃の競技会ではフリップのエラー判定が多い訳ですが
ロッカーターンをしてルッツを試みたと判定されたらルール上は減点される事はないのですから
あらかじめプログラムコンポーネンツシートにはルッツの実施予定と書いているのかもしれません。

要素の構成予定表はありますが、テクニカルパネルは試みられた要素を見たまま判定をするのですが、ルール上に入り方の定義がないことから
一般的な入り方としてみればフリップを意図して試みたと判断する方が自然です。

ただ、選手はプログラムコンテンツシートの提出と必ずしも一致させなくても良いわけですから
提出された内容を考慮するのならば、ルッツを試みたと認定してもらえれば
フリップのロングエッジと判定されなかったとも言えます。

※ Fの"e"と判定されますと基礎点も下がりますしGoEも概ね-2されますので大きなミス扱いとなってしまいます。

ユーロのテクニカルは、レアケースのルッツかもしれない?という判定が、正しかった可能性もあると言うこと。
可能性があると書くよりも、スケーターズフェイバーを採用した可能性が上がったと考えられます

そして、今回のテクニカル・パネルがフリップのロングエッジと判定したのが
間違っていると決め付けるのも良くありません。

要はジャンプへの入り方に定義が無く、エッジが間違っているかどうかは
一般的な入り方を基準にして見ているのか、跳ぶ直前のエッジの状態を基準に見ているのか
ルール運用上の問題点があるからだと思います。
Wrong edgeの運用を明確化したのなら、ISU テクニカル・パネル ハンドブックに
フリップとルッツを試みるとはどういう事かという補足説明が入るだけで解決できる問題だと感じます。


選手が試みようとしたものをジャッジは事前に聞く事が出来ません。
また、選手が試みようとしているジャンプをジャッジに知らせる必要もありません。

ジャッジ団は試みたジャンプを見たまま客観的に判断するのが任務です。

ジャッジ団がどのような理由で判定をしたのかも我々は知る事が出来ませんが
映像とDetail(プロトコル)などを見て推察する事は可能です。

疑惑のように扱われ、それを簡単に誤審だ!と、決め付けるのは簡単です。
もし誤審でなかったら、どの様な経緯で判定されているのかを調べていけば
ある一定の結論らしきものが見えてきます。

今回のケースは競技経験者であっても見解が分かれるような部分です。
この様なケースはルール運用部分の難しい所でもあります。
そしてフィギュアスケートは非常に奥が深いって事がこの様な事例からも伺えます。

ISUで、どの様に受け止められるかは解りませんが、今後、ロングエッジ判定のあり方について
議論のテーブルにあがるかも知れない事例となったような気がしますね。

様々なエントリーでも書いていますが、より公平公正を期するために今後もルールの部分改正は続くでしょう。

Wrong Edge判定に関して先の掲示板の投稿にジャッジ経験者と推察できる方のコメントが参考になると思います。

【FS資料室 質問用掲示板】 Sakuraは私。
http://tac3g.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=2739909 

【testさん投稿】 以下引用…

ジャッジはGOEの判定やPCSの判定をする審判ですので、正しくは「TS(テクニカルスペシャリスト)やTC(~コーラー)などの技術審判サイド」です。
ジャッジも踏み切りエッジを自分で見て自分で判断します。
TOからeや!の情報が送られてきますが、ジャッジ自身がTOと異なる判断をすることは許されていますし、TOからの情報が来る前に自分の判定を下さなくてはなりません。
TOが e や ! を付けたからと言って機械的にGOEをマイナスしているわけではないのです。

あと多くの方が誤解しているようですが、eや!が付いていないからといって必ずしもエッジが正しいと判断がされたわけではありません。
e や ! が付いていないのは、あくまでTOから見て e や ! と判断されなかったと言うだけのことです。
撮影のアングルや映像の鮮明さによっては明確な判断が下せないこともあります。
そう言うときは選手の利益になるように決定を下します。
TOから見て e でも ! でもないように見えたが1番ジャッジからは明らかに e だったということもあり得るのです。

フリップとルッツの違いは本来は入りと踏み切りの際の体の回転方向と思います。
ジャンプの回転と同じ向きに回転しながら踏み切りに入りそのままジャンプするのがフリップ、緩やかに反対向きに回転しながら踏み切りで一気に反転(カウンター)して跳ぶのがルッツです。
その結果必然としてフリップはインエッジで、ルッツはアウトエッジで跳ぶのが正しいとされてきました。


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★プレロテって何?★ 回転不足の事…?

