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★好きだからこそ挑戦し続けられる…★ 高橋大輔選手の挑戦

普段は選手個人だけについて単独のエントリーを書くのは控えようとしているのですが…

フィギュアスケート選手が故障や怪我が元で競技生活を断念してしまうケースが多い中で復活を目指し頑張る姿は多くの方の感動や自身の頑張る気持ちを奮い立たせる勇気に繋がります。

子供の頃から持ち続けた夢を実現させるために、どんなに苦しくとも立ち向かうひとりのアスリートとしての姿を観ると
挑戦していく強さを貰った気持ちになりますね。。。

田舎のリンクから大阪に出てきて、ひとりの師匠(正確には2人)と出会い、才能が開花していった…
決して初めからずば抜けた才能があった訳ではない…その多くは、努力によって培われたものだと思います。

リンクの閉鎖に何度も遭い満足に練習出来ない環境から、徐々に力をつけてきた。

幼い少年から、ひとりの男としての成長を見てきた関係者の方々は今回の怪我の後の彼の頑張りには感慨深いものがあるでしょうね。

YouTube - Daisuke Takahashi Montage - Un Ange Passe
http://www.youtube.com/watch?v=Jr2ArhpVJLs&feature=related



手元にある、西日本中小学生競技会の歴代記録を見ながら書いていますが
小中学生の頃から年齢の近い南里康晴選手や織田信成選手とは何度も競技会で顔を合わし戦っています…

平成7年は2級…
織田選手優勝・高橋選手2位・南里選手3位

平成8年は4級…
高橋選手2位・南里選手3位・織田選手5位

平成9年は4級…
南里選手優勝・高橋選手2位 織田選手は5級で優勝(出場1名)に上がっていてます。

平成10年は6級…
高橋選手は優勝(出場1名)5級で南里選手優勝・織田選手2位・大上選手3位など…

平成11年は不明(不出場)
6級で南里選手優勝・大上選手2位・織田選手3位

平成12年も不明(不出場)
6級で大上選手優勝・織田選手2位・南里選手3位

当然の事ながら、他の競技会でも何度も戦っているので
年齢が近く、級も近い選手同士はライバル関係を続けながら、階段を上がって行ってるのですね。

女子選手は選手層も厚く、競争も激しいですが…
小さい頃から常に上位ばかりを続けていくぐらいでないと、シニアでトップクラスに入っていけない印象です。

小中学生の頃から、常に1番だった選手では、手元の資料では太田由希奈選手が目立ちますねぇ…
安藤美姫選手や浅田真央選手も、中部地区ではダントツだったのでしょうね。

太田由希奈選手も大きな怪我が元で、その後の競技生活では苦しい思いをしていますから
スケーターにとっての怪我は、なんとも言えない気持ちになってしまいます。

怪我などや経済的理由など、選手生活には様々な問題が立ちはだかりますが…
そんな中でも、立ち上がっていくアスリート魂を感じる選手には応援したい気持ちが強いですね。
スケーター同士のライバル感情なども、相手が居るからこそ、自らのモチベーションも上がり、苦しい練習にも耐えられるものです。

その相手が居なければ、チャンピオンになれるかもしれないですが
そんな事を望むような考えは持ち合わせていないんですよね。

フィギュアスケーターとして、自身の技術に自信を持って競技に臨み、自己最高の表現をする為に戦うのです。
ライバルの存在は貴重な存在ですが、選手は己に勝つ事が一番大事に考えているはず。

応援する選手ばかりに目が行き、ライバル選手の動向や双方の欠点などを中傷しあったりしながら観るものではない…
自己の高みを目指し、精進する姿から学ぶべき事の方が多いと思います。

YouTube - Daisuke Takahashi Montage
http://www.youtube.com/watch?v=snloKVfb2DI&NR=1



今回は高橋大輔選手の事を中心に書きましたが…

フィギュアスケーターは少なからず、困難や壁に何度もぶつかり、それを乗り越え、ライバルに勝ってきた者だけが、最高の評価を受ける…
その為に目指す所がオリンピックであったり世界選手権であったりする訳ですが

そこにたどり着ける人間は、この競技の世界に入ったなかの1%にも満たない。
世界中から集まる、1%にも満たない最高峰の技術を持った者同士の競技です。

つまらない論争などに振り回されず、マスコミのスターを作らんが為の誘導などにも振り回されず
素晴らしいアスリートとしての純粋な心で臨むスケーター本来が持つフィギュアスケートが大好きだから頑張るという気持ちを、あらゆる選手を応援しているファンの方々も、同じような気持ちで見守って欲しいものです。

