★PCS再考察… 5コンポーネンツとは?★
★総構成点(PCS)考察…★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-50.html
以前にも考察していますが…
少し考え方の変化もあり、思うこともありますので、お付き合い下さいませ。
簡単なおさらい…
★プロトコルから学ぶ…★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-112.html
新採点システム(IJS)もしくは(CoP)と標記しています。
要素点 Technical Score + 構成点 Program Component Score
構成点は5つの項目(各10点満点 0.25刻み)の合計点…
それに所定の係数を掛けて合計してあります。
① スケート技術 Skating Skills
② 要素のつなぎ Transitions
③ 演技力/実行・遂行力 Performance/Execution
④ 振付け Choreography
⑤ 曲の解釈 Interpretation
これに…転倒などの要素違反や演技時間違反・音楽違反・コスチュームや
小道具の違反の減点を含めた 総合得点で争う事になります。
Program Components Overview
http://www.isu.org/vsite/vfile/page/fileurl/0,11040,4844-152077-169293-64120-0-file,00.pdf
Program Components Explanations
http://www.isu.org/vsite/vfile/page/fileurl/0,11040,4844-152086-169302-64121-0-file,00.pdf
上記PDFファイルよりも新しくPCSについて書かれた資料があるかも知れません。
各国で行われているジャッジス・セミナーで配布されているのかも。
個人的な意訳も入っているかもしれませんが
スケートの感覚に近い表現にしたつもりです。
フィギュアスケート資料室 - 構成点の基準(全種目共通)
http://www.geocities.jp/judging_system/single/pc.html
上記フィギュアスケート資料室様の翻訳も参考にさせて頂きました。
青字は個人的な5コンポーネンツの説明
① スケート技術 Skating Skills
定義:
総合的なスケーティングの質
スケーティング能力(エッジコントロール・フットワーク・加速させる能力)
氷上での流れや正確さ。
基準:
体幹のバランス、膝の使い方、正確な足裁き
リズム、パワー伝達、体幹を使った効率的な推進能力
重心を効率的に使う、無理のない加速
クリーンでコントロールの効いた滑走能力
ディープエッジを使ったコントロールされたステップ
パワー(エネルギー)・スピード・加速の多様性
多様な方向・回転方向・フォア・バックのスケーティング
片足スケーティングの習熟度や両足スケーティングの少なさ
スケート技術 Skating Skills
PCSの最重要ファクターとしてスケーティングスキルがベースだと思います。
極論になるかもしれませんが…
この要素が最も高い選手が上手な選手とも言える訳です。
SSは全てのエレメンツを含め全体を評価していると考えてます。
映像ではスピードや一歩の伸びなど見分けにくい部分も多く判り辛い。
深いエッジワークをこなし、尚且つスピードも豊富で
一歩の伸びやカーブを使う加速に優れ、膝の柔軟性を十分に使って氷に乗る技術…
膝や体全体を使う、効率よく氷を推す力と膝の柔軟性を使った引く(伸ばす)技術。
ターンなどステップ中に減速してしまったり両足を簡単について
バランスを回復しているような選手は上がりません。
絶対的なスピードや、そのスピードを維持したままのエレメンツ実行力
また、その正確さ、ダイナミックさなど、ゆっくりやれば簡単なことでも
他を圧倒するスピードの中で実行出来る能力などTV観戦では伝わりにくい事もあります。
★PCS 《Skating skills》 解説映像集★
② 要素のつなぎ Transitions
要素のつなぎ Transitions
プログラム中のエレメンツをつないだり、その価値を高めることによって
要素が孤立せずにプログラムの一部をなすような
いろいろなステップや動き、要素を評価する。
プログラム全体の密度の濃さやバランスを繋ぐことを表すと考えてください。
基準とされる内容は少なく抽象的ですが
スピードやパワー、フットワーク、ポジション、動作などを
多様性・難度・複雑さ・質・独創性などを複合的に判断しており
高度なプログラムの技術的見地が必要な項目です。
この要素のつなぎも、技術力の高さに裏づけされた
エレメンツ実施能力が伴っていなければ、それほど評価は上がりません。
★PCS 《Transitions》 解説映像集★(映像翻訳コメント募集中)
③ 演技力/実行・遂行力 Performance/Execution
定義:
音楽や振付けが意図するところを表現するための、肉体的、感情的、知性的な関わり。
また、動きの質と正確さ。ペア、アイスダンスでは動作の調和も含む。
基準:
・肉体的で、感情的で、知性的な関わり合い
全てのスケート種目でスケーターは、音楽の理解力を身体的表現において誠実に実行する
・身のこなし
肉体内面から出る、表現の力。動作の流れが自然に行われる身のこなし
・スタイルと個性
スタイルは、音楽によって喚起される独創的な表現や動作。
個性は、スケーターの嗜好や着想と芸術的志向が合わされ