NET上を飛び交う不思議な言葉【プレロテ】プレローテンションらしい。

検索してみた!

フィギュアスケートの「プレロテ」とは、どういう意味ですか?ご存知の方、宜しくお願いします。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1422168319

ベストアンサーに選ばれた回答 (一部抜粋)

いろいろなサイトで、「プレローテーション」のことを、皆さん、略して「プレロテ」と呼んでいます。
「プレローテーション」とは、ジャンプを跳ぶ前の体制から、実際に離氷するまでに
必要とされる準備(プレ)、回転(ローテーション)のことを意味します。


プレロテになちゃってる選手って誰のジャンプですか?逆にプレロテとは程遠い選手は誰ですか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1080855270

ベストアンサーに選ばれた回答 (一部抜粋)

アクセルジャンプについて、後ろ向き踏み切り(いわゆるプレロテ)を回転不足として扱うように
ルールが改定されたのは、2009/10年シーズンからです。

天野さんへのインタビューは、「ワールドフィギュアスケートNo.41」(2010年1月刊行)に掲載されています。
そのインタビューで、天野氏は、こう説明しています。

アクセルを跳ぶときにスキッド(横滑り)する選手もいます。
でもそれが過剰になって本来前向きにテイクオフするべきなのに、ほとんど後ろ向きになってから
空中に上がるテイクオフは、「Cheated take off」となって回転不足と認定されます。


検索すればザクザク出てくるこの言葉。
フィギュアスケートファンの方には普段の会話にも普通に出てくるぐらいポピュラーな言葉に感じます。
では、実際のところはどうなんでしょうか。。。

たくさんのサイトで書かれていると、常識化してしまう事がNETでは度々起こります。

ルール関連に、この言葉の存在を確認していません。
使っている関係者もほとんど聞いた事が無い。 チートは使います。

上記のISU技術審判員である天野氏の説明で使われた
【 Cheated take off という言葉がテクニカル・ハンドブックに記載されています。

テクニカル・ハンドブックから引用 【PDF注意】
http://www.skatingjapan.jp/data/fs/pdfs/comm/2011-12hb_single_j.pdf

【ごまかした踏み切り】【 Cheated take off 

ジャンプの踏み切りでごまかした場合も同じ基準が適用される。
明らかに前向き(アクセル・ジャンプの場合には後ろ向き)踏み切りのジャンプは、
ダウングレード判定のジャンプとみなされる。 
トウ・ループが、最も一般的に踏み切り時にごまかしがあるジャンプである。
テクニカル・パネルが、(しばしばコンビネーションやシークェンスにおいて)
踏み切りでのごまかしでダウングレードを行うかの決定をする際に
リプレイで確認することができるのは通常速度のみである。

回転不足の判定には、主に着氷時の結果的に起こる回転不足判定
アクシデント・ミス要因など、TOP選手ではレアケースの【ごまかした踏み切り】によるDG判定と
2種類存在し、別々の判定基準で分けられている。

その性質はジャンプ動作中という観点では同じですがエラーのメカニズムは大きく違います。

その性質の説明には以前のエントリーに記載しています。

★回転不足の見方★ 審判はこう見ている・・・
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-170.html 


o0557026011603952108.jpg 


o0557043111603952109.jpg 

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【プレロテ】は上記の事を指しつつも、伝聞が広がりながら
いくつかの誤解が広まったのかもしれません。

ジャンプの踏み切りに関しては、エッジ(ブレード)のカーブに乗りながら
踏み切り、回転運動に移行していくのですから、多少事前に回転運動が始まることは自然です。

【明らかに】コレ重要 
後ろ向きに踏み切るジャンプが明らかに前向き
アクセルのような前向きに踏み切るジャンプが明らかに後ろ向き
と、なったジャンプがDG判定されるのであって、判定ではスロー再生などされず
ノーマル速度で見て、明らかではない場合はDGされません。

実際の事例は以下のエントリーで説明しています。

★もうひとつのダウングレード判定!?★ DGを探そう!【問題編】
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-171.html

★DG判定を探そう!?★ スロー再生で確認!【解答編】 
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-172.html


●●選手のジャンプは【プレロテ】があるから回転不足なのだ!
●●選手のジャンプは回転不足なのに見逃されている八百長だ!

からスタートし、反論vs反論の応酬・・・

次第に誤魔化した踏み切りによるDG判定の話と
着氷時における回転不足判定の話が合体っ!