スポーツマンシップという言葉が使われる事が少なくなりましたが…
フィギュアスケートはコートやリングなどを隔てて戦う競技ではない。

ましてや、人間の主観が入ってしまう採点競技です。

採点競技故に、様々な論議を巻き起こすかもしれませんが
この競技としてのスポーツは、ひとつのリンクの中で個々に自己最高を求めるという独特の世界観があるのです。

YouTube - daisuke comb
http://www.youtube.com/watch?v=WSis0Pkz4G8

最後に…
高橋選手の最近の練習風景の映像だそうです…

3F+2Tを跳んだ映像ですが…

注目は彼の視線の先…
着氷跡をチェックしているようです。。。

高橋選手は回転不足になっていないか?確認してるんですよね…

跳びあがってから回転が加速する点など、以前のジャンプと同様な印象を受けます。
順調に回復しているように見受けられます…

2Tではなく、3Tのコンボを見ないとハッキリした事は言えないですが
簡単な2Tでは、軸を緩めるクセがあるのですよね…少しだけ巻き足気味になる点が気になります。

靭帯に影響する3A着氷などの映像があれば、回復度合いも判りやすいのですが間に合ってくる感じは十分にあります。

彼の怪我を心配する友人の方々には、怪我の手術を受ける前からオリンピックには十分間に合うよとは言ってましたが…
私も、ちょっと安心しましたね。。。


最後まで、読んで頂きありがとうございました。
皆様のフィギュアスケートへの理解が広がれば幸いです。。。

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★バッジテスト課題★

【2009.06.26記事の再UP】

7月施行の新バッジテストの事を。。。
大幅改正に続き、今回は難易度のバランスを取るためのマイナーチェンジという印象の改正です。

マイナーチェンジって印象って書いていますが…
受験を控えた当事者にとっては、その課題内容によっては大変な事です。
頑張って練習してくださいね。

大人からスケートを始めた方でも…
真剣に練習に向き合えば 日本スケート連盟公認のバッジテストに合格出来ます。

まずは…
各スケートリンクで開催されているスケート教室に通われるか…
リンク専属のインストラクターへの個人レッスンやグループレッスンが合格への近道です。

独学(我流)には限界があります…リンクに出没する…アマチュアの教え魔も注意(拒否)した方が無難です。

スケートは観るだけではなく、滑るようになると様々なものが見えてきます。
TOP選手の技術どころか、ちびっこ選手達の技術でも凄いと感じるようになります。

大人から始めたとしても、初級・1級は頑張れば合格できます。
マスターズチャレンジカップのような大人のための競技会に出場する事も夢ではありません。
滑る事の魅力を感じにリンクへ足を運んで下さいね。

★バッジテストの級って?★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-70.html

★コンパルソリー全41課題 フィギュアスケートの原点★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-86.html

★基礎力UPのススメ…コンパルソリー的レベルアップ★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-96.html

★ Moves in the Field ★ USA Figure Skating から学ぶ
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-98.html

フィギュアスケーター達の所持級の仕組み…
初級~1級~2級・・・7級~8級となってます。

シニア選手というのは7級以上の所持級を持った選手達。

年齢によるカテゴリーの事もありますが…
概ね所持級によって、競技会に出場するクラスが分かれています。
フィギュアスケート選手にとって7級取得は大きな目標の一つ。

橋大輔・織田信成・小塚崇彦・無良崇人・南里康晴
浅田真央・安藤美姫・村主章枝・中野友加里・鈴木明子(敬称略)
憧れのTOPスケーターと同じ級になるために頑張っています。 

級別やノービス・ジュニアを経て、晴れて7級に合格したとしても
全日本選手権に出られる選手はごく僅か、過酷な予選を勝ち抜かねば届きません。

カテゴリーを駆け上がっていくまでに 多くの選手がふるい落とされるのです。
優雅な世界のように思われていますが…
フィギュアスケートの世界は他のスポーツと同様に過酷な生存競争が存在します。

みなさんが応援する世界に通用するようなTOP選手は世界中の選手達の中から
勝ち上がってきた、特別な選手達なのです。

スケートを始める競技人口は増えましたが、ジャッジ自体の人数は昔とそう変わっていません。 
それほどなり手が居ないという現状なんですね。
ISUの競技会でのジャッジ人数削減などは、スケート界全体でのジャッジ不足を物語っているのかもしれません。

引退した元選手は、ぜひジャッジ登録をっ!!!

バッジテスト課題の変更は選手だって対応が大変です。。。
競技会のように苦手なエレメンツを実施しないって訳にはいかないですし
ルールへの対応もしなければいけない時期とテスト受験を控えた選手は大変です。

ジャッジの方々はセミナーまでに新しいテストと競技会に向けたルール改定を覚えなければなりません。
インストラクター及び選手達も両方に対応していかなければならない訳ですからね。

ファンには退屈な時期かも知れませんが…現場では変化の真っ最中です。。。
オフシーズンというのは競技会が少ないだけで、基本的には新しいプログラムなどの準備や新ルールへの対応、バッジテスト受験などの練習に明け暮れているんですよね。

冬季限定リンクが閉鎖されている訳ですから、練習場所や練習時間の確保も難しく
込み合ったリンク環境や、早朝・夜間の貸切練習確保なども選手にとっては悩みのタネなんですよね。

シーズンオフはのんびりバカンスとか、身体のケアなんてのは実はほとんど出来ない…
スケーターは年がら年中滑ってます。。。

新バッジテスト課題に関する情報は… ↓ コチラ ↓

課題内容も重要ですが、新課題の手引きは要チェックです。

日本フィギュアスケーティングインストラクター協会
http://www.jfsia.jp/

フィギュア用語解説(バッジテストの2008年改定内容比較)
http://www.geocities.jp/cxb00463/skate130.html

京都大学フィギュアスケート部
http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Acropolis/8677/index.html

フィギュア・スケート シングル バッジテスト表
http://www.jfsia.jp/document/2011test.pdf

※ 新課題表は後に追加でUPがあるのかも?です。

’09 新課題手引き
http://www.jfsia.jp/document/09test3_guide.pdf

【2012/05/10追記】 
【取り扱い注意情報】

あまり目立つ事はしたくないのですが…
以下のリンク先は役立つ人にはすごく役立つかも?
むやみやたらに人に教えないように。 教える場合は、信頼のおける人に。
貴重な映像ですので。

むやみに公表しないで下さいね。

BT_S  http://youtu.be/fmmgD9iNO0Y
BT 1_1 http://youtu.be/0LXaFC8jKtM
BT 1_2 http://youtu.be/hLT8bb3b3xo
BT_ 2   http://youtu.be/nz3WKyrwYow
BT_3_1 http://youtu.be/Duhw228BJy0
BT_3_2 http://youtu.be/73wxn5Hfjco
BT_4    http://youtu.be/n1KTSULgoMg
BT_5    http://youtu.be/3D8GqCyjVOg