プログラムの概念、スタイル、内容にもたらされるもの。
・ボディ・アラインメント
洗練された身体・手足のライン、動作の正確な実施で特徴付けられる
・多様性とコントラスト
テンポ、リズム、力、動きの大きさ、難易度、形、角度を多様に
また身体を多様に使っているか、また強弱をつけているか。
・投影(プロジェクション)
スケーターのエナジーと観衆との目に見えないつながりを獲得しているか
・ユニゾン(アイスダンスおよびペア)
・パートナー間の演技のバランス(アイスダンス)
(ペア・ダンスの一部省略)
演技力/実行・遂行力 Performance/Execution
フィギュアスケートは芸術か?スポーツか?などの議論を呼ぶ演技力と解釈されている項目…
プログラムの音楽性の表現・ハイライトやストーリー性・キャラクター性などを
スケーティングで表す能力の評価だと思います。
観衆との目に見えないつながり(スケーターが内面から打ち出すエナジー)
を観衆が受け止め、その肉体的、感情的、知性的な関わりを
感じる事が出来ているか? って部分は、みなさんが一番ストレートに
感じる事が出来る項目だと思います。
★PCS 《Performance/Execution》 解説映像集★
④ 振付け Choreography
定義:
空間バランス、統一性、空間利用、パターン、構造、フレーズの原理に従って
すべての動作を計画的に展開させた独創的なアレンジ。
基準:
・目的: (意図、概念、ビジョン、ムード)
プログラムの意図や概念に基づいた質の高いデザイン(ビジョンやムード)になっているか
・調和あるプログラム構成
プログラムの美的追求を達成させる為に各部が等しい重要度で貢献しているか。
・統一性
すべての動作が目的を持ってつながっているか。プログラムに統一性があるのは、ステップ・要素・動作がすべて音楽によって動機づけられ、また、大きくても小さくても各部がすべて全体の中で必要不可欠に思え、根底にビジョンがあったり、全編を貫く象徴的な意味があったりする場合である。
・スケーターの表現・共有空間の利用
スケーティング動作の各フレーズが、360度全ての観衆との対話が成立するように配置されているか。
・プログラム・パターンの独創性、配置
滑走方向がバラエティに富み 興味を引く工夫がなされプログラムがデザインされているか。
・フレーズとフォーム(音楽のフレーズに合わせた動作や各要素の構成)
動作が音楽のフレーズに合わせて構成されているか。フレーズには起承転結などの一連の動作。
フォームとは、適当な数と順序のフレーズによって表現されたアイデア。
・目的、動作、デザインの独創性
音楽や根底にあるビジョンから喚起される独創的な構成や調和を追及しているか。
・創造性および独創性(アイスダンスのみ)
両者が、一つの作品を作り上げることを目指し、ステップ、動作を同じくすることで
美しい構成を追及することに等しい役割を担っているか。
要素のつなぎ・実行力/遂行力とも連動しますね。
要素やそれらをつなぐステップに関連したプログラムのレイアウト。
独創的な振り付けや、音楽にマッチした雰囲気などを表現や調和する才能。
上半身の動きが十分で、訴えかける振り付けは、観る者の心を打つ。
全ての観衆との対話が成立するように目に見えないつながりを獲得する力。
プログラムを作るコリオグラファーが様々な演出項目を
リンク一杯に散りばめ、偏る事無く、意図、概念、ビジョン、ムードを
スケーティングの表現の中で実現させているか?を審査しています。
★PCS 《Choreography》 解説映像集★(映像翻訳コメント募集中)
⑤ 曲の解釈 Interpretation
定義:氷上の動きを通じた、音楽の独創的、創造的表現。
テンポ・リズムを様々に使ったり、メロディ、リズム、調和、音色、歌詞、様式など
音楽のニュアンスを反映させる技巧や表現。音楽解釈の熟達度。
基準:
・音楽にしっかりと合った楽々とした動作
リズムやテンポの正確さ・効果的な動作・無理のない流れを氷上に表現しているか。
・音楽のスタイルや特色の表現
プログラム全体を通し、身体表現で、音楽の特徴、様式、キャラクターを表現しているか。
メロディ、調和、リズム、音色、歌詞、形式など音楽の構造に喚起される、ムード、様式、形態、主題を描写しているか。
・音楽フレーズの巧みさ、ニュアンスの表現(アイスダンスではさらにアクセントと速度変化)
作曲家や演奏者が音楽の強度、テンポ、原動力に細かな変化をつけるために用いた芸術的手法(ニュアンス)を、スケーターが、洗練された巧みな技で表現しているか。
・音楽の特徴を反映させる両者の関係
音楽の解釈やニュアンスの等しい理解(解釈のユニゾン)が築かれているか。
・タイミング(オリジナル・ダンスおよびフリー・ダンスのみ)
音楽を自分たちのものにできているか。
曲の解釈 Interpretation
振り付けや実行力/遂行力とも密接に関係のある要素…
音楽の雰囲気と特徴を表現する身体表現。
音楽の世界に引きこむような優秀な選手は曲の理解も素晴らしいものを持っていますね。
音楽の世界観を身体表現で伝える能力なのかと思っています。
★PCS 《Interpretation》 解説映像集★(映像翻訳コメント募集中)
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質の高いスケーティングとは何? ターンとは?って観察に最適かも。
ターンの正確さ推す能力、引く(伸ばす)能力…
YouTube - Elektra Hetman Twizzles Turns & More
