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★ちびっこ達の全日本ノービス&全日本選手権へ…★

グランプリシリーズに一喜一憂している頃…

国内では先週には、ちびっこ達の全日本ノービス選手権が開催されました。
今週、東日本・西日本の東西選手権が開催されます。

東西の選手権は、ジュニア・シニアの全日本選手権の最終予選です。

第13回全日本フィギュアスケートノービス選手権大会
http://www.skatingjapan.jp/National/2009-2010/fs/national_nv/index.htm

第35回東日本選手権大会・第26回東日本ジュニア選手権大会
http://www.skatingjapan.jp/National/2009-2010/fs/east/index.htm

第35回西日本選手権大会・第26回西日本ジュニア選手権大会
http://www.skatingjapan.jp/National/2009-2010/fs/west/index.htm

上記3大会は全国各地6箇所で行われたブロック大会で予選突破した選手達の戦いです。

ジュニア・シニア選手は2度の予選会を突破しないと全日本選手権には行けないのです。
今や、国体も予選会を通過しないと出場出来ないので、全国クラスの競技会出場は狭き門になりました。

余談ですが…
ノービスのリザルトページには表彰台に上ったちびっこ選手達が写っています。。。

宇野昌磨君はぶっちぎりの優勝で貫禄を示してますが…
まだ、A・B選手の表彰台組の中では、一番ちっこいみたい。。。

ちびっこ選手達も、これから中高生の成長期には、身体も大きくなっていくでしょう…
スケーターにとって、一番大切な時期に入っていくので、練習頑張ってもらいたいですね。

個人的には、友人の姪っ子が表彰台に上り、強化指定を受けた事を喜んでます。
表彰台組は、全日本ジュニアに推薦出場するので活躍がとても楽しみですね。

ノービスはフリー1発勝負なので、本来の実力を出せなかった選手も居ますし小さなうちから、メンタル面の強さも必要ですね。

ノービス選手になるのも、難しいバッジテストを合格していかなければならず対象年齢までにバッジテストに合格していないとブロック大会にも出場出来ません。

さらに、近年のフィギュアスケートブームでノービス選手の増大で参加資格級も変更されました。

ノービスA - 11歳以上13歳以下
ノービスB -  9歳以上11歳以下

スケート年齢は7月1日がシーズンの切り替えで同学年でも誕生日次第ではクラスが分かれてしまいます、ちょっと混乱しそうになりますね。

※ スケート年齢は6月30日時点での満年齢で区分されます。

ノービスB 参加資格:女子4級以上、男子3級以上
ノービスB 全日本ノービス出場枠:各ブロック4名+新人発掘夏期合宿推薦
ランキングの推薦者以下ランク6名の所属ブロック数の比例配分+新人発掘夏期合宿で推薦若干名

ノービスA 参加資格:女子5級以上、男子4級以上

参加資格は3級または4級以上となっていますが、5・6級や中には7級所持の選手も居るケースがありますので、3・4級選手が全日本ノービスに出場する事はほとんどありません。

人数も年々増加していますし、ブロック大会では競技に支障が出るほどの人数です。
1カテゴリーの滑走終了に5・6時間もかかるケースが多発しています。


来シーズンはブロックとブロックのノービス部門が分離開催になるかもしれません。

スケートリンクは閉鎖の流れが、止まったようには思えないので、日本のスケートリンク事情の事を考えると、選手の裾野が増えると同時に、リンクも増えていく循環に入って欲しいです。

ノービス選手に届かない選手層はもっと厚く、ノービスの人数も膨れ上がってますので出場資格が、再度引き上げられるのかも?
ノービスに上がってからも、凄い人数の中から勝ち上がらなくては、全日本ノービスに届かないのです。

全日本と名のつく競技会で優秀な成績を収めると、各カテゴリーの強化選手などに指定されていきます。

ノービス・ジュニア時代から強化指定選手になる事は非常に難しい事なのです。
そして、それを維持していく事もずっと。。。


★フィギュアスケート・エリート予備軍達…夢への挑戦★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-100.html