YouTube動画の簡単ダウンロード方法 【最新】
http://youtu.be/rz8-XBMvZqk




最後まで、読んで頂きありがとうございました。
皆様のフィギュアスケートへの理解が広がれば幸いです。。。

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★コーチ達からISUへの提言考察 Part2★

コーチ達からの提言Part2です。
今回も長くなりますが、お付き合い下さいね。。。

橋大輔・織田信成・小塚崇彦・無良崇人・南里康晴・中庭健介・村上大介
浅田真央・安藤美姫・村主章枝・中野友加里・鈴木明子・武田奈也(敬称略)

上記各選手などのファンの方々にも、ぜひルール運用についての提言に目を通してもらいたいです。
(上記各選手は今年度の特別強化選手)

Part1を読んでいない方は…↓ コチラ ↓

★コーチ達からのISUへの提言考察 Part1★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-68.html

私個人の記述は青字で記載しています。

**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**


Proposals to Improve the IJS
http://www.iceskatingintnl.com/archive/features/proposals_to_improve_ijs.htm

正確な時期は不明ですが、'07-'08シーズン終了後の提言だと思います。

かなり新採点システムに突っ込んだ提言をしているのだから
提言に参加したコーチ達も実名を公開して主張すれば良いのにと思います。
そうしないと、匿名ジャッジやランダムカットはナンセンスだという主張も
ちょっと説得力に欠けるような気もします。


10. Eliminate the downgrading of jumps if they are not fully rotated, and instead change the point values for the GoEs so that ANY element so poorly executed as to deserve a GoE of –3 should get no more than 25% of the base value, regardless of its difficulty (see related item 16).With the present system, the competitors are penalized twice: by downgrading the jump and by applying a GoE from -1 to -3.

10.回転不足ジャンプのダウングレードを除外せよ。
代わりにGOEマイナス3に値する不完全に実行されたジャンプのGOEを、その基礎点から25%に下げる、というのに変えよ。
それはそどの難易度にもかかわず変えよ(項目16を見よ)今のやり方だと競技者は2度にわたる罰を受ける事と同様だ。
それはジャンプのダウングレードとGOEのマイナス1からマイナス3ということであるが必ずーを受けるからである。

回転不足に関してはコーチ達も許容出来ないミスの認識ですよね。
これはスケーターとして、昔からある比較的大きなミスのひとつという認識があるからです。
いくら、回転不足かどうか微妙な角度でのランディングが決まったように見えても、スケーターは大きなミスの認識は持っています。

回転不足を受けないランディングを迎える事が出来る選手から見れば
いつも回転不足気味で降りる選手がミスの判定を受けないというのも不公平感が募るものです。

問題はDGとGOEのマイナスを同時に受ける事という事は許容出来ないという事ですね。
TO(テクニカルオフィシャル)でDGしJP(ジャッジパネル)で-GOE
2重に減点を受けるという意味では、上記の意味合いですが…
DGと表記したから問題が大きくなった…
回転不足は、試みたジャンプとは認められないという表記なら印象は違ったかもしれないですね。
回転不足判定はVB(基礎点)より75%失うとなると、DGが無くなったとしても
結構大きなミス扱いです。
私自身も、DGせずパーセンテージで計算する方が現実的だと過去のエントリーでも書いています。

★ジャンプの回転不足 考察…★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-11.html


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11. Unify the base value of the Lutz and the Flip jumps into a single jump.In view of the never ending controversy over the starting edge of the Lutz and the flip jumps it is proposed of getting rid of the take-off edge requirements for these jumps. This is not unprecedented in the world of figure skating. The "Toe Walley" used to be a "real" jump and now it is just the same as a toe-loop. The skater will be allowed to take off from the inside, the outside, or the flat of the blade. A competitor will be allowed to attempt this Flip/Lutz jump twice, following the current repetition rule for jumps.

11.ルッツとフリップジャンプの基礎点をシングルジャンプに統一せよ。
それは決して終わることのない対立点
ルッツとフリップのエッジの入り方からエッジが氷から離れるときに呈される議論の見地からである。
これはフィギュアスケートの世界において前例がなかったというわけでない話である。
「トウ ウォーレイ」がかつて「本当の」ジャンプであるとされていたし、今では「トウ ループ」と同じなのである。

スケーターはその離陸が内側でも外側でも、またはフラットブレードでも許されるべきなのである。
競技者はフリップまたは、ルッツを2度試みたとされるべきであり、それはジャンプの現行ルールの繰り返しによるものである。

この記述には吃驚でした…主張したい事のスケーターとしての理屈や意味は判りますよ。。。
でも貴方達コーチはココを教える仕事でしょうに…

この意見は、昔から言われてはいましたが、元々は別のジャンプとしての入り方で跳ぶ訳ですから、ナンセンスな論理だと思っています。

★ジャンプの種類…ユニーク考察?★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-74.html

個人的には乱暴な6種類のジャンプを5種類にしてしまえ!よりも…
上記エントリーのように、8種類のジャンプとして基礎点を与えた方が
理屈に合うと考えています。
基礎点を与えなくなったのは、ダブルジャンプすら難しすぎるからなんだと思いますが。

問題なのは現在のように、ルッツの入り方でのWrong edge フリップの入り方でのWrong edgeと
どちらを試みようとしか判らない様なアプローチをする選手が増えてしまうからこそ余計に厳格化したのだと思います。

入りの状態(ジャンプのアプローチ)を定義すべき時が来たのかもしれませんね。

ステップからのジャンプが加点要素になった事で、シンプルなアプローチを避け
加点を狙うのですが、エッジが怪しい選手が増えた事で、どっちを試みようとしたのか判らなくなった事の方が問題です。

もしくは、プログラムコンポーネンツシートの要素順の実施義務付けなどのルール運用対策が必要です。

トウウォーレイの件ですが…
あくまでトウウォーレイを跳ぼうとして跳ぶのならトウウォーレイでしょうが…
ターン後にエッジが変わってしまえば、コレも別の意味でWrong edgeですよね。(笑)