ISUも不親切といえば不親切なんです。 ごめんなさい。 (自分が代わりに謝ってどうする)
業界内部の人間は、滑走とプロトコルを照らし合わせれば、どっちの判定が採用されたか判る。

でも、一般のファンの方々までプロトコルをチェックしてる。 って、視点が足りないんですよね。

プロトコル表記マークに【ごまかした踏み切り】には C<< 表記とか
着氷時回転不足のDG判定】なら D<< 表記とか 判りやすくすればいいんですがね。

Wrong Edge判定も以前は e 表記のみ
1度、軽い場合は ! 表記と e 表記の2種類体制に移行したと思ったら、また e 表記のみに一本化。
一般的な感覚からしたら、『せっかく判りかけてきたのになにをするんじゃ!』ですよね。

私が個人的に見てる時は、『あっ コレは 軽e だな・・・コッチは 重e だな・・・』
みたいな感じで判るのですが。

FS関係者だけがわかっていれば問題ない。って意識がどこかあるのでしょうね。
とかく、業界内常識の感覚からは脱する事が出来ない印象です。

ひとつISUを庇う事が出来るのは、少し不親切で解りにくいけど
【プロトコル】の公表は大進歩です。 コレだけは評価してあげて下さい。(笑)

そういった感じで、なかなか一般的なFS業界の認識普及には
前途多難だと実際にルール説明をしていて感じます。


脱線しかけたので元に戻りますが… 

典型例では、浅田真央選手vsキム・ヨナ選手の回転不足論争がファン同士の戦争に…
もちろん、他の選手同士のファン同士で非難合戦しているケースもあります。

様々な形で作為的な検証動画を作り上げ、選手非難を繰り返す。
そして、その映像がたくさんのサイトで紹介され、疑いもせず信用してしまう。

【実例】
ノーマル速度再生で判断すべき映像をスロー再生で証明のケース
スロー再生などで判断すべき映像を切り取った写真画像で証明のケース
TV映像は審判映像とは違うものを使っているのに証明するケース
取り上げ始めたらいくらでもあるので割愛します。

認識の間違いが元で作られた動画や画像に対して、正しい見解を述べても多勢に無勢。
大勢の人が、信用しているから正しいとは限らないのに。(天動説と地動説)を思い出します。


回転不足判定やWrong Edge判定などに関する
作為的な動画は数多く上がりましたが、こういった例が典型的なので紹介します。

別に、この映像に使われた浅田真央選手の判定への妥当性を正当化するなどの意図はありません。
間違った認識で作られた実例ケースの映像に浅田真央選手が題材にされるケースが圧倒的多数なのです。

個人的な思いですが、このような作為的な映像を作り選手の正当性を証明する目的で
作られたのかもしれませんが、浅田真央選手が、この競技を愛し
彼女が人生を賭けて取り組んでいる競技自体を批判するような行為は、浅田選手の真の応援ではない。
と、考えています。

【ゆっくり解説3:浅田真央の回転不足(ネコでもわかる解答つき)】


上記の動画シリーズは典型的なルール曲解のケースで自爆しています。
You Tube版が消されたのは、当Blogで指摘したのちに削除されました。
出来る事なら、正しい認識の下で作られた説明動画が生まれたらいいのかも知れませんが。

この動画シリーズは数万回も視聴され、様々なBlogなどにも貼り付けられたシリーズのひとつです。
少なからず影響はあるでしょう。

実際に、掲載しているサイトなどでは、この映像の論調と同様に審判の無能ぶりを批判しています。
果たして、審判達は本当に無能なのでしょうか?

まずジャンプの起点を解説する為に用いた【ジャンプを試みる】の説明
ジャンプボックスの説明でありジャンプの起点の説明ではありません。

選手がジャンプの起点として意識している。というような説明なら実際の選手の感覚に近いものです。
ですが、審判はジャンプの回転不足を判定する場合は、そのような選手の感覚的なものを基準には出来ません。

Q 何故ルールにはジャンプの回転不足判定の基準になるラインを定義化しないのでしょう?

