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★'09-'10シーズンの指針を示した? ロスワールド大会★

'09世界選手権も終わってしまいました…
今回は多くの方々が驚きをもって受け止めた大会だったのでしょう。

私も、少なからず驚きました。。。

日本代表選手は男女シングルとも3枠を確保し、アイスダンスも1枠を獲得し
表彰台及び入賞者の数には、やや残念な結果もありましたが
男女シングルの最大枠数を獲得した事は、出場選手達の役目を果たし、その功績を讃えなければなりません。

出場選手は枠取りのプレッシャーが大きいのです。
自分のため、代表を争う仲間(ライバル)のため、ジャパンを受け継ぐ者達の為に頑張ります。

特別な想いを持って臨むバンクーバー五輪に向けて、新たな挑戦が始まりますね。

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今回、感想をと思っていたのですが競技自体は、何かと忙しくじっくり観戦する事が出来ませんでした、主要選手達をかいつまんで見る程度だった…

みなさんが驚きをもったであろう競技の採点についてですが…
私自身の感想は、年度を締める集大成として、そして次年度への指針(ガイドライン)を示した採点だったのだと感じています。

おそらく、世界中のジャッジ経験者も含め、選手・コーチなど、全ての関係者が変わったのだと感じた事でしょう。

長年、競技を観続けた方々には、なんとなくその意味が解って下さるかと思いますが
世界選手権やオリンピックで示された採点傾向が選手達の戦略に関わってくるという例を思い出すかもしれません。

4回転時代が来たのは、その顕著な事例ではなかったのか?
昨年の世界選手権から続く、完成度の高さを高評価する採点…私は、今回それを採点システムのメッセージと受け止めました。


採点競技で点数を競う訳ですが、自己ベスト(PB)シーズンベスト(SB)は
あくまで、参考点数であり、選手・コーチは目標にしたり、目安に使いますが過去の競技会や過去の選手の成績と比べても特別意味が無い性質のものです。


その時のルールと同じでもないし、ジャッジ団も違いますから。
それに、絶対的タイムなど、不変のものと比べるものでもないですから。
マスメディアなどは、数字があるから使うだけです。(盛り上がるからね)

各国のナショナル大会や、今回の世界選手権は、その年を象徴するような採点結果が出やすい。
インフレ点など、言う人もいるでしょうが、直前の大会と比べたり、選手自身の過去の点数と比べてと言うのは、少し違うと思います。

全体的に高くなる傾向が強いというのは、もちろん世界最高水準の選手が集まる大会ですし
その中で優劣をハッキリ付けていくのですから、優れたものには高い点が出る事は不思議ではありません。

PCSについてのエントリーでも書いていますが、今回は5コンポーネンツにも。同じような点数が並ぶ事も減り
各要素ごとに開きがあり、ジャッジ間にもバラつきが見られ、高い質のもの、低いものの優劣の差がつくような印象を受けました。

そして、世界最高レベルの選手に、ようやく9点台もチラホラ出てきたと言う事は、よりその世界水準上位選手の正当な評価を出そうとしているように感じます。

この事は、喜ばしい事実であり、最高水準のレベルを持つ者は、より高い点を来年度からは獲得出来る可能性を示唆したのだと思います。

★Figure Skating Guideline★ ★総構成点(PCS)考察…★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-50.html

【4/5追記】

下記Blog主 悪児様のリンク許可を頂きましたので、紹介させて頂きます。

13マクロ館+日光&自然 大好き!!
フリーPCSのSSの滑走順得点推移グラフ

http://akuji.justblog.jp/blog/2009/04/pcsss-3e0c.html

画像クリックにより拡大します。

'09世界選手権 FS PCS SS
'09世界選手権 FS PCS SS
13マクロ館+日光&自然 大好き!!
ショートPCSのSSの滑走順得点推移グラフ

http://akuji.justblog.jp/blog/2009/04/pcsss-8350.html

画像クリックにより拡大します。

'09世界選手権 SP PCS SS
'09世界選手権 SP PCS SS

両画像共 スケーティングスキル(SS)の滑走順のグラフ推移です。
6名ごとのBOXで、ご覧になればより解りやすいかと思います。
この画像の分布図に、以下の文章にある、絶対評価・相対評価への考え方のヒントがあるように思うのです。

コメント欄にいくつかのご意見がありますが…
その中から、いくつか気になった部分について見解を書いてみます。

誤解をしてもらいたくは無いですが、自己正当化のために追記している訳ではなく
今回の世界選手権だけでなく、採点が異常な状態であったとするのは無理があるのではないかという趣旨を私なりの解釈で述べたものです。

TESには明確な基準である基礎点+GOEと絶対的評価という側面がありますが
PCSには判断基準とされる部分に主観的な見解が存在しうる数値に明確に現われない評価部分が5コンポーネンツに存在します。

新システム(絶対評価) 旧システム(相対評価)
システムの説明の中に、新システムは絶対評価での採点であるという記述は見当たりません。(見つけられなかっただけかもしれませんが)