ザヤックに関する事では、先に述べたプログラムコンポーネンツシートの提出義務化と要素順の実施遵守をルール運用に織り込めば解決させる事が出来ますし
確かに選手ごとのジャンプのクセで厳密すぎるWrong edgeの判定には一石を投じるかもしれませんが
正しいエッジで跳び分ける事が出来る選手がいる以上、それが出来ない選手は努力すべき問題だと思います。



--------------------------------------------------------------------------------

12. Base value of jump sequencesFor jump sequences, the jumps must be connected by small hops. In addition a single Mohawk should be permitted between each jump in the sequence, but no other turns or steps. It is proposed sequences be evaluated as follows:

12.ジャンプシークエンスの基礎点であるが、ジャンプは小さく(足をついて)飛ぶことによって連結される。
加えてシークエンスにはそれぞれのジャンプをつなぐものとして一度のモフォークは許されるべきである。
しかし、ターンやステップは許されない。
シークエンスを次のように価値をあたえられることを提案する。


シークエンスのバリエーションを増やす目的での提案には大賛成です。
フィギュアスケートのジャンプの醍醐味を削ぐ、現行ルールよりバリエーションを増やし
その評価が正当になる提案はするべきですよね。
問題は、VBの単純合計で良いのか?係数はどのレベルで?
という議論を、きちんとした上で連結パターンの詳細を詰めることですよね。



in the case of only small hops connecting the jumps, the value of the sequence shall equal the sum of the base values for the two highest value jumps in the sequence;

ジャンプをつなぐものとして一度の小さく足をつくものーシークエンスの価値はその2つのジャンプの最も高い基礎点をもつものの合計であるべきである。

in the case where a Mohawk is included between any two jumps in the sequence the value of the sequence shall equal to the sum of the base values for the two highest value jumps in the sequence, multiplied by a factor of 0.9.

2つのジャンプの間にモフォークを挟むもののシークエンスの基礎点ーは2つのジャンプの最も高い基礎点の合計で、係数として0.9をかける。


繋ぐパターンにより難易度を考えた上で係数をかけるべきだと思います。
通常の右足バックアウト着氷だけではなく、反対の足のバックイン着氷を認めるなど
シークエンスのバリエーションは多岐にわたるものですから
0.9~0.7程度の難易度に応じた係数に幅を持たせる提案も有効ではないかと思います。


--------------------------------------------------------------------------------

13. Award NO value if a jump or a throw (in pairs) is marred by a fall.In case of a fall or landing on two feet on any jump or throw jump in pairs, the concerned element should be considered as a not-completed element and called by the Technical Panel as a no-value element, and not marked by the judges either.

No longer should jump attempts with a fall be rewarded by nearly as many points, if not more, as a completed jump of a lower level.


13.もしジャンプが失敗、ペアにおいては投げるのが失敗において、は価値なしとすべきである。
どのジャンプにおいてもジャンプの失敗、または両足着地の場合、関係する要素は「行われなかった要素」と考えられるべきであり、テクニカルパネルにおいては「価値なし要素」とコールされるべきで、また、ジャッジは何もマークしない(書かない)

この考え方はもっともな提言だと思います。
例えば、4Tを試み、回転不足を受けずに転倒した場合でも点数が与えられる。
ただ…無価値(NV)というのもきついかなとも思うのですが
跳べないのに、基礎点を狙いに来るという戦略の防止という意味では、この方が良いのかもしれませんね。
ただ…コンビネーションのセカンドやサードで転倒した場合は?って事は書かれていませんね。


--------------------------------------------------------------------------------


14. Deductions for falls.A penalty of 0.5 shall be applied each time a skater falls in an element. A penalty of 1.0 shall be applied each time a skater falls outside an element.

14.転倒による減点。一つの要素で一度の転倒では0.5の減点が適用されるべきである。
1.0の減点は要素外での転倒に適用されるべきだ。

この主張は私もその様にすべきだと思います。
選手自身も恥ずかしいと感じるような、なんでもない所の転倒と難しい要素中の転倒を
同列にすべきではないと思いますね。


--------------------------------------------------------------------------------

15. Revise the Scale of Values for jumps.

15.このようにジャンプの価値を見直せ。

 

T

0.40

1.30

4.50

15.00

S

0.40

1.50

5.20

16.60

Lo

0.50

1.70

5.90

18.30

F

0.70

2.20

7.30

21.00

Lz

0.70

2.20

7.30

21.00

A

0.80

2.70

9.00

24.00

 

 ↓ 現行VB ↓

 

T

0.40

1.30

4.00

9.80

S

0.40

1.30

4.50

10.30

Lo

0.50

1.50

5.00

10.80

F

0.50

1.70

5.50

11.30

Lz

0.60

1.90

6.00

11.80

A

0.80

3.50

8.20

13.30


フリップとルッツの基礎点が同じというのは前出の主張なので置いときますが…
基本的に回転数が上がるごとに3倍強難しいという部分は評価すべきでしょう。

そして、大事なのは、コンビネーションの単純合計にも問題はあると思いますが
2T・3T・2Lo・3Loなどのコンビネーションをセカンドに持ってきた場合でも
簡単には高難度ジャンプの基礎点を越えてこないような配点をするのは有効でしょう。
個人的には、コンビネーションジャンプの基礎点を単純合計ではなく、難易度別に係数をかけるべきだと思っています。

バランスは考えねばなりませんが、提言のように回転数が上がるごとの3倍強のUP率と4回転では若干落としたとはいえ、現行配点とは大幅に違う基礎点は大いに考えねばならないと思います。

それと前出のファールを受けたジャンプは無価値(NV)とするというのがセットになっていないとダメでしょうね。

基礎点の見直しについて言及するのなら以下のエントリーで言及している
コンビネーションジャンプの難易度の違いによる基礎点の単純合計では正当な評価ではないという部分も言及してもらいたかったかも。

★コンビネーションジャンプの難しさ★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-19.html


With these base values:

The base values are consistent for all jumps from 1T through 4A, in the standard order of perceived difficulty.
The base values are valid for use at all divisions from beginners through elite skaters.
The base value of the solo jumps increases exponentially.
The Flip and Lutz jumps have been given the same values.
The base values of the triples and quads have been increased, and the singles and doubles slightly decreased, to better reflect the much greater difficulty of triple and quads compared to singles and doubles.
The base value for the 1A is twice 1T, 2A is twice 2T, and 3A is twice 3T.
The base value of 1A+1Lo is the same as 2T, 2A+2Lo is less than 3T, and 3A+3Lo is less than 4T.