http://www.youtube.com/watch?v=p0tib4Hc95E&NR=1
私…誤解されてる部分もあるかと思いますが…
CoPシステムは絶対ではないと思っていますし、完全だとも思っていない。
むしろもっと進化・改正させていかねばならないとも思っています。
Blogに寄せられたコメントや質問・ご意見などを見ていると
ひょっとして、PCSは大きな誤解の元で解釈されているのでは?との疑問が…
PCSは6.0システムにあったアーティスティック・インプレッション(芸術点)とは違うのです。
6.0システムの表現点(Presentation)や芸術点(Artistic Impression)
と、解釈して見ている方も未だに多いのでしょう。
スケートの芸術面は2~3項目とも言える訳です。
個人的には芸術面と(曖昧な表現)してしまうのは非常に違和感があります。
とても便利な言葉ですが、芸術面だけを評価していないから。
このあたりが審判と一般の方々の感覚とのズレが起こる要因だと思います。
プログラム・コンポーネンツ・スコア(プログラム構成点)ですので
技術点と芸術点のような仕組みで採点されていません。
要素点 Technical Score + 構成点 Program Component Score
なのです。
PCSは技術的見地の上にプログラム構成における
コンポーネンツを個別に評価している点数だと認識してください。
PCSに疑問を持った方は、一度、音楽の音を消して見るとか
5項目を個別に注目して、5回滑走を見て下さい。
あんな難しい項目を一度に全部見極める事は不可能だと思います。
正直私も同時に全部を正確に見れません。あんなの絶対に訓練が必要です。
世界のトップスケーター達の技術力は非常に高い。
審判達も何年間も下の方のクラスから順を追って訓練し続けているのですから。
いきなり、世界のトップクラスのコンポーネンツ力を図る事など不可能です。
ましてや対選手同士の比較で見るなど、ナンセンスなのですから。
PCSを見る場合…ジャンプなどのエレメンツを無視して(成功・ミス)
プログラムの注目点を変えた視点で見ることも勉強になります。
人間は印象・イメージに流される…先入観も捨てる事が重要。
同時に、相対評価(対選手同士を比べるのもナンセンスです)で判断しない事も重要。
他の競技会や過去の同じ選手や他選手と比べても意味がない。
その時々の審判も違います。
得点を目安程度にする事は可能ですが
絶対評価として採点されている競技を相対的に論じる事はナンセンスですよね。
認定評価 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%8D%E5%AE%9A%E8%A9%95%E4%BE%A1
絶対評価 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E8%A9%95%E4%BE%A1
PCSを付けた理由は、その審判にしか説明出来ないのですよね。
JP(ジャッジ・パネル)の審判は、これまでの審判生活で培った
審判達のコンポーネンツを見る基準はルールに照らし合わせた基準が個々に存在しているはずです。
フィギュアスケートとは? 5コンポーネンツとは?
個人的には、高いor低い 点数を付ける審判よりも、こちらの方が問題だと感じます。
ISU Communication1631 (PDF)
ジャッジングの評価に関する数学的基準
http://www.skatingjapan.jp/data/fs/pdfs/comm/comm1631j_p2e.pdf
2003-2004シーズンから6年以上が経過し、選手側にも5コンポーネンツの理解が進みPCSに対応する能力が高まっています。
プログラムの内容は違いますが、同じ選手を年度ごとに見て下さい。
その対応力や技術力が上がれば、PCSも伸びます。
シーズン序盤と終盤では点数的には同じぐらいだとしてもプログラムの構成力はUPしているはずです。
ジュニア・シニアの国際レベルでのデビューシーズンでPCSの評価が低いのは世界基準レベルに達しておらず
世界基準の高さを目の当たりにした選手達が、目の色を変えて世界基準に近づくためのPCS強化に乗り出すのです。
大きく伸びた選手は、技術向上と共にPCSを引き上げる能力を身につけたのです。
3Loまでの選手が3Lzまで跳べたというような明確さは無くても個別の項目ごとに注目すれば見えてくる部分は必ずあるはず。
5コンポーネンツの評価部分の多くは基本的に滑る技術の土台の上に成り立っています。
ジャンプ技術などとは違い、一度獲得した能力は磨きがかかります。
跳べていたジャンプが跳べなくなった…というような、技術の劣化が起こりにくいのです。
審判個人の主観的な部分や価値観が入り込む余地がある採点競技は
その、存在の意義を問われる不可避の宿命なのでしょう。
ですが、競技に携わる者たちは、審判達は正しい判断・公正な判定をしてくれるものだと信じた上で競技に臨みます。
同じように審判達も、その期待に応えるべく、勉強し責任を持って判定します。
大観衆の声援や拍手の大きさとPCSは必ずとも一致しない時もあるはず。
そこに不満が残る気持ちは、ある程度は理解出来ます。
だけど、PCSを付ける審判は長年競技を見続けた技術的な見地も信頼のおけるプロの眼です。
大歓声の技術が簡単なケースもあります…
みなさんの共通認識でしょう。
こういった元競技経験者のBlogでの説明にも
間違いが有る可能性もありますし、説明する努力に限界も感じます。
やはり、公式な競技ルールの説明や解説を行う必要性があると思います。