★ Moves in the Field ★ USA Figure Skating から学ぶ
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-98.html

フィギュアスケート強化選手 | 財団法人 日本スケート連盟 - Japan Skating Federation
http://www.skatingjapan.or.jp/national/national_list.php?sports_id=2

各カテゴリーでトップクラスに入る選手達は,上のクラスに上がっても
直後又は数年先には 次のカテゴリーでトップ争いに加わるんですよね。。。

全日本フィギュアスケート選手権 - Wikipedia

全日本フィギュアスケートジュニア選手権 - Wikipedia

ノービス選手の歴代記録がWEB上から無くなってます。(残念)

年代ごとにチェックすれば選手の成長が判ります。

高橋 大輔 織田 信成 小塚 崇彦 無良 崇人 
中野 友加里 安藤 美姫 太田 由希奈 浅田 真央…ets

現在の有名トップ選手達の名前もたくさんありますね…
しかし…その影で名前を見る事が無くなる選手達の数も相当あるのですよね。

Figure Skating National Competition Results Index
http://www.skatingjapan.jp/National/2008-2009/fs/index.htm

ファンの方々の中には全日本選手権やジュニア選手権のメダリストクラスを応援している方が多いですが…
○○全日本選手権と名のつく競技会に出場出来る選手は、たとえ下位選手であっても
数ある予選を勝ち抜き、悔しい思いをしてきた敗者の想いを背負って出場してきている、エリート選手なんですよ。


競技会では分け隔てのない応援を、してあげてください。。。

ノービス・ジュニアなど、若い世代の競技会を観戦すれば、私がBlogに掲載している
フィギュアスケートの理念や、ルールなどの運用の意味が解ってくると思います。


近くで開催されるような事があれば、是非会場に足を運んで下さいね。
ほとんどが無料で観戦できますし、未来のトップスケーターを見つけて下さい。


最後まで、読んで頂きありがとうございました。
皆様のフィギュアスケートへの理解が広がれば幸いです。。。

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★復活への序章…フェニックスは再度羽ばたく★

フィギュアスケート競技…
一見、優雅で美しくもある競技ですが、過酷で厳しい競技でもあります。
10年~20年も選手生活を続けていれば、故障や怪我との戦いでもあり大きな故障や怪我も泣く選手生活を終える選手は極めて少ないのが現状です。

故障箇所が原因で満足な滑走が出来なくなる事が引退を決意する要因として大きいでしょう。
ジャンプで硬い氷の上に身体ごと叩きつけられる転倒には、選手は慣れていますし怪我をしない転び方を身につけていますが、アクシデント要因での転倒や意外かもしれませんが、スピードが無い状態で転ぶ時は怪我の危険性が高まります。
つい、手で身体を支えようとしてしまうからです。

勢いがある時は身体ごと氷に身体を預けるほうが怪我をしない…
人同士が絡む場合は、また違いますが。。。

結構多い怪我としては、自分のブレードで自分の足を刺す。。。(怖)
直接や、自分の靴を貫通させて、ということもあります。

大人になれば、体重も増加し、衝撃も増えます。
ジャンプなどの着氷にかかる加重は片足で支える訳ですから、大変なものです。

近年ではビールマン姿勢など、アクロバッティックな姿勢をとることもあり、足首・膝・腰・股関節など慢性的に爆弾を抱えつつ競技を続ける選手も少なくありません。

そんな中、昨年、日本を代表するトップ選手の怪我が大きく報じられました。
高橋大輔選手…右足前十字靭帯損傷の大怪我でした。。。

現在…復帰第1戦としてフィンランディア杯に出場しています。

高橋選手の復帰に関するニュースで、たくさんの報道がありましたが、復帰が本格的に報じられるようになってから、この怪我の状態が、引退を決意していてもおかしくないほどの大怪我だった事が報じられました。