・これらの基礎点はシングルからクワドラプルすべてから成り、難易度を標準的に考えた順序である。
・これらの基礎点は初心者からエリートスケーターまですべてに適用される。
・これらのソロジャンプの基礎点は指数関数的に増加(数えられる)する。
・フリップとルッツジャンプは同じ価値を与えられる。
・トリプルとクワドラプルの基礎点は多くなっているが、シングルとダブルはやや小さめになっている。それはトリプル、クワドラプルがシングル、ダブルに比較して、かなり難度が高いことを反映してである。
・シングルアクセルの価値は2度のシングルトーループ、ダブルアクセルの価値は2度のダブルトーループ トリプルアクセルの価値は2度のトリプルトーループの基礎点、とする。
・シングルアクセルとシングルループの基礎点はダブルトーループと同じであり、ダブルアクセルとダブルループは(1度の)トリプルトーループよりは低く、トリプルアクセルとトリプルループは4回転トーループより低い基礎点とする。

基礎点の考え方は概ね賛成です。
指数関数的な増加は重要だと思います…
ただ、全てにおいて、指数関数的な増加が全てだというのも十分に議論すべきでしょうね。

高難度ジャンプへの挑戦を阻害したり、手堅い戦略でも十分に勝負になるようなバランスも必要ですが
GOE評価の考え方と合わせて考える性質のものでもあります。
GOE評価をパーセンテージで考える方法と合わせた上で、1回もしくは2回の4回転ジャンパーだけが有利にならないようにする事も
スピンやステップなどの配点が意味をなさないようにしないためにも、4回転などの配点は配慮しなければなりませんね。

コンビネーションとの兼ね合いで比較すべきは+トウループを基本に+ループは上回っても構わないと思います。
個人的には+トウループでは下回るように・+ループでは僅かに上回るで良いかと思います。

★コンビネーションジャンプの難しさ★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-19.html

It is NOT proposed to give the second and third jumps in jump combinations more value than if executed individually. It is impossible to add this characteristic to the SoV without also making the values of quads nearly double what is shown in the table – something that is clearly undesirable.

ジャンプコンビネーションに於ける2つめ、3つめのジャンプが、それらが個々に行われた時よりも価値があるのだ、と言っているのではない。

4回転の価値を2回のダブルジャンプだと考えるのが望ましくないのを考えることなしに価値尺度(SOV)に特徴的なものを加えるのが不可能だからである。

え~と、4回転ジャンプの価値を任意のトリプル+トリプルとの価値尺度での関係性を言いたいのかな?
4回転の価値を2回のダブルジャンプと書かれていますが…ちょっと意味不明です。


Note that this SoV does not make Singles a one-jump (4T) competition, despite the large values for the quads. The greater values also given the triple jumps, and the greater penalty for a poorly executed jump proposed in item 16 means that a skater in command of the triple jumps remains competitive against a skater with a quad. For example, if the proposed SoV had been used at the 2008 World Championships, Jeffrey Buttle would still have scored higher that Brian Joubert.

ここで注意してほしいのだが、4回転に対する価値は非常におおきいのだが、この価値尺度(SOV)はシングル競技を一つのジャンプ(4回転トーループ)のためのものにするのではない。
大きな価値を認めるのはトリプルジャンプにも価値を認めるし、また、稚拙な出来のジャンプに対してはより多くの罰(ペナルティ)を与えるものである。
項目16で意味するのは3回転ジャンプを執行するスケーターは4回転ジャンプを持つスケーターに対し、競合できる余地がある、ということである。
例えば、2008年の世界選手権で示されたSOVであるが、ジェフリーバトルはブライアンジュベールよりも高いスコアを保ったことである。

私も前出の内容で書きましたが、バランスが大切という事ですよね。
そして、クワドジャンパーだけが大きなアドバンテージを受けるものではなく
稚拙な技術に関しては、多くのペナルティーと合わせた運用が必要です。


16. Define the values of GoE pointsEven when used correctly, the GoE points as they are conceived now, do not produce a fair and acceptable result. As the base value of an element goes up, the value of the GoE does not keep pace. A cheated triple or quadruple jump now may get more points than a well executed triple or double, which is unfair and wrong. For example: for a triple toe loop, -3 takes away 75% of the base points and +3 adds 75 % of the base points. For quad toe loop, however, -3 takes away only 33% of the base points and +3 adds only 33% of the base points.