時代は、どんな事でも情報公開へ進んでいます。
ISUや各国のスケート連盟には、情報公開化へまい進して欲しいものです。
【追記】2012.1.4
個人的にはコンポーネンツに関して、コチラのサイトで紹介されている内容。
(旧6.0システムの説明)
サイト全体を読んで頂けたら、新旧システムが共通の土台の元になっているのがわかると思います。
関西学生フィギュアスケートの世界
http://www.nona.dti.ne.jp/~t-fujii/figure/
試合の豆知識など、読み応えがあると思います。
★Figure Skating Guideline★ エントリー 一覧
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-109.html
私のスケートを見る視点はみなさんと少し違う部分がありますのでご了承下さい。
FS関係者でも立場の違いで見るポイントはみんな違います。
コーチはコーチならではの視点・コリオはプログラムを、ジャッジはジャッジングポイントを
選手は何か参考になる事はないか?って感じで経験者でも違うのです。
Skater_Sakura Twitter
https://twitter.com/#!/Skater_Sakura
2010年よりTwitter上でつぶやいたフィギュアスケート関連のツイート集をまとめています。
FSルールの説明や技術考察など、FS観戦に役立てば幸いです。
Skater_Sakura フィギュアスケート関連ツイートまとめ
http://togetter.com/mt/Skater_Sakura
拙Blog記事を参考にして頂く事は大変光栄ですが
記事の引用や転載は、コメント欄で結構ですので連絡をして下さい。
Blog記事内容の無断転載・引用はお断りしています。
記事の紹介&トラックバックは大歓迎です。
リンク元URLをサイト内で明記して下さい。
画面の向こうには、数多くの閲覧者の方々がいらっしゃいます。
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ρ゛(・・*) ぽちっとなっ♪ 【拍手ボタン】を押して頂けると喜びます。
★PCS 《Skating skills》 解説映像!?★
★総構成点(PCS)考察…★
過去2度のPCS考察を書いたのですが
筆者も勉強中という事もあり、2度の考察の間に
随分PCSに対する考え方にも変化が現れました。
最近、大変興味深い資料を発見したので紹介します。
ISUのセミナー資料映像だと考えられます。
ただ、現在もこの映像が使われているのかは不明です。
そして、この映像をUPした方へISUから削除依頼が入り、消されてしまう可能性も高い。
別に、外部に漏れてはいけない性質のものではないと思うのですが
消されてしまうのは、ISUは秘密主義?と、邪推されてしまいそうで、危惧してます。
フィギュアスケートのルールを深く知りたい。
という方々が、保存してくれる事を期待しちゃいます。
出来れば、英語の解説を和訳してくれる方が居ればいいのだけども。
尚、紹介映像には、選手の成功例・失敗例などが映っていますが
コンポーネンツの説明に必要な一例を取り上げる必要があるため
チョイスされているものと思われますが、ISUに悪意がある訳ではありません。
過去にも、技術面(GoE評価)の紹介映像に、良い例、悪い例が選手の成績に影響する。
と、言うような、陰謀論に繋げられるケースを目にしましたが、その様な事はありません。
何十年も前から、審判セミナーで使われる映像には、選手の成功例や失敗例の映像は使われていました。
(日本人選手では渡部絵美選手の2A映像は有名です)
基本的に外部の人間ではなくあくまで関係者専用のビデオですし
映像に出た例がジェッジングに影響する?って考えるほど審判にバイアスはかかりません。
人ではなく実例そのものを見てるだけで誰が?という事は無関係です。
子供に見せる教育ビデオじゃないのですから。
実際は審判初心者の研修用ビデオといった感じの性質だと思います。
★プロトコルから学ぶ…★
新採点システム(IJS)もしくは(CoP)と標記しています。
これに…転倒などの要素違反や演技時間違反・音楽違反・コスチュームや
① スケート技術 Skating Skills
定義:
総合的なスケーティングの質
スケーティング能力(エッジコントロール・フットワーク・加速させる能力)
氷上での流れや正確さ。
基準:
体幹のバランス、膝の使い方、正確な足裁き
リズム、パワー伝達、体幹を使った効率的な推進能力
重心を効率的に使う、無理のない加速
クリーンでコントロールの効いた滑走能力
ディープエッジを使ったコントロールされたステップ
パワー(エネルギー)・スピード・加速の多様性
多様な方向・回転方向・フォア・バックのスケーティング
片足スケーティングの習熟度や両足スケーティングの少なさ
【管理人説明】
スケート技術 Skating Skills
PCSの最重要ファクターとしてスケーティングスキルがベースだと思います。
極論になるかもしれませんが…
この要素が最も高い選手が上手な選手とも言える訳です。
SSは全てのエレメンツを含め全体を評価していると考えてます。
映像ではスピードや一歩の伸びなど見分けにくい部分も多く判り辛い。
深いエッジワークをこなし、尚且つスピードも豊富で良くコントロールされ
一歩の伸びやカーブを使う加速に優れ、膝の柔軟性を十分に使って氷に乗る技術…
膝や体全体を使う、効率よく氷を推す力と膝の柔軟性を使った引く(伸ばす)技術。
ターンなどステップ中に減速してしまったり両足を簡単について