YouTube - 高橋大輔 大怪我から1年の奇跡 Daisuke Takahashi
http://www.youtube.com/watch?v=zXD5ifELK0o



身近な関係者の方々やファンの方々にも心配をかけまいとした発言の裏には過酷なリハビリに耐え切れなくなって、思わず逃げ出したとのエピソードまであります。

しかし彼は、大好きなスケートをする為に戻ってきた。。。
子供の頃からの夢…岡山から大阪に出向き、様々な試練を克服し、成長してきた。

『世界選手権やオリンピックに出場したい』

誰もがフィギュアスケーターとして選手生活を続ければ、漠然とそんな目標を持ちながらスケートに打ち込みます。
だが、誰しも、そんな夢が簡単に叶うわけではない事を、いつか思い知る。

手に届きそうな位置に来ても、その手からすり抜ける事もある…
どんなに才能に溢れ、且つ、努力を怠らない、ひたむきな姿勢を見せていても、時として運命は残酷な一面を見せる事もあるのです。

怪我が完治したとしても第一線級に戻れなくなるかも知れない…それでも、彼は手術する事で完治させる可能性に賭けた。。。

夢を叶えるためでなく、自身を支えてくれた恩師達のためにも逃げずに挑戦しようと。
怪我をしてリハビリ療法を経験した方ならわかるでしょう。。。
1度や2度ぐらいなら、ガマンして耐えることも出来ます。
ですが、毎日毎日…何ヶ月も続く。

困難に出くわした時、つい弱い心が顔をのぞかせてしまうことがある…

『やめられる立場ではないので…』 

2週間もの間、部屋に引き篭もり自問自答を繰り返したのでしょう。
ましてや、連盟特別強化選手です。。。

自分が、どうしても怪我が完治せず、限界を迎えたという訳はでは無い状態で競技生活を終える決断をするには、『リハビリがつらくて』なんて、自身のプライドも、関係者も許さないでしょう。

【エスケープ】 スケート界には良くある事です。。。

過酷な練習ぐらいでは、選手は簡単には負けません…何かの壁にぶつかった時に起こるのです。
技術の壁であったり、選手としてのカテゴリーの壁やテスト級の壁。
その壁を越えられずに、エスケープし、そのままひっそりと選手生活を終える選手が多いのです。

華やかに引退試合を、仲間から見送られる選手は幸せ者です。

そんな彼も、『このまま【エスケープ】してしまっていいのか?』


追う立場から追われる立場に変わり、選手としての引き際も、その後の人生も考え始める時期です。

自分はどんなスケーターとして引退し、どんな第2の人生を歩み始めようか…
そんな中での選手として最大の危機だった。。。


彼の師匠でもある長光歌子コーチの言葉が、全てを物語っていると思います。
スケート界で長く活動しているとエスケープしてしまう選手を数多く見続けています。。。
その中には、頑張れば、将来光り輝くのが確実な選手もたくさん居た。

様々な事情でスケート界から身を引く選手…
厳しくも、強い光の当たる場所へ送り出してやろうとする親心にも似た絆を感じさせる言葉。

『期待を裏切る訳にはいかない…』 

彼の後ろには彼を超えようとする選手がおり、彼の周りには数多くの後輩選手が彼のスケートに向き合う姿勢を尊敬し、練習に励む。

目標とされ、尊敬されるに値するほどの練習量…
誰もが持つ、苦難と向き合う時に出てしまう心の弱い一面、しかし第一人者であり続けようとするチャンピオンのプライド…
こういった苦難を乗り越えていけたアスリートは、本当の意味で強い。。。

