FC2ブログ

★マニアック過ぎて伝わらないかも?…FS技術論★

これから書こうとしている事は…
たぶん、経験者でも、理解してくれる部分と、そうでない部分があるかと思います。

Blog内で、いつも難しい部分と表現している事のほんの一部を書いてみようかと思います。
曖昧にしていたわけでなく、書こうとすれば、とんでもなく時間もかかるし
一般の方には、簡単に経験出来る事でもない領域の話を書いても、理解してもらえるのが難しいだろうと思ってたからです。

ですが、フィギュアスケートの理念や難しい部分の理解の無いまま、フィギュアスケートの関係者を公共的性格の強い掲示板などで、やれ、ルールがおかしい、この選手のココがおかしい、ジャッジがおかしいと個人レベルの感想の領域を越えて、批判ばかりを繰り広げる人が居る。

審判団は決められたルールの元で、公平公正にジャッジをしているだけです。
競技会のルールで注目度が上がった、回転不足判定やWrong edge判定も、そこだけに注目して見るだけなら一般の方でも出来るかもしれませんが全体を見た上で、判定に必要な成否を一瞬で判断して、間違いを起こさぬよう補足的にビデオレビューを使うのです。

決して厳しくなったのではなく、昨年の技術ルールの明確化(ガイドライン)の中に織り込まれた内容で疑わしいもの(回転不足・Wrong edge)は、ビデオレビューで見直す事という記述が入りました。

先シーズンまでは大きく跳び・流れのあったジャンプについては、ビデオレビュー確認はそれほど多くなかったのです。
ですが、旧ルールからあった部分を明確化というガイドラインが出来た事で今までは見逃していた(この表現には抵抗が…)と言うか、これまでさほど重要視しなかった部分も、ちゃんと出来る選手とそうでない選手を正しく評価しようという理念が入ったのです。

さほど問題視していなかった部分も、不公平感を取り除くために導入したともいえる訳ですが一般の方々には、非常に解り辛い技術で、かつ判別する映像などがTV局映像とは違い、専用映像での判定だという事。
そして、このルール説明が出回っていない事などが原因で、多くの誤解や競技特性の不理解などが要因になっていると思います。

**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**

例えで申し訳ないですが…
どんなスポーツでも、一般人には理解しがたい、その世界のマスターだけが持つ領域があるかと思います。

ゴルフコーチなどは、スイングの一瞬の出来事を、まるでストロボビジョンのような目で脳に焼きつけ
選手の特徴(長所・短所)などを瞬時につかみ、好調時・不調時の違いなどや部分的な変調を瞬時に指導に活かせる能力を身につけている。
フィギュアスケートのコーチやジャッジ達は、まさにそれに近い能力を身に付けていると思います。

高いレベルの現役選手達は、その指導を受けた上で、抜群の吸収力で体現出来る能力が非常に高く、素晴らしい技術を目で盗み(コピー能力)体現する能力が優れているのです。

選手の技術レベルは年々、上昇していくのは、その指導力と、創意工夫しながらの技術部分を少しずつ積み重ね上げた結果で道具の発展が、技術向上に一役買ったというケースが少ない競技でもあり
今後の最高レベルの選手は他のスポーツと同様に体力などあらゆる面でスーパーアスリート並の身体能力と、この競技独特の最高技術及び、芸術的才能を持ち合わせた人間しか世界最高になれない時代が来ると思っています。

現役の世界最高水準の技術を持つ者は体現者。
その選手を指導するコーチは体現者から離れても、見る目だけは衰えない。
経験で補い、様々な創意工夫の指導力で選手を、さらに上の体現者として育てます。

同じように、テクニカル・スペシャリストの資質はマスターレベルの体現者としての経験と、コーチと同等の技術を見る目を持った人物達です。

コーチなどは、年齢と共に体現出来くなるのに、指導をしながら、自らの経験と重ね合わせつつ指導理論を確立させていきます。

では、指導者やスペシャリストの目はどの様になっているのでしょうか…
目にもとまらないようなスピードで行われるエレメンツ全体の一瞬一瞬を脳に焼き付ける。
素人でも、どこか1点だけに注目して見るぐらいならば出来ますよね。
ですが、マスター達の目は、全部を見る能力がある。