バランスを回復しているような選手は上がりません。
効率的かつ多様なテクニックを使った加速技術。
様々な方向へのターンやステップの習熟度の高さ。
絶対的なスピードや、そのスピードを維持したままのエレメンツ実行力
また、その正確さ、バランス力、ダイナミックさなど、ゆっくりやれば簡単なことでも
他を圧倒するスピードの中で実行出来る能力などTV観戦では伝わりにくい事もあります。
4.1.1.ISU components. Skating skills. overview
http://youtu.be/bu1TFFHNZ7o
Winterさんに翻訳していただきました。(感謝)
http://jedai-01.jugem.jp/?month=201202
4.1.1.Skating skills overview
スケーティングは氷とブレードとの関わり合いで成り立つもの。
素晴らしいスケーティングとは、滑らかな動きや方向転換中のバランスの良さ、
加速、流れの持続性…。
これら全てが合わさって氷上に無理のない、自然な躍動感を生み出します。
スケーティングこそが、フィギュアスケートというスポーツの根幹をなすものなのです。
このビデオでは、スケーティングの質を見分ける目を養い、
良いスケーティングテクニックとは何かという知識を身につける事ができるように、
1.Balance(バランス)
2.Flow(流れ)
3.Sureness(確実性)
4.Speed(速さ)
5.Direction(方向性)
審査項目としてあげられている上記5点について一つずつ説明していきます。
4.1.2.ISU components. Skating skills. Balance
http://youtu.be/NzcS_HlgLKQ
4.1.2. Balance
審査員はスケーターが“何を”したかだけではなく、
“どう”演技したかを見なくてはなりません。
スケートで何をするにせよ「バランス」は成功のために必要不可欠な要素です。
バランスの良さは良いスケーティングの鍵を握っています。
滑っているときには体は動きの中で自然にバランスを取っています。
スケーターの重心はエッジの動きに合わせて移動していきます。
ブレードのバランスを取ることは常にもっとも大切なことです。
動きに応じてバランスの取り方も多種多様です。
ブレードのロッカー(カーブの頂点?)部分で滑る事の出来る選手は、
足元のコントロールがしっかりして見えます。
一般的には、前に滑るときはブレードの真ん中から後ろ部分に均等に体重をかけ、
後ろに滑るときはその反対に真ん中から前の方に体重をかけて、
トウピックを引っかけないように滑ります。
トゥピックが氷に触れてしまうと余分な力が必要になり、流れも余り良くありません。
正しいエッジワークを身につけるためには、
ブレードのどの位置でバランスを取るのか、どこが氷に接すればよいのかを
常に正確に理解する必要があります。
これによって余分な摩擦を避け、一蹴りごとの伸びを最大限に引き延ばすことが出来るのです。
きちんとバランスが取れていると、全ての動きをしっかりとコントロールすることが出来ます。
正しい姿勢は技術的にも(?)的にも大変重要です。【ワイリー】
しかし、バランスということを考える際には上体の位置を整えるだけではなく、
曲げる・伸ばすなどスケーターのカバーする範囲を大きくする姿勢を取ることも大切です。【テサモエ】
この映像では、スケーターはアップライトポジションを取ってはいませんが、
重心の殆どはブレードに等しくかかってエッジのコントロールを可能にし、
スケーティングの質を高めているのがわかります。【ランビ】
バランスは技術面にも振り付け面にも密接な関わりがあります。
次の例では、片足と片膝で進みながらターンをしている間ずっとバランスを保っています。
簡単そうに見えますが、そうではありません。
いつどこでバランスを崩してしまうかわからないのです。【バトル】
技術要素を行っているときにバランスを崩すと、着地に影響が出るので
見た目にもわかりやすいです。
ここでは重心が前に傾きすぎているため、バランスを崩し
流れが完全に止まってしまっています。【高橋】
安定した姿勢が維持できると、要素全体を通してバランスが取れ、
流れのある演技になります。【ボイタノ】
シンクロナイズド・スケートでは全てのスケーターが
バランスを維持することはチームの一体感を演出する上で欠かすことが出来ません。
様々な力の作用を考慮しなければいけないにもかかわらず、この映像では
16人が一体となって、完璧なバランスが取れています。
ペア・スケートではバランスを取ることは技の成否だけではなく、
安全性の面からも大変重要な事です。
男性がリフトをしながらターンをする際には多大なバランス能力が求められます。
ここでは男性がターンの一つで重心が前に傾きすぎてバランスを崩し、
最後にはコントロールを失っています。【デュベダビ】
スケーターが度々両足スケーティングをしている場合は、
バランス能力の不足を示していることが多いです。
多くの場合(両足スケーティングの多用は)目に見えて動きがぎこちなくなり、
時には足がもつれてしまう事もあります。【ボナリー】
4.1.3.ISU components. Skating skills. Flow
http://youtu.be/myHKTKu4j6U
4.1.3.Flow
Flow(流れ)- この言葉の定義は滑らかに、(?)、自在に移動すること。
流れのあるスケーティングは一蹴りの効率の良さ、
良い姿勢で膝と足首を使った軽やかで均等なストロークなどに表れます。