16・GOEポイントは正確、平等につけられるよう、定義されるべきである。
GOEは現在、公平で納得できる結果を生み出していないと考えられる。
要素の基礎点があがるにつれて、GOEの価値はそれにあった上昇を伴っていない。
今ではごまかしトリプル、クワドラプルジャンプがきちんと執行されたトリプルやダブルジャンプよりも高い点数が得られており、それは不公平だし、間違っている。
例えばトリプルトーループだが、マイナス3というのはその基礎点の(4の)75%引きの点で、プラス3というのは基礎点より75%上げであるが。
4回転トーループはしかしながら、マイナス3というには基礎点より33%引きで、プラス3は基礎点より33&上げ、というのが例としてあげられる。


上記の例はまったくその通りで、比率に基づいてGOEの比率を統一すべきですね。
ただ…個人的にはマイナス側はともかく、プラス側は最大でも+50%までが妥当だと思います。
だから、ほとんど+3が付けられる事が無いのだと思っていますが。

★ソニア・ビアンケッティ女史の新採点システムへの提言考察…★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-56.html

The proposal is to revise the Scale of Values tables to use the following instead (rounded to the nearest 0.1 point):

- 3 is 25% of base value
- 2 is 50% of base value
- 1 is 75% of base value
0 is 100% of base value
+ 1 is 125% of base value
+ 2 is 150% of base value
+ 3 is 175% of base value

This proportional approach solves other mathematical problems in the system. For example, the relative value of every element currently varies with each element and GoE. Under this proposal the relative value of all elements stays the same for each GoE.

SOV表の見直しの提案として、代わりに次のものを使うよう提案する。
(0.1程度は切り下げまたは、切り上げ)

・マイナス3は基礎点の25%に下げ

・マイナス2は基礎点の50%に下げ

・マイナス1は基礎点の75%に下げ

・ゼロは基礎点の100(基礎点のまま)

・プラス1は基礎点の125%に上げ

・プラス2は基礎点の150%に上げ

・プラス3は基礎点の175%に上げ

比例配分するということが、このシステムの他の数学的問題を解決するのである。
例えば、それぞれの要素に関連する価値は今、それぞれの要素とGOEによって変わる。この提案によって関連する要素の価値はそれぞれのGOEにとって同じになる。

下記のエントリーにも書いておりますが…

★ソニア・ビアンケッティ女史の新採点システムへの提言考察…★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-56.html

減点される部分は比較的、明確なエラーが多いのですが、加点側は感覚的(エレメンツの質の評価)なものが多いので
個人が受ける印象度は、エレメンツへの理解力の差で違いが出る部分だと思います。

例えばですが…
下記だと10段階になりますね…マイナス側はもう少し細分化(複合するミスが存在するため)しても良いかもです。

-80%・-60%・-40%・-20%・-10%・±0・+10%・+20%・+30%・+40%

プラス側の価値%はマイナス側に比べ低いですが、50%を上回るほどの高付加価値が出るほどは無いのではないかという見解です。

プラス側の価値は30~40%増し程度に抑えるべきで
質の低いトリプルよりも質の高いダブルが加点で上回る事がない範囲にすべきでしょうね。


--------------------------------------------------------------------------------

17. Reduce the number of the Program Components to a maximum of three, with the marks ranging from 0 to 6, marked to the nearest 1/10th of a point.The marking of the Program Components has been most disappointing despite significant efforts to train the judges. As it is described in the rules, the marking of the Program Components is much too complicated and idealistic. The judges have great difficulty in evaluating the skaters’ performance by assigning credible marks to five Program Components with 7 or 8 different criteria each. As a result pre-judging and the reputation of the skater can prevail.

17.プログラムコンポーネンツの数を最大でも3に減らせ。点数の範囲も0~6とし、約、少数第1位の点によって表せ。
プログラムコンポーネンツはジャッジの多大な努力にもかかわらず、最も失望感を覚えるものである。
ルールとして決められているにも関わらず、プログラムコンポーネンツは複雑で理想主義的すぎる。
ジャッジ達は7~8つの異なった基準の5つのプログラムコンポーネンツを信頼のできる数字としてスケーターの滑りを評価するのは非常に困難を伴う。
結果として、プレジャッジやスケーターの評判で明白なのである。


この件に関しても過去エントリーに書いてあります。

ソニア・ビアンケッティ女史の提言考察では…

絶対的(敢えて、的という表現)評価に限りなく近い形のTES
絶対的評価とは必ずしも呼べない、相対的評価に近い形のPCS

というように私なりの解釈を書きました…

★総構成点(PCS)考察…★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-50.html

あくまで個人的なPCSのあり方としては こんな事を考えてたりします。

それぞれ20点満点ぐらいで3項目に集約でも良さそうだと思っています…

スケート技術(SS)
要素のつなぎ(MO)+振り付け(CH)
演技力(PF)+曲の解釈(IN)

スケーティングスキルを単独にしているのはPCSの中でも、比重が高くあるべきではないかと思うからです。

個人的なPCSに関する疑問として最も大きいのは…
何故に? 世界最高レベルのチャンピオンクラスに9点台~10点に近い評価が出ない?ですよ。

10年にひとりってレベルとか…
旧採点時代に5.9や6.0が複数並ぶぐらいの演技をした選手には9点台は必要だと思うのですけどね。


>結果として、プレジャッジやスケーターの評判で明白なのである。

確かに、その様な傾向ではないか?と感じる得点を得る選手は居ます。
しかしながら、こういった得点が突出しているのか?という部分では、それほど大きい訳ではなく、全選手のPCS全体では、許容範囲内に収まってるといえるデータで表されているのも事実としてあると思います。

こういった傾向で評価されていたのは、むしろ旧システムの方が顕著だったと思います。

むしろ問題にすべき事は、一選手の5コンポーネンツがかなりの確率で横並びに0.25~0.75ぐらいの範囲で並ぶ事の方が問題なのでは?


It is recommended to reduce the number of the Program Components, as well as of the number of the criteria for each, with the marks ranging from 0 to 6.0. This would definitely be an improvement for the judges and the skaters. In singles and pairs it is proposed the following Program Components be used, with the criteria for each listed below. Each component will be given equal weight in the scoring.