A 厳密に完全な瞬間を特定してはいけない性質のものだから、踏み切りや着氷の瞬間に関する定義がないんです。


ジャンプの踏み切りとは? も、選手の意識と審判の意識は違います。 

選手はアクセルなら踏み込んだ足が伸び始めてフリーレッグや腕を振り上げ始めた瞬間が
踏み切り動作の最も強い意識になります。
でも実際、踏み切った足が氷から離れるのは少し後です。
氷に最もパワーがかかった状態も踏み切り意識の候補といえますね。

技術審判は氷から離氷した瞬間を見るTSも居れば、パワーがかかった瞬間
(トウを衝くorエッジにパワーがかかった瞬間)と見るTSも居るかもしれない。

こうして書くと、時間的に離れているように感じますが百分の数秒差の世界です。
スーパースロー再生にしてはじめて判る時間差です。(判定はノーマル速度)
ぶっちゃけ、ノーマル速度で見るのなら、同時です。(笑)

でも、この技術審判員たちは競技を何千回ものサンプルを見ていますから
普通の人達が同じにしか見えない違いを見抜く眼を持っているんですよね。(これホント)


踏み切りの誤魔化しに関する記述が【明らかに】前向きor後ろ向き(アクセル)のように
明確でなければセーフにするゆらぎもあるんです。 
 
スケート界のルール策定に関して、定義や基準の記述が無いケースはあります。
暗黙の了解のように、絶対的なものを求めてはいけない性質のものはルールの定義や基準に入れないのです。
※ ステップシークエンスの定義などが顕著ですよね。

絶対的なタイムや距離など、完全に白黒がハッキリする競技の性質ではないし
人間が人間のやる事を判定していく形の採点競技ですから、完全に明確には出来ないし
実際、完全に明確に出来ないようなものを採点しているのですから、そこは理解して下さい。

でも、その中で可能な限りの、定義や判断基準は明確に表記して運用されています。
テクニカル・ハンドブックやISUコミュニケーションを読んでいると
よくぞここまで考えられる、あらゆるケースに対応出来るように書かれているな。
と、感心します。 ※ 過去の問題事例解決策などの積み重ねがルール部分に蓄積されている。



ジャンプの回転不足の判定に使われる基準のラインは
踏み切りの地点と着氷の地点を結んだ延長線です。 
※ 踏み込んだブレードの方向ではない。

要するに、滑ってきたトレースがジャンプにより途切れ、着氷の瞬間の場所からトレースが現れる。
空中の仮想ラインがジャンプの空中軌道であり、それが基準となるラインです。

 着氷トレース   ⌒  ←←←  ⌒   踏み切りトレース ※ ジャンプが右から左の場合

【正しい回転不足判定知識】 トウ側 ← カカト側 を踏まえて見てね…
 
ジャンプの踏み切り方向 →  ○  ○  ○  ↑  着氷エッジ コレが1/4判定の位置。 
矢印がやや前向きになっていたら1/4以上不足のUR判定
基準ライン →→→ (/ や/向きはUR判定) (\や\ ← の向きは認定される)
完全に → 前向きなら1/2不足のDG判定です。


残念ながら、この映像で紹介された浅田真央選手の3Aは【ゆっくり解説】映像内の連続ストロボ写真の通り
前向きに近い位置で着氷しているので、このケースでは回転不足判定は妥当なのです。

認定されているケースの映像は、1/4以内の範囲に収まっています。
分度器で計っている角度の算出する基準ラインがデタラメですので
このケースでの回転不足判定ではないとの証明には無理があります。


着氷の瞬間に対しての考え方もテクニカル審判に差があると思っています。
ブレードが接氷した瞬間と考える審判、ブレードに体重が乗った瞬間と考える審判。
と、100分の数秒の着氷時の判定意識が違う可能性があります。
この点は、競技前のパネルディスカッションの意識合わせで統一しているのでしょう。

違う競技会で同じぐらいに見えた着氷に違う判定が出るケースは上記の理由が考えられます。
※ 同一競技会の同一カテゴリー内で判断基準が統一されているのだから問題ありません。

Mao Asada 2010 Olympics SP
http://youtu.be/jrEZgoPpCAI



最近の認定例の映像は非常に画質が悪いのでバンクーバー五輪SPの映像を使ってみます。

【Vancouver Olympic 2010 プロトコル PDF】 
http://www.isuresults.com/results/owg2010/owg10_Ladies_SP_Scores.pdf#page=1

Mao Asada 2010 Olympics SP 3A Slow Motion
http://youtu.be/40j1lNSJhSE



※ 1/5スローモーションで再生しています。

如何でしたか? 認定されているケースでは回転不足が無い着氷ブレード角度が見えますよね。
概ね、左方向から右方向へ踏み切っていますので、1/4判定ラインは向う正面方向です。
認定側   UR判定側  ブレードが  はDG判定
よって、ブレード&身体の向きは画面の正面方向より左向き方向であれば認定レベルとなります。