こうしたスケーティングは無理なくリラックスして滑っているように見え、
簡単にそしてあっという間に加速することが出来ます。【クーリック】
関節の可動域が広ければ広いほど、力強いスケーティングが出来るようになります。
膝と足首の動きは流れのある滑りを維持するには無くてはならないものなのです。【クーリック】
演技の中では、膝と足首の動きは力強いジャンプに必要不可欠なだけではなく、
素早く無駄のない加速にも欠かせません。これが流れのあるスケーティングにつながるのです。
【カート?】【サボイ】
流れのない滑りになってしまうのは、以下の7つの原因(大罪だって!)が考えられます。
この内の1つでも該当すると、ぎこちないスケーティングになってしまいます。
1.硬い膝
2.前屈みになりすぎる
3.つま先で蹴る
4.ブレードの間違ったポイントでバランスを取る
5.しっかり蹴らない
6.チョコチョコと短いステップを入れすぎる
7.浅いカーブで滑る
こうしたスケーティングはぎこちなく、硬く見えます。
流れのないスケーティングの例を見てみましょう。
まずここで、スケーターは加速するためにトウピックで蹴っています。
エッジに乗れずに短いぎくしゃくした動きをしているので、殆ど流れがありません。【ボナリー】
伸びのない滑りをする選手は、ストロークの数が多くなります。
そのストロークも質が悪く、蹴っても前にあまり進まないのがはっきりとわかります。【ハーディング?】
反対に、流れのある軽いストロークで音楽に合わせて動いていると、
自然に移動しているかのように感じられます。【浅田】
流れのあるスケーティングをする選手は、素早く加速できるので
より少ないストロークでリンク全体をカバーできます。【アブト?】
次の二つのシンクロナイズド・スケートのチームを比べると
加速や流れの維持のレベルの違いがよくわかります。
一つ目のチームは無駄のない、調和の取れたストローク、
力強くコントロールされたエッジさばきをしています。
ほんの2,3回のストロークだけで流れるようなスパイラルに入っていきます。
もう一つのチームは、スピードを上げるのが少し大変そうです。
4.1.4.ISU components. Skating skills. Sureness
http://youtu.be/hvSqpY2b_I8
4.1.4.Sureness
Sureness(安定性)-ブレードと氷がどう接するかを考えないスケーターは
スケーティングに安定感が欠けています。後ろに滑るときにはガリガリと氷を引っ掻き、
前に滑るときにはトゥピックで蹴ります。
直進するときにはふらついたりよろめいたりし、無理なエッジの使い方をします。
ターンでは横滑りし、エッジに乗り続けることが出来ません。
これは若い発展途上中のスケーターの滑りです。
成長過程のこの段階では、前に述べた“7つの深刻な大罪”をいくつも犯しています。
フラットエッジで直進したり、トゥピックを使って蹴ったり、バランスを失ったり、
ブレードが不安定だったり。全てはスケートの安定感の無さにつながります。【?】
安定したスケーティングは観客や審査員に安心感を与えます。
バランスを崩したり、流れの無いスケーティングをしたり、
浅くガリガリ引っ掻くようなエッジ捌きをしたりといった事を心配しなくても良いからです。
滑りがしっかりしているので、見る側は安心して演技や一つ一つのエレメンツを
楽しむことが出来ます。これは安定したスケーティングの好例です。【デロション】
素早く小さなステップを刻んだりターンをしたりする際には、
浅いエッジの方が深いエッジを保ちながら滑るよりも簡単です。
深いエッジで滑るには巧みなバランス感覚とコントロールが求められるからです。
次の映像では二組が全く同じステップを滑ります。
しかし左側のペアに注目してください。
エッジはより深く、ポジションはより正確で安定感があり、
より高いレベルの演技です。【テサモエ】【?】
4.1.5.ISU components. Skating skills. Speed
http://youtu.be/emOBxsV3atI
4.1.5. Speed
元来スピードはスケーティングスキルを見極めるもっともわかりやすいポイントです。
確かにスピードが増せば要素を行う際のリスクは高まりますし、演技も盛り上がります。
しかし単に滑る速度が速いと言うだけでは、良いスケーティングとは言えません。
スピードを制御してどれくらいの時間、どれくらいの距離を滑ったかを見ると スケーティングの質の良さを判断することが出来ます。
それではここで3人の素晴らしいスケーターの演技を見て、
要素に入る前の13秒間でスピードを上げるためにいくつストロークを入れているのか
数えてみましょう。【ボイタノ】【オーサー】【カート?】
1人目は7ストロークでリンクを広く使っています。
2人目は3ストロークでリンク全体をほぼカバーしています。
3人目も同じく3ストロークで加速しながらリンクの約1/3をカバーしています。
3選手ともジャンプに入る為にしっかりと加速しています。
どのように加速するかについては各選手ごとに方法は異なりますが、
それぞれ音楽に合わせて的確にスピードをコントロールすることが出来ています。
スピードは一気に加速することも出来ますし、長時間維持してリンクを広く使うことも出来るのです。
ゆっくりとした音楽を使っているからと言って、ゆっくり滑らなければいけないと言う訳ではありません。
動作はゆっくりでも、スピードを出してリンク全体を使って滑ることが出来るのです。
次のスケーターは瞬時に加速してスローパートの間中そのスピードを維持して滑っています。【佐藤】