実際に競技を見続け、私の感じるところは、TES(絶対的評価)PCS(絶対評価的な見方をする部分はあるが、相対的評価の部分も存在している)
と、いうような見解です。

絶対評価なのだと決め付けてしまうと、多くの矛盾点が浮かび上がるのだから
絶対評価的・相対評価的と、的をつける事により、より採点システムの実態を表すのではないかという考えです。

1 スケート技術 Skating Skills
2 要素のつなぎ Transitions
3 演技力    Performance/Execution
4 振付け    Choreography
5 曲の解釈   Interpretation

PCSの5コンポーネンツには数値化する事自体に無理が生じる性質があります。
旧システムには基準点(第一滑走者)を設け、相対的に順位を付けていってた経緯があります。

【個人的見解】

ですから、ジャッジの頭の中を推察すれば、ある一定の技術の目安としての5コンポーネンツを基準にして、この選手はSSは○点ぐらいだな…では、TRは○点、PEは○点、CHは○点、INは○点・・・

グループ内ではこの選手はさっきの選手より、少し上、少し下という判定を行っている可能性が非常に高い。
グループ内に跳びぬけた印象の選手が居れば、高くなり、前グループの平均辺りよりも低いと評価されれば、低く抑えられる。

私が演技審判になったとしても、ある程度の基準から、上下の判定で採点すると思います。
世界のトップレベルの平均値を5点~7点前後を基準にして、判定すると思います。

3 演技力    Performance/Execution
4 振付け    Choreography
5 曲の解釈   Interpretation

上記の3項目に関しては、主観的な見方が入ってしまうと思いますね。
コレは、誰もが演技内容を感じ取って見る部分だと思うので、主観的な判断になると思うのですが。
個人的な見解終わり…

以下の図にもあるように、Basicから判断していくというようにみれば絶対評価とも言えますが
Basicの技術レベルをどれぐらいの滑走をBasicとするのかという観点で見れば相対評価的とも言えるのではないでしょうか。

競技会ごとの差が出るのは、Basicレベルが、相対的に高い、あるいは低いともいえますし
男女シングルの間や、ペア・アイスダンスなどには係数という概念が存在します。

係数という概念については、勉強不足ですので、明確にこうだとは文章表現できませんが
男女シングル間には要素の違い、演技時間の違いなどがありますから、勘案された係数をかけ、調整するのだと思います。

10exceptionalとても優れている
 9superior優れている
 8very goodとても良い
 7good良い
 6above average中の上
 5average中くらい
 4fair,reasonableまずまず
 3basic基本的
 2weak弱い
 1poor劣っている
<1very poorとても劣っている

TESが低い選手がPCSで救済されるのはおかしいと言うご意見ですが…
そもそも、TESでは決められた要素の技術点を採点し、PCSでは、別の部分を採点している訳ですから
ジャンプやスピンが標準選手より劣る内容だったとしても、TESの低さがPCSに全て反映する訳ではありませんよね。

そう言った意味でも、よく使われるPCS救済という言葉はナンセンスだと思います。

あくまで上記の表にある一定の尺度で判断しています。
細かいPCSの基準については、フィギュアスケート資料室のこちらのURLを参照して下さい。

フィギュアスケート資料室 - 構成点の基準(シングル・ペア共通/2003年度)
http://www.geocities.jp/judging_system/single/pc_03.html

>次年度への指針(ガイドライン)を示した採点だったのだと感じています。

上記の文章表現についてですが、指針(ガイドライン)と明確な意味としてではなく
そういった傾向(今回は高めの傾向が出た)だった事を、良いものは積極的な評価に繋げますよと言う意味合いを含んでいるのではないか?
と、言うようなニュアンスと受け止めてください。

4/5追記部分終わり…

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PCSの採点に疑問を持った方は、こんな感じで考えていませんか?
同じ大会に出場した選手間を比べて、印象度などで感想を述べ合うのなら構わないですが…

A選手・B選手は過去の大会で平均○点だったのに、今回だけ異常に高い・低い。
同じ要素内でジャッジ間に大きな開きがあるのは異常だ。
5コンポーネンツ間に大きな開きがあるのは異常だ。
過去の競技会で最も高いPCSを出した選手より、この演技が優れているとは思えない。

他にもいろいろあるとは思いますが上記のような根拠でおかしい!異常だ!というのは乱暴な気がします。

NETの中では、抗議活動?ってな事を扇動しそうな人まで現れているようですが
競技結果の受け止め方では無いのではないか? と、思うんですよね。

選手やコーチの受け止め方も様々ですが、マイナスに受け取る発言をしてしまうケースもありますが
プラスに受け止めて、自身の精進に繋げようとする選手・コーチも居る筈です。

ファンなどにも大きな影響を及ぼす、トップ選手・有名コーチなどは
その発言で大きな波紋を起こす事を考えてるのか? 狙って発言してるのか?
なんて事まで考えてしまいますね。

来年度からは、世界選手権の最高レベルと遜色ない滑りをする選手には高評価を与えるようにと、方向性を示唆しているのではないか?