プログラムコンポーネンツの数を減らすのを推奨するが、また同時にそれぞれを評価する項目も減らすべきで、点数は0~6で表すのを提案する。
これらはジャッジ、スケーターにとっても決定的に改善するものである。
シングルとペアにおいては次のようなプログラムコンポーネンツを使うことを提案する。
それは以下に並べる評価基準とともに提案する。
それぞれの構成は点数化(スコアリング)において、同等の比重をもつ。

このコーチからのISUへの提言がいつ書かれたのかは知りませんが
私のBlogでは今年ですが、元になったmixiの日記では2007年11月15日にUPしています。

点数になる元の部分は6点満点で表す事を提案していますが…
3つに集約する点や、その中身は私が考えてる事とほぼ同じです。

これにはビアンケッティ女史の考察の時と同様に驚きましたね。

絶対的評価とは必ずしも呼べない、相対的評価に近い形のPCS 

上記のように表したように、どんなに絶対評価に近い運用方法でPCSを評価しても
PCSはジャッジの主観的な印象の得点です。

スケート技術(SS)
要素のつなぎ(MO)+振り付け(CH)

上記の要素は技術的な見地で評価出来ますが

演技力(PF)+曲の解釈(IN)

上記の要素は、やはり個人的な主観が入った芸術性を見るような見地で評価していると思います。

専門家であっても素人であっても、フィギュアスケート競技に造詣の深い人々であればジャッジングは出来るでしょうが
観衆の代表者や観衆の拍手では公平性が保てるはずも無い訳ですし…
(地元選手は応援者が多く、開催国国民が喜びそうな楽曲や演目を選ぶ方が有利とも言えます)
やはり多国籍の大勢のジャッジで裁く事が一番無難です。

PCS側の評価に疑問があるというのならば、反対する人も多いでしょうが
TESとPCSの比率をTES重視型に変えるしかないですよね。
個人的にはTES=6 PCS=4ぐらいの比率が良いかと感じます。 


Skating Skills, Transitions and Linking Movements
Performance and Execution
Choreography and Interpretation


スケーティング技術、移行、動作への連結
動作、執行
振り付け、(音楽との)解釈

The above grouping seems the most practical. Skating Skills, Transitions and Linking Movement encompass all the technical aspect of skating outside of the individual elements. Choreography and Interpretation are more closely related concepts than Performance and Choreography. To make the analogy of a play, choreography is the script, and the interpretation is the "spin" given to the script by the director and actors. They go together. Performance/Execution is then how well the actors perform and execute the script and communicate the story and intended interpretation to the audience.

上に挙げたものは最も実用的である。
スケート技術、移行、動作の連結は個々の要素外のスケート技術的観点の全てを含む。
振り付けと曲の解釈は動作と振り付け、よりも本来の意味に最も近い概念である。
演劇に類似させると、振り付けというのは台本で、曲の解釈というのはスピンによって、ディレクターや俳優が台本を劇にするのと同じである。
それらは一緒にすべきである。
動作、執行というのはどれくらい上手く俳優が演じるのか、であり台本やストーリー、意図された解釈を演じ見ているものに投げかけるものである。

Skating Skills, Transitions and Linking Movements

スケート技術、移行、つなぎの動き

Cleanness and sureness of deep edges, steps, and turns
(Demonstrated in part through flow and effortless glide, balance, rhythmic knee action and precision of foot placement.)
Varied use of speed and acceleration
Mastery of one foot skating and multi-directional skating
Variety of transitions and linking movements
(Includes variety of dance holds in Ice Dancing)
Difficulty and intricacy of transitions and linking movements
Quality of skating, transitions and linking movements
(Includes unison in Pair Skating and Ice Dancing)


深いエッジ、ステップ、ターンの明確さ、確かさ
スピード加減、加速の多様性
片足走行の卓越さ、複数他方向へのスケーティング
移行、動作のつなぎの多様性(アイスダンスにおける保持の多様性(男性が女性を抱えること)を含む)
移行、動きのつなぎの難しさ、複雑さ
スケーティングの質、移行、動きのつなぎ(ペア、アイスダンスにおける合体を含む)

For Pairs and Dance

ペアとアイスダンスについては

Equal mastery of skating technique by both partners shown in unison
Balance of workload between partners
Ice Coverage (CD)


結合時における両人のスケート技術の等しい技術
パートナー間における動きのバランス
アイス カバーレッジ(氷をとらえること)

Performance / Execution

演技、執行

Personal Involvement
(Includes projection, physical, emotional, and intellectual involvement)
Carriage and Clarity of Movement
(Clarity and control of positions and movements)
Variety and Contrast
Effortless movements in time to the music


個人的に持っている、備わっているもの(主観念、体をつかった、精神的、知的な包括を含む)
動きの運び、明確さ
対比の多様性
音楽にたいしての時間における苦労のない動き

For Pairs and Dance

ペアとダンスには

Unison of Movement, and "Oneness" of Performance
(Includes balance in performance)
Spatial awareness
(Management of the distance between partners and management of changes of hold)
Skating to rhythmic beat (Dance)


動きの調和、演技の「独自性」(動きにおけるバランスを含む)
空間的認知(パートナー間における距離の管理、保持の変化の管理)
リズムに合わせたスケーティング(ダンス)

Choreography / Interpretation

振り付け、解釈

Unity, Continuity and Proportion
Use of space
(Includes utilization of personal and performance space, and pattern and ice coverage).
Expression of the music’s style, character, and rhythm
Style and Individuality/Personality
Originality of purpose, movement, and design


統一性、連続性、割合
空間の使用(個人的、演技空間の使用、その型、氷の捉え方を含む)
音楽の型、特徴、リズムの表現
型、個々性、個人的表現
目的、動き、型の個人的特徴

For Pairs and Dance

ペアとアイスダンス

Shared contribution to choreography and interpretation. responsibility of purpose
Relationship between the partners reflecting the character of the music
Appropriateness of music (OD and FD)


振り付け、解釈、目的への責任の割合への寄与
音楽の特徴を反映したパートナー間の関係
音楽への適正(OD,FDとも)

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18. List the elements on the large screen ("Jumbotron")in the arena and indicate in red when an element is being reviewed.This will allow the audience to know what is really going on. When the total score is shown they at least can see WHY the score was higher or lower than they thought. This will create more audience participation and decrease audience confusion.