4.1.6.ISU components. Skating skills. Direction
http://youtu.be/TPWzMvwWdPY
4.1.6. Direction
Direction(向き)とは前、後ろ、時計回り、反時計回り、大きなカーブ、
小さなカーブ、スケーティングの方向と身体の向きの相対関係などを指します。
どの方向に滑るか、その組み合わせは無限大です。
しかし多くのスケーターは同じステップやパターンを繰り返し滑りがちです。
一般的にはジャンプやスピンの回転方向と同じ向きに滑る方が、逆向きに滑るよりも簡単です。
優秀な若手選手の例を見てみましょう。ジャンプを跳ぶ前は反時計回りに滑っています。
その後少しだけ時計回りに滑って、すぐに向きを変えてまた反時計回りで滑走します。
再びほんの少し時計回りに滑り、また回転方向を戻してスピンに入ります。
これが悪い例だという訳ではありません。ただプログラム全体を通して
滑る方向に注意を払う必要がある、ということなのです。【アーミン?】
ジャンプの回転と逆向きに助走するのは難しく、滅多に行われません。
このスケーターはジャンプの回転と反対方向に助走を入れています。
続いて同じ選手が振り付け・曲の解釈の一部として滑る向きを変えています。
LBO-RFI-LBO-LFI とても単純な事に思えますが、
曲調に合わせて滑る方向を変えることで、演技が深まっています。【?】
ペア競技の選手にとって、何度も滑る方向を変えることは
難度を上げることにもなりますが、その分リスクも高まります。
このペアは絶えずスケーティングの向きを変えて滑っています。【ドムシャバ】
4.1.7.ISU components. Skating skills. Conclusion
http://youtu.be/R4P-T8OjnvQ
(まとめ) 審査員は選手の演技中に考慮しなければならない事柄が数限りなくあります。
要素の一つ一つを細部まで正確に審査するというのは殆ど不可能に近いことに思えます。
だからこそ各要素で押さえるべきポイントがどこにあるかを、
意識しなくても理解できていることが大変重要になってくるのです。
スケーティング・スキル(SS)では5つのポイントを重点的に押さえて審査する事としました。
同時にこの5つのポイントが得点を決める際の基準となります。
1.Balance - 演技全体を通してブレードのバランスコントロールが出来た滑り
or ぎこちなく、不安定な滑り
2.Flow - 安定したスピードで流れのある軽やかな滑り or 加速に苦心する滑り
3.Sureness - スケートを履いていることを忘れさせるほど安定感のある滑り
or ガリガリ、ぐらぐらした不安定な滑り
4.Speed - スピードの緩急をつけて演技を盛り上げている or スローでためらいがち
5.Direction - 演技全体を通して前後左右あらゆる方向に滑る or 同じ方向ばかり
さらに審査員は上記のポイントを「出来た」「出来ない」と単純に評価するのではなく、
どの程度出来たのか、演技の出来ばえ(割合)を可能な限り正確に
各要素の得点に反映させなければなりません。
スケーティング・スキル(SS)はフィギュアスケートの土台となる大切な技術です。
これこそが美しく、滑らかに、そして軽々と氷上を滑る、魔法のような動きを生み出すのです。
※ 映像の翻訳をWinterさんに、して頂きました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。(お疲れ様でした)
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最後まで、読んで頂きありがとうございました。
私のスケートを見る視点はみなさんと少し違う部分がありますのでご了承下さい。
FS関係者でも立場の違いで見るポイントはみんな違います。
コーチはコーチならではの視点・コリオはプログラムを、ジャッジはジャッジングポイントを
選手は何か参考になる事はないか?って感じで経験者でも違うのです。
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★PCS 《Transitions》 解説映像集★(映像翻訳コメント募集中)
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ご協力頂ける方はコメント欄へお願いします。
Program Components Explanations
Transitions/Linking Footwork & Movement
② 要素のつなぎ Transitions
プログラム中のエレメンツをつないだり、その価値を高めることによって
要素が孤立せずにプログラムの一部をなすような
いろいろなステップや動きを取り入れ、流れの後にも繋げる動きを評価する。
プログラム全体の密度の濃さやバランスを繋ぐことを表すと考えてください。
基準とされる内容は少なく抽象的ですが
スピードやパワー、フットワーク、ポジション、動作などを
多様性・難度・複雑さ・質・独創性などを複合的に判断しており
高度なプログラムの技術的見地が必要な項目です。
この要素のつなぎも、技術力の高さに裏づけされた
エレメンツ実施能力が伴っていなければ、それほど評価は上がりません。
5.1.1.ISU components. Transitions . Transitions overview
トランジッション(技のつなぎ):概要
トランジッションとは、具体的に何を指すか?