そうして彼は戻ってきた…やはりスケートは彼にとってかけがいの無いものだから。

歌子先生の言葉は、もう弟子への言葉ではなくなっている…
ひとりの一人前のスケーターとして言葉をかけている。


そう…スケーター同士がお互いの状態や技術をチェックしあうような…
師匠が認めたスケート…それも高い次元で実現させるほどの能力を認めている言葉。
怪我のリハビリの過程で得ることが出来た新たな境地。

怪我をする前から本人も認識している、自分の弱点。
その弱点であった部分が、見事に克服している事の師匠の喜びの表情。

あとは、試合感を取り戻す事、スタミナの問題もあるかもしれない。
そして、2年がかりとなってしまった、宮本賢二氏やパスクァーレ・カメレンゴ氏から受け継いだ表現をプログラムとして完成度を高めなければならない。

オリンピックの前には全日本選手権が控えています…
それまで何試合かこなしていく事で、プログラムの完成度も高められるでしょう。

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個人的にニュース映像から見た、技術的見地からの感想を。。。

以前に見た映像での4Tへのチャレンジでは半回転足りない前向き両足着氷が多く五輪まで半年しかないのに大丈夫か?
というような、印象を持ちましたが、最新のニュース映像では、回転不足のボーダーライン上である1/4のあたりまで回転しています。

前向き着氷から90度増やしたのは驚異的回復です…
理想的な着氷角度まで、あと30~50度程度回転するのが大変なのですが挑戦出来るレベルにまで回復しているという事は素晴らしいです。

練習で降りる事と、競技で降りる事は別物ですが。
シーズン終盤になってくる頃には、間に合ってくる予感がした映像でした。

Blog内で選手の弱点や欠点部分の内容を書くと、様々な反応がありますが高橋選手だけではなく、どんな選手であっても弱点はある。
完璧な選手などいないのですから。。。

彼の弱点といえば、身体の硬さからくるスピン(キャメルポジション)などでした。
下半身の稼動域を鍛えた事による柔軟性が増したと放送されています。

たしかに、この部分の進化は目を見張るほど変わりました。
以前から定評のあるステップワークにも好影響を及ぼしてますね。
非常にレベルの高いステップを踏んでいるにもかかわらず、よく滑っています。

今回は高橋選手に起こった怪我からの復活へのエントリーですが…
こういった怪我などの危険性はどの選手にも起こりうることです。

彼の復帰へのプロセスを見た選手達も、諦めずに頑張っていけば、克服できるんだという勇気のようなものを感じ取ったかと思います。

高橋選手本人も、競技会での結果を残したい(メダルを獲得したい)という気持ちはあるでしょうが
私としては、スケーターとして、一番苦しく辛い出来事を乗り越えたという事にメダルをあげたい気分ですね。


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このエントリーを書いている今(10日作成中)
高橋選手はフィンランディア杯に出場しています。。。

YouTube - Finlandia Trophy 2009 Men SP Daisuke TAKAHASHI
http://www.youtube.com/watch?v=PYQnGeEE5F4&feature=player_embedded



そのSPがUPされていました。。。

Daisuke TAKAHASHI 83.23 44.85 39.38 3F-3T 3A 3Lz -1.00 
Stephen CARRIERE 70.22 38.17 32.05 3A 3Lz-3T 3F
Sergei VORONOV 68.50 35.15 33.35 4T-1T 3A 3F

フィンランディアトロフィー公式ページ
http://www.stll.fi/finlandia_trophy/schedule/

ためのある、ディレイしてから回転を始める、彼のジャンプは健在です。
観客の反応もDaisuke Takahashiが戻ってきた事を手拍子で迎えています。

最後の最後につまずいて転倒しちゃいましたが、その後の仕草が微笑ましいですね。
伊藤みどりちゃんの、あのシーンを思い出しました。

スケートって、止まって上を向いてる時は、不安定なんです。
最後のキメポーズの上を向くパターンの選手に、よろける事が多いのはそのため。
滑っている時はコケないものですが、止まってる時がコケやすいのです。(笑)