マスターと呼べるほどの能力を持った者達は…
良い部分と悪い部分、理想のフォームや修正すべき1点を的確に見分ける能力なのです。

選手達は、自分の身体がどうなっているかを意識しながら出来る選手と言われた事だけを、忠実に体現しようとする選手と居ます。
ビデオカメラの無い時代からコーチは、助言をくれる魔法の鏡のような役割ともいえます。

子供のうちは、言われたまま、身体の感覚を中心に上達していきますが、ある一定の技術から停滞が始まります。

そこが、2Aだったり、トリプルの壁なのです。
トリプルも3F・3Lzの壁を越えられない選手が居るように
世界へ挑戦できる挑戦ラインが女子選手だと上記のレベル、男子選手は6種類のトリプルなのですね。

2Aが簡単なジャンプだと認識している方は、認識不足です。
トップレベルの選手達しか見ていないからこういう認識になるのです。

10歳前後の子供なら2~3年で出来る様になる子が30%ぐらい(想像)
4~5年ならば、50%以上になるでしょう。
ですが…長年スケートをやっていても出来ないままの人がかなり居るのです。

もし未経験の高校生・大学生がスケートを始めて、4年間の間で跳べる確率は5%以下になると思います。
ただし…我流のままなら限りなく0に近くなるはず。
20歳の若者が誰にも指導を受けず、我流で始めたとしたら、一生かかっても到達できないかもしれません。

現在は、ノービス選手でも跳べる選手が居ますが、選手によっては、3T・3Sあたりが成功するようになっても、跳べない選手も居るぐらいですから単に基礎点の並びで難易度を判断するのは早計です。
2A・3T・3S・3Loあたりが跳べるようになるのが、最低限のジュニア上位・シニアへの入り口なのです。  

**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**

回転不足判定については過去エントリーに何度も書きましたから今回は、wrong edge判定は何故必要で、どういった理由があるのかを文章表現でチャレンジしてみましょう。
氷の上での説明なら、すぐに見せられる事を文章で具体的に表現するのがどれほど困難か…

フリップはBI(バック・イン)エッジの踏み切り 
ルッツはBO(バック・アウト)エッジの踏み切り

フラット気味だったりする場合は!判定
間違ったエッジで滑っている時間が短ければ!判定・長ければe判定

一般的回転方向の選手(右利き)を前提に説明します。
まず、フリップの一般的なアプローチはスリーターンから入る場合とモホークから入る場合が一般的。

LFO スリーターン LBI トウを衝きジャンプ RBOでランディング
RFI モホーク LBI トウを衝きジャンプ RBOでランディング

前者がキム・ヨナ選手 後者が浅田真央選手 で、覚えてれば簡単かな?

スリーターン 進行方向→Flip

 モホーク 進行方向→ Moho.jpg

Wrong edgeは…
ふたつ目のカーブが反対又はカーブが無い状態(フラット)なったものなんですね。

スリーターン後、モホーク後にチェンジエッジしてLBO滑走状態になって
その状態のエッジのまま踏み切ってしまう、又は、その状態が長い、又はそのエッジの起動がまっすぐなんですね。

フィギュアスケートはトレース痕に証拠が残ります。
見た目の感じではなく、明確に残るので、割と氷の上に残るトレース痕が核心部分をあらわしていると言えます。

ただ…この判定をスロー再生で判断するのはナンセンス。
瞬間を切り取れば、以前のエントリーに書いたように、踏み切りの瞬間なる時をいつなのか?ってなれば、エッジの状態は時間経過と共にどのようにも見えます。
あくまで、トウを衝く瞬間までの流れの状態で判断するべき性質のものです。