ごまかした踏み切りの基準も【明らかな】後ろ向きの踏み切りもありません。
認定されているケースでは、ブレードの向きも身体の向きも着氷方向まで回転している事が判ったと思います。
浅田真央選手だけが不当な判定を受けているって事はありません。

エラーがあった場合は減点され、質が良かった場合は加点される。
どの選手に対しても当たり前の事が淡々と行われているだけです。

選手を誹謗中傷しながら、贔屓選手の正当性を証明し、ライバル選手の不当性を謳う。
結果ありきの検証動画や作為的な位置で切り取った写真などを掲載しているケースは疑うべきです。

フィギュアスケート競技は対戦型競技ではなく個人(カップル)の採点競技です。
ライバル選手を中傷したりして楽しみたいのなら対戦型競技を見て下さい。

本当に選手を愛し応援しているのなら、競技ルールの不当性をいう事は
その応援する選手のルール対応の取り組みを認めていない事に繋がります。
そのようないい加減な事は行われていませんので安心して選手たちを応援してあげて下さい。

フィギュアスケート選手は不当な判定をする審判やルールと戦っていません。
ライバル選手とも間接的な競技結果であり、本当に戦っているのは
ルール対応をして自分自身のベストを越えるために競技しているんです。

採点競技の本質を理解していただければ幸いです。

Figure Skating in slow motion
http://youtu.be/-DlhUW441fo



踏み切り地点~着氷地点でのブレードの角度やトレース痕が見やすい映像です。


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★回転不足の見方★ 審判はこう見ている・・・

ISUフィギュアスケート世界選手権2012も近づいてきました♪
日本代表選手達も、シーズンの集大成を締めくくるために万全の準備をしていることでしょう。

今回は世界選手権で回転不足による判定でもめたりしないように映像&画像で
審判はどの様に判定しているのか?を見てみましょう。

特定選手の判定で、審判の誤審だ! 認定された、認定されていない…。
と、FSファン同士がもめたりしないように、正しい見方を確認してください。
作為的な映像やBlogなどで紹介された、誤った見方をしないためにも。

好きな選手が受けた判定、嫌いな選手が受けた判定を対比させ審判は誤審をしているっ!
と、いう感じで、書いてあるケースは結果ありき。で、書いている事もありますから。

日経コラム【フィギュア『回転不足』って何なのか】
http://s.nikkei.com/rT1Mpn

本来は日経コラムに許可を得るべきなのでしょうが記事中の画像に回転不足の説明を付けちゃいました。
(画像元記事をリンクしたので許して) 

o0557026011603952108.jpg 


o0557043111603952109.jpg
 

まず、、回転不足かどうなのか?を見る練習をしましょう。

Michael Weiss先生のジャンプ映像でチェックしてくださいね。
ジャンプの質を見る訓練はシングルやダブルを見れば解りやすいです。
最高難度のトリプルやクワドは非常に難しいです。

もちろん、当然ながら
回転不足など皆無です。
着氷の姿勢や適正なブレードの角度、その後の流れを覚えて欲しいのです。

短い映像ですので是非、全て見て下さいね。

The Axel Junp

http://youtu.be/mFGLGFv8Mu0
The Toe Loop Junp
http://youtu.be/SaecLU_69Ak
The Salchow Junp
http://youtu.be/H_KZeYwD2dU
The Loop Junp
http://youtu.be/oh4EIzmvmYk
The Flip Junp
http://youtu.be/7Zb8C7lnYVk
The Lutz Junp
http://youtu.be/UNmTZlo0tc8

さて、目が慣れてきたところで本番です。

サンプル映像の選定に迷いましたがこちらの選手の映像を使わせて頂きます。
映像の選手の方には、感謝しています。

【3/14追記】

Blog記事作成を優先してて、参考映像の選手は誰なのだろう?
を、後回しにしていましたが、どうやらChelsea Christopher選手のようです。

Chelsea Christopher 2011 Skate Cleveland FS
http://youtu.be/uVeNGhjC-zo



下記の参考映像は高難度ジャンプにチャレンジした練習ですね。
他にも、4Tや3Lzの映像もUPされています。 非常にポテンシャルも高く、素晴らしい選手ですね。

My Quad Toeloop Attempt
http://youtu.be/LlRsUFY2R-E

Triple Lutz (Arms Over Head)
http://youtu.be/zwhNHPEuyAg

【3/14追記終わり】

My Triple Axel !!!!!
http://youtu.be/nuYML5Uy27s



FINALLY. It's not entirely clean, but it's extremely close and it gets better every time (:
I finally got a landed one on tape!