トランジッション(つなぎ)は様々な方法で行う。
例えば多彩な/難易度の高い/複雑なステップや、肢体の動き、指定要素以外の技を、それぞれ流れが途切れることなく、また指定された各要素の入りや流れの後にも組み入れられるものを指す。
その各基準の話の前に、トランジッションとして有効な、様々な種類のステップや動きをお見せしよう。
トランジッションの技は、ステップのトランジッション、スケーティングの動きのトランジッション、肢体の動きのトランジッション、それと指定要素以外の要素のトランジッションがある。
5.1.2.ISU components. Transitions . Footwork transitions
5.1.2. ISU components. Transitions . Footwork transitions
We begin with footwork transitions which are executed in steps and turns in different directions.
Steps are considered as stroking, progressives, crossovers, edges, change of edges, cross rolls, toesteps, mohawks, and choctaws, etc.
Turns are considered as three-turns, double threes, twizzles, brackets, counters, loops and rockers, on inside and outside edges.
Directions are forward, backward, clockwise and counter clockwise.
(0:50) This video will demonstrate the use of a variety of transition tools, mainly consisting of footwork. Even though step sequences are technical elements, the footwork in that can also be used as transitional tools.
Loop, toestep, cross roll, counter, three-turn, spread eagle, cross overs, edges, three-turn, edges, progressive, mohawk, preparation, triple Axel, cross-under, crossovers, mohawk, crossover, counter, rocker, crossovers, preparation,triple flip, triple toe, mohawk, deep edges,
bracket, beginning of circular step sequence. (1:55)
(2:19) conclusion of step sequence, crossovers, edge, counter, crossover, rocker, choctaw, triple Lutz, deep edges, spin element, exit, three-turn, deep edges, spin element, three-turn, chasse, double-three, into straight-line step sequence. (3:11)
(3:33) Chasse, deep edges, into spin element.
(3:50) In this program, the following footwork transitions were used:
the steps included progressives, crossovers, cross unders, crossrolls, mohawks, Choctaws, and toesteps.
For turns, there were loops, counters, rockers, brackets and three-turns.
5.1.3.ISU components. Transitions . Skating movement transitions
(2:42) In this video clip, the skater performs a spread eagle as a separate transition not linked to any listed technical elements. However, here a Ina Bauer is performed immediately prior to a jump combination and would be regarded as more valuable.
5.1.4.ISU components. Transitions . Body movement transitions
5.1.5.ISU components. Transitions . Non listed element transitions
(0:34) The skater lands her double Axel will full body movement and continues in a round a circle into a half Loop ballet jump.
(0:49) Here we see a half waltz jump, half Walley. Split jump, butterfly, half split Loop, hop, and inside Axel. Half Flip jump, hop, hop. Walley to the left, Walley to the right, into a tree turn followed by a triple Toe Loop.
5.1.6.ISU components. Transitions . Variety
(0:58) Body moves- only arms and head. Dance lift. Crossovers. Strokes. Crossovers. Strokes. Crossovers. Mohawk. Mohawk. Double Axel. Triple toe. Counter move. Mohawk. Strokes. Mohawk. Crossovers. Triple toe. Strokes. Change of position. Crossovers. Change of position. Crossovers. Twist lift. Crossovers. Mohawk. Crossovers. Throw jump. Although not all transitions were mentioned in this one-minute and forty seconds, this team did perform 15 footwork transitions, no skating movement transitions, no partial body movement transitions, and one non-listed element transition.
(3:08) We now look at the same team 3 years later, in 2004. You will notice an increase in the variety of transitions. Body moves, legs, arms, head, torso. Skating movement. Dance lift. Three turn. Steps. Bow. Crossovers. Mohawk, Mohawk, double Axel. Triple toe. Crossovers. Arabesque. Double three. Change of position. Steps and moves. Change of hold. Throw jump. Skating move. Crossover, step forward. Mohawk, Mohawk, triple toe. Body moves, legs, arms, head, torso. Death spiral.
(4:56) During this 1min and 40 seconds, the team performed 8 footwork transitions, 4 skating movement transitions, full body movement transitions, and 1 non-listed element transition. We will now show you the remainder of the 2004 performance where you will see a wide variety of transitional tools and the use of whole body parts.
5.1.8.ISU components. Transitions . Intricacy
5.1.9.ISU components. Transitions . Quality
5.1.10.ISU components. Transitions . Prior to giving a score (part1)
5.1.10.ISU components. Transitions . Prior to giving a score (part2)
5.1.10.ISU components. Transitions . Prior to giving a score (part3)
5.1.10.ISU components. Transitions . Prior to giving a score (part4)
5.1.11. ISU components. Transitions . Conclusion
最後まで、読んで頂きありがとうございました。
私のスケートを見る視点はみなさんと少し違う部分がありますのでご了承下さい。
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コーチはコーチならではの視点・コリオはプログラムを、ジャッジはジャッジングポイントを
選手は何か参考になる事はないか?って感じで経験者でも違うのです。
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