ルッツの場合は図形の描画は省略しますが、カーブがLBOの状態で踏み切る訳ですね。
ルッツはスリーターンで入る選手はほとんど居ませんので、LBOに入る方法はいくつかのパターンがあります。
ロッカーやブラケットで入る選手も見かけませんね。

構えの状態のときに回転する方向と相反するカーブで滑っているのが回転力をつけにくい要因などが難しいのですね。
トウをつく瞬間までにLBIにチェンジエッジしてしまう場合がe判定をもらうのです。

何故?Wrong edgeを明確化されたのかは、技術レベルの進化が大きく関係します。
昔の2回転時代よりも3回転時代は回転させる力が多く必要なために、跳びあがれる高さはそれほど変わっていないところに、1回転分余分に回らなければならない。

現時点の最高レベルを完全に越える4回転には、さらに高度な回転力をつける回転軸の細さと高さが求められます。

wrong edgeが発生するメカニズムは反動をつけるときに起こるタメの姿勢。
タメを作る時は左手が身体の前、右手は身体の右側後方位置でジャンプ動作のタメを作ります。
この手(腕)を回転方向に引き上げながら回転姿勢へ持っていく直前のタメの姿勢がエッジをチェンジエッジさせてしまう選手がいます。

スロー分解写真やスロー映像で、それぞれの回転運動に移る手の動きと連動させながらトウを衝いていくタイミングなど
全ての条件を満たしていくと、テイクオフ出来るのですが…
回転力を得ようとする気持ち(回転運動が早まる)が強すぎれば必要な高さが不足したり
wrong edgeになりやすく、跳びあがってから回れるような、ダブルジャンプまでの腰や肩、及び手を基本通りに左手を身体の前に置き、右手を引いた状態で跳び上がると
綺麗な姿勢や必要な高さをつけやすいですが、回転軸を作る動作が遅くなる分、回転不足の危険をはらみます。
この技術が【ディレイ】と呼ばれる技術で、跳びあがってから回る感じで一瞬ゆっくりした間が出来るのが特徴です。

ココまでが、もっと細かい部分は省略してますが、そこそこの経験者なら、身体及び頭で理解している事ですね。

**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**

ココから先が、マスターと呼ばれるような上級者のジャンプ理論や指導理論の話しに入っていくわけですが、ついてきて下さい。

女子選手は高さの部分が、どうしても男子選手並みにいきませんよね。
跳び上がる筋力が少ないために、回転軸の細さで3回転する時間を短くします。
回転軸を細く出来なければ、事前回転(プレローテーション)とも言われるように早めの回転運動を起こそうとするのです。

3回転を成功させる為の技術力の違いは、いかにダブルジャンプのような十分な高さと飛距離を跳んだ上で
3回転に収め、ランディングを伸びやかに迎えられるか?って事が最大のテーマです。

この、あと僅かの技術を習得する事が非常に難しく、選手自身の限界を感じたりして引退のきっかけになったりします。
コーチは自身の理論を選手のために試行錯誤(アホほど長くなるので省略します)を繰り返しながら、ある意味、選手自身が実験台という感じで、ココをこうする、あ~するなどで選手の成功のコツを掴ませるきっかけ作りをサポートするのです。

省略した部分はコーチ業のスキル部分であり、それぞれ考え方も違うし、選手との信頼感が生まれる源みたいなものですね。
選手達は、自分の足りない部分を引き出してくれる力を強く感じれば、納得出来ますから。

ダブルジャンプまでの悪い部分は、一回注意したら、すぐに直る事でも、先に述べた、相反する体の動きなどと回転力や高さを得るタイミングの取り方などが非常に難しいのでダブルジャンプまでの成長過程が、3回転ジャンプの領域に入ってくると
ちょっと個性的なクセを持った選手は技術停滞が起こりやすいのです。