18.アリーナエリアにおける大きなスクリーン(ジャンボトロン)にエレメンツを表示し、そのエレメンツが読まれている間は赤で表示せよ。

これは見ている人に今、何を読まれているかを知るのを助ける。
合計点が表示されているとき、その得点がなぜ高いのか、または思ったより低いのかを少なくとも(見ている人に)見せることができる。
これによって観客の参加をよりもうけることができるし、観客の不満を軽減できる。

これに関してはメジャーなナショナル競技会では十分に実現可能でしょう。
ビデオレビューを流せば、もっと効果的でしょう。

観客の不満を軽減できるというのは、恣意的ですが、ISUがもっとルールの説明やフィギュアスケート競技を見るための解説的なアナウンスが少ないことが最大の要因です。

当Blogは個人の活動だけで運用していますが、ジャッジ寄りの考え方で独善的だと考える人も居るようですが
フィギュアスケート競技を商業的価値だけで動く人々など(マスコミやスポンサー)の思惑に乗せられて見てしまっている部分や
著名なスケーターのトップ選手の世界だけを表した発言などを拡大解釈したり
表立って発言しないISU関係者や連盟関係者・ジャッジなどが沈黙をしている事も
フィギュアスケート競技への理解を進めていない事のあらわれだと思います。

情報開示を進めていけば、もっとフィギュアスケート界はファン層も拡大し
難しい部分を見るためには、少しでも滑る経験をすれば、少しは判ってくるとか
スケート界の世界のトップ選手だけの世界では見えてこない、一般的なレベルのフィギュアスケート界を見れば純粋なスポーツである事も感じられると思います。

スポンサーも付かない、TV放送も無い、お金も動かない部分によく言われるようなジャッジなどの不正が存在するとは思えないでしょう。


--------------------------------------------------------------------------------

The following proposals deal with Pairs.

次の提案はペアについて

19. Abolish the use of "features" in side-by-side spins, side-by-side sequences, twist lifts and death spirals and adopt the same concepts as for Singles in step and spiral sequences.

19.サイドバイサイド スピン、サイドバイサイド シークエンス、ツィストリフト、デススパイラルにおける「特徴」を廃止せよ。
代わりにシングルにおけるステップ、スパイラルシークエンスの概念を採用せよ。

It is proposed to abolish the use of "features" for these elements. The reasons for this are the same as described above for Singles. Features would be retained only in pair spins and overhead (group) pair lifts.

これはこれらの要素における「特徴」の廃止を提案するものである。
その理由はシングルにおける表現と同じであるからである。
特徴はペアにおけるペアスピンと頭上のリフトにのみ適用されるべきである。

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20. The death spiral executed in the Short Program cannot be repeated in the long (free skating) program.This was once a requirement in pairs and should be brought back. It will promote variety in pairs programs.

20.ショートプログラムにおいて行われたデススパイラルは(フリースケーティングの)長いプログラムにおいて繰り返されるべきでない。

これはペアにおいてかつて要求されたものであり、その(昔の形が)持ち込まれたものである。
それは(デススパイラル)ペアにおいて発展させた形の進化形であるべきである。

--------------------------------------------------------------------------------

21. Death spirals.

Definition: In all death spirals the man skates on a backward outside edge in a deep pivot position with his legs well bent while the lady skates around him on one foot with the body very close to the surface of the ice. The man holds one hand of the lady with one hand. Minimum 2 full revolutions of the lady while the man remains is in deep pivot position.Base value of death spirals:


定義 全てのデススパイラルにおいては男性は足をよく曲げた形の深いピボットポジションでバックアウトサイドエッジに乗った形のスケーティングで一方女性は氷上にごく近いかたちで体をつけた形で片足で男性のまわりを回るかたちにスケーティングである。
男性は片手で女性の片手を持つ。男性が深いピボットポジションにいる間、女性は最低限2回転する必要がある。
デススパイラルの基礎点は

Backward outside: base value 4.5
Backward inside: base value 3.5
Forward outside: base value 4.0
Forward inside: base value 3.5

後方 アウトサイド 基礎点 4.5
後方 インサイド  基礎点 3.5
前方 アウトサイド 基礎点 4.0
前方 インサイド  基礎点 3.5 

ペア競技などは専門的な知識が乏しいので、割愛しますね。

2回に渡りエントリーにしましたが、ところどころ?な部分を除いて
Part1&Part2共に、この提言には大きくうなずける部分が多く
個人的にはかなり似通った考えを以前のエントリーでも書いていました。

元競技経験者であれば、現行システムでも旧システムでもこうであれば?などを一度は考えた事があるはずです。

世界のトップ選手達だけの為にあるシステムではなく、全てのスケーターを対象にしたシステムであるべきです。
そして、そのシステムの理想的な形を追い求め、改善していく事が必要です。

時代が変化するようにシステムも変化してきた歴史がある。
フィギュアスケートの理念を大切にした上で、改善すべき事を議論して
より良いシステムに変わっていく事を見守っていきたいと思います。。。



最後に…今回、翻訳に協力してくれた友人に感謝の気持ちを表明しておきます。
○○さん…ありがとうございます。
翻訳を伴うエントリーは大変ですね。。。

最後まで、読んで頂きありがとうございました。
皆様のフィギュアスケートへの理解が広がれば幸いです。。。

管理人のBlogスタイルに疑問をお持ちの方は、エントリー全部とは言いませんが
流し読み程度でも結構ですので、一度ご覧になって下さい。

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