さて、閲覧者の皆様には、この映像はどの様に見えたでしょうか?
回転不足でしょうか? 
もし回転不足ならDG? UR? それとも認定レベル?
 

等間隔では有りませんが、映像をキャプチャしました。

※ 説明上、静止画を使っていますが、実際のテクニカルの判定はノーマル速度もしくはスロー再生です。

画像はクリックで拡大します。

My Triple Axel!!!!!!!!.flv_000005348
My Triple Axel!!!!!!!!.flv_000005616My Triple Axel!!!!!!!!.flv_000005883

踏み切り時のブレードの向き ↑ を基準にしている訳ではありませんので要注意。
誤った認識で、映像や画像で、説明しているサイトやBlogがあります。

My Triple Axel!!!!!!!!.flv_000006150

My Triple Axel!!!!!!!!.flv_000006418

以下のコマから~5コマは連続キャプチャです。

My Triple Axel!!!!!!!!.flv_000006485

この時点では、まだ着氷していません。 基準となるのは空中の進行方向(緑のライン)です。

My Triple Axel!!!!!!!!.flv_000006551

 このコマが着氷の瞬間です。(体重が乗った瞬間)
DG判定の可能性が非常に高い位置です。

ブレードの向きだけでなく身体全体の向きも含めて、総合的に判断します。

※ ルール上の回転不足判定の基準は1/2以上の不足がDG判定 1/4以上の不足がUR判定です。

拙Blogでは回転不足判定の基準を1/2(180度)1/4(90度)と括弧付きで補足的に説明していますが
技術審判が180度/90度の角度で判断している訳ではありません。

あくまでルール(テクニカル・ハンドブック)の記載通り1/2の基準 1/4の基準をテクニカル・オフィシャルのミーティングで意識合わせした上で、判断しています。

My Triple Axel!!!!!!!!.flv_000006618

もし仮に、この着氷の瞬間であれば、UR判定の可能性になります。

※ 分度器などを表示して角度を測っている映像や画像がありますが
計り方自体を間違っていて、さらに結論を誘導しているケースがあります。


着氷角度が問題ではなく、あくまで回転の不足が1/2もしくは1/4の基準を元に判断しているという事です。

My Triple Axel!!!!!!!!.flv_000006685

もし仮に、この青い線で示した程度の着氷の瞬間であれば、認定される。

※ 十字の線で区切られた部分の右下位置が適正着氷の角度です。

My Triple Axel!!!!!!!!.flv_000006752

My Triple Axel!!!!!!!!.flv_000006886

My Triple Axel!!!!!!!!.flv_000007086

FINALLY. It's not entirely clean, but it's extremely close and it gets better every time (: 
I finally got a landed one on tape!

上記、映像の説明にもあるように、Chelsea Christopher選手自身は
まだ回転が足りていない事をわかった上で公開しています。
高難度ジャンプへの挑戦は、普段の地道な練習からスタートします。

【3/14 映像追加】

Triple Axel Slow Motion
http://youtu.be/IoUGQ0gTsWI



スローモーションVer 3A映像の説明のためにUPしました。
※ 再生速度は1/5に設定しています。

サンプル画像の説明を踏まえて、TOPスケーター達の映像を見て下さいね。

Figure Skating Triple Axel History -Ladies-
http://youtu.be/29SMYaEwGyM



3-3, 3A, quad collection -Figure Skating Ladies-
http://youtu.be/l-IT72GWrWE



回転不足を目視する場合、ブレード・靴を凝視してしまいがちですが
身体全体の向き(背中やおしり)などと同時に見る方が判りやすいです。
それと、氷のしぶきやトレース痕のカーブ(急なCの字)なども目安になります。
※ 尚、TV映像は審判の判定映像ではありません。

テクニカル審判は同じ位置から見ていますが、演技審判は横に広がり
JP1~JP9までリンクのロングサイドに広がっていますので見え方が違います。
GoE評価にバラつきが生じる理由の多くは見え方の違いです。

★ジャンプの回転不足考察…★ 

★回転不足判定の誤解?★  

★回転不足判定の誤解?★ アンサーエントリー 

最後に、DG判定は2種類存在します。
今回はメジャーな回転不足判定の紹介です。

もうひとつのDG判定事例は以下の記事を参照してください。

★もうひとつのダウングレード判定!?★ DGを探そう!【問題編】
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-171.html

★DG判定を探そう!?★ スロー再生で確認!【解答編】
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-172.html

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