この選手自身が持つクセと、理想的な技術との折り合いをつけさせ、どんな選手でも、ポテンシャルを最大限に引き出すことが出来るコーチは優秀です。

クセが付いたジャンプを矯正する事や、解体した上で、新しいスタイルの再取得は非常に時間がかかり、他のジャンプまでぶっ壊れる危険がはらんでいます。
ダブルまでに、理想的なフォームを作っていなかった選手達は、明確化ルールが関門になった訳ですが技術力低下の防止効果が、数年先にあらわれてくるでしょう。

コーチには、個性を伸ばす事に重きを置くタイプと、数多くの美しいジャンパー達が跳ぶジャンプ技術を追求するタイプと、融合させる事が出来るタイプなど様々です。

弟子である選手達を見れば、どんなタイプのコーチなのか判るようになってくると、その選手の目指すスタイルなども解ってくるようになります。
競技会で、様々な選手が滑りますが、選手の滑走スタイルでどのコーチが判るぐらいですから。

ジャッジの方々は、その様なコーチの大変な活動や指導スキルを自分には出来ない大変な事だと感じ…
指導者たちは、選手の技術力などの判定をする活動を、自分には選手に優劣をつけるような判定をする活動は、その選手達の命運を分けることに繋がるプレッシャーが物凄くわかるだけに大変な事だと感じてるのではないでしょうか。

立場は違えど、選手達の技術を見る目が備わっているからこその専門家達なのですよね。
どちらの立場も、素人が簡単に立ち入れる領域ではないぐらい、活動している人々は凄い人々です。

これでも、かなり簡潔に書いたつもりなんですが…
細かく書いたら、短編小説並になりますのでこの辺で・・・


★Figure Skating Guideline★ エントリー 一覧 
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-109.html

ぽちっとな♪(*・・)σにほんブログ村 その他スポーツブログ スケートへ
Blog応援してね♪ 

最後まで、読んで頂きありがとうございました。   
お気軽にコメントも、お寄せ下さいね。

拙Blog記事を参考にして頂く事は大変光栄ですが
記事の引用や転載は、コメント欄で結構ですので連絡をして下さい。
Blog記事内容の無断転載・引用はお断りしています。

記事の紹介&トラックバックは大歓迎です。
リンク元URLをサイト内で明記して下さい。

画面の向こうには、数多くの閲覧者の方々がいらっしゃいます。
選手個人及び関係者 コメント投稿者・閲覧者などへの記述には
礼節や一般常識を守って頂けますようお願い申し上げます。

投稿は必ずパスワードを入力して、後ほど編集・削除が出来るようにして下さい。
ρ゛(・・*) ぽちっとなっ♪ 【拍手ボタン】を押して頂けると喜びます。
スポンサーサイト



FC2カウンター
Blog内記事検索

コメントを含める場合はチェックを入れて下さい。

プルダウンリスト
最近の記事+コメント
現在の位置
★Figure Skating Guideline★
 トップページ
  └ 月別アーカイブ
        └ 2009年02月
by AlphaWolfy
Tree-CATEGORY
ぺそ リバーシ
フィギュアスケーター解析機Part3


キーワードを入力して [脳内分析]ボタンを 押してね♪

【Figure Skating Forum】

★Figure Skating Forum★

新規トピック作成はご遠慮下さい

カレンダー(月別)
01 ≪│2009/02│≫ 03
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
月別アーカイブ
リンクバナー
ランキングサイト

ランキングUPに…ご協力を♪

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック
ソーシャルブックマーカー

Powered by SEO対策
プロフィール

うるとらにゃん

Author:うるとらにゃん
★Figure Skating Guideline★
ご訪問ありがとうございます♪
Former Figure Skater Blog♪

閲覧者参加型Blogとしても
ヨロシクお願いしますね。

うるとらにゃん Twitter
★Open_Axel Feeder★
★Guideline★チャット

Guest名をHNに変更してお使い下さい


無料アクセス解析

マナーを守って使って下さいね。  文字数は最大50字程度です。

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード
QRコード
World-Word-翻訳