旧採点時代…5.8~6.0が並ぶような滑りをした選手には9点近い点数が並ぶ事もあるのだという風に解釈しました。

日本人トップ選手達は世界でも上位に通用する力を持った選手達です。

今回、安藤美姫選手が、素晴らしい内容での銅メダル…
世界チャンピオンに輝き、前年は棄権…苦しいシーズンだったかもしれませんが、吹っ切れたような爽快なパフォーマンスを魅せてくれましたね。

浅田真央選手は残念ながら4位という結果になりましたが、十分な力を発揮できなかった事もありますから
この結果を受け入れ、次のシーズンで、しっかりやれる気持ちに切り替えて燃えているでしょう。
3Aだけではない、トータルの力が必要なのだと分析しているでしょうしLzの不安が他のジャンプにまで影響し最後まで響いたと感じましたね。

個人的には、ルッツ矯正を不安が残らないレベルまで、もう一度、小川(旧姓 小林)れい子女史と取り組む選択肢もあるのではないか?とも思います。

男子選手も小塚崇彦選手・織田信成選手が3枠獲得に大きな貢献をしました。
世選初出場の無良崇人選手も健闘し、大舞台を経験した事は今後の自信に繋がる事でしょう。

村主章枝選手も本人としては物足りない成績だったのかも知れませんが
ベテランらしいパフォーマンスを見せてくれたと思います。

織田信成選手のジャンプカウントミス?による、リカバー構成は勘違いからなのかも知れませんがもったいない事ですよね。
リカバリー構成のシミュレーションはやってるはずなんだけど…ザヤックより、単純なカウントミスなのでもったいなさ過ぎですよね。

小塚崇彦選手は今シーズン、もっとも成長を感じさせてくれた選手ですね。
確かなスケーティング技術と4回転へのチャレンジが、大きく花開く可能性を感じさせます。

村主章枝選手・中野友加里選手・高橋大輔選手・無良崇人選手など
日本を代表する選手達も5コンポーネンツの完成度を上げれば、高いレベルの評価を受ける事が出来る訳ですから
TES・PCS共に、レベルアップを目指す事になるでしょう。

PCSの内容が長くなりましたが、TESの中身にも、ルール改正への対応度や
実際、厳しいと声の上がる厳格化ルールに抵触した選手が減少傾向にあるのではないか?
という、印象も受けました。


プロトコル分析をした訳ではないので、断定的なことは書けませんが
"e" "!" "<" の出現率は減っていく傾向なのではないかと思っています。

GOEの減点・加点についても、良い評価を積極的に評価する傾向が見受けられたとも思います。
減点項目は、見た目に分かりやすい明らかな失敗部分が多くを占めますが
良い評価は質の部分を見る目が必要です。

世界選手権は選手レベルも世界最高レベルですが、審判団も世界最高レベルの判定する目を持った集団であろうと推察しています。(単に長いキャリアだけかも知れませんが)
誰でも、最高の舞台の審判になれる訳ではなく、各国のエースジャッジ級が揃っているはずです。

世界選手権に向け、自らの最高のものを演技にぶつけようとする姿勢で臨んだ選手達。
結果は、このようになりましたが、メダルを獲得した選手も叶わなかった選手も
ルールに向き合い、その対応に苦しんだりしながら、夢の舞台で最高の評価を受けようとしている。

この舞台を経験した者、観戦した選手は、次のシーズンで自らの課題を見つけ、強化していけば
今までより、高い評価を受ける事が出来ると感じたはず。

高難度ジャンプだけではない、トータルの力を示す。
日本人選手達も、技術だけではない、表現力とのトータルの評価が出るのだから
ジャンプが得意な若手だけでなく、ベテラン選手にも、勝てる可能性が出るのです。

男子選手は高橋大輔選手の順調な回復もあり、熾烈な国内代表争いが始まります。
バンクーバー五輪で、表彰台・入賞を狙える選手が3人も居るのです。

女子選手も、同じように表彰台・入賞を十分に狙う事が出来る選手が代表落ちするぐらい選手層が厚い。

世界選手権で示された、原点回帰的なフィギュアスケートの本質部分を高く評価していくシステムに順応出来る選手が
夢の舞台で活躍出来るのだと信じて、応援していきましょう。。。

@nifty:Sports@nifty:フィギュアスケート特集:
女子シングル終了、浅田真央4位
 
http://iceblue.cocolog-nifty.com/figure/2009/03/post-82ae.html

@nifty:Sports@nifty:フィギュアスケート特集:
女子シングル終了、安藤美姫3位 ―ほんとうの美姫、氷上の美姫―

http://iceblue.cocolog-nifty.com/figure/2009/03/post-dda7.html

青嶋ひろのさんの記事の紹介ですが、浅田選手の記事には、浅田選手だけでなく
全てのフィギュアスケート選手達を応援するファンの方々に向けたメッセージなのだと感じました。
過熱するほどのフィギュアスケート人気の中に、現状を憂う気持ちが現われていると感じます。


最後まで読んで頂きありがとうございました。。。

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