師匠との約束を果たすため彼の挑戦はオリンピックまで続きます。
コチラをご覧のファンの方々も、一緒に涙を流すのでしょうか。。。

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11日はブロック観戦に行ってましたので、更新が遅くなりました。

更にFSの映像もUPされているようです。

YouTube - Daisuke Takahashi FS Finlandia Trophy 2009
http://www.youtube.com/watch?v=raVw-qLwq2s



ちょっとPC環境でスムーズな動画再生の速度ではないので、簡単に。
4Tは回避していますが、細かいところはともかく、復帰初戦の内容としては満足のいく滑りをしたのではないでしょうか。。。

仰向けキャメル…流れた部分もありましたが、またひとつ成長を見せてくれましたね。

それにしても、バタフライエントランスからのキャメル後の足変え後、不安定な仰向け状態のキャメルでフォアアウト回転にチェンジエッジするって凄いです。
(カメラワークで足元が映ってないのが残念ですが)

最後は少しバテちゃってますね…
緊張感の中での演技ですし、スタミナの問題は心配ないでしょう。

最後に…今回は高橋選手の復帰へのプロセスや感想を題材にしていますが高橋選手だけに限らず、全ての選手がこの壁にぶつかる可能性のあることです。

現在、故障を抱えている、明日起こるかもしれない、全てのフィギュアスケーター達が抱えるリスク。
もし、それが起こったとしても、克服していって欲しいと願って書いています。

選手個人の事を書くのは、反響の大きさなどから控えるようにしていますが(連続だけど)
私が伝えたい事は、全ての選手に対して起こるかもしれないリスクを乗り越える事のアスリートの素晴らしさです。。。

彼の競技への復帰は、スケート界に限らず、多くのスポーツ選手達にとっても、大きな勇気と希望を与えたと思っています。


最後まで、読んで頂きありがとうございました。
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★プログラムを作るという事…★

世界中のフィギュアスケートファン及び関係者が注目したであろう選手のひとり浅田真央選手。
その新フリープログラムが先日のジャパンオープンなるオープン大会で、初お披露目となりましたね。。。

出来如何に関して、様々な議論や今後のシーズン展望などの個人的な感想や意見などがNET上を駆け巡っていますが
重厚で荘厳な印象を受ける選曲や、その演技内容には様々な印象があるようです。

あまり個人選手でのプログラムなどで個人的見解を述べるのは本意ではないので選曲しプログラムを作る上での事を書いてみようかと思います。

まず浅田真央選手の今回のジャパンオープンでのFS映像を…

YouTube - 2009 Japan open Mao Asada FS 浅田 真央
http://www.youtube.com/watch?v=teSf5c97pK8



ジャパンオープン 女子 プロトコル
http://www.skatingjapan.jp/InterNational/2009-2010/jo/data0205.pdf

せっかくですので、浅田真央選手の滑走内容について、個人的感想を書いておきます。
他の選手も取り上げればと思いますが、時間のかかる事ですので、ご容赦下さい。

音楽については、賛否両論でそうな難解な曲だと思います。
結局、最終目標である、オリンピックでの成績で評価されちゃうのでしょうけども。

個人的に見た限りでは、佐藤有香さんも言ってるように、あっという間に終わったという印象をエレメンツの出来が悪くとも言わせるという事は凄い事です。

私自身ももう終わり?って思っちゃいました。
エレメンツ成否に賭けているような印象ではなく、通しの中で滑りきろう、ステップなど魅せるために用意したものを、観衆のみなさんに観てもらおうという気持ちが出ているような印象を受けましたね。

毎回驚くのは、彼女の驚異的なスタミナですね。
4分間のプログラムの中を、他の出場選手などと同等以上のスピードで滑り(だがスピード感は感じさせない)

TV映像での印象ですから、違うのかもしれませんが、ロシェット選手と浅田選手はスピードが他の選手よりも乗っているように感じました。

ミスをすれば、スタミナ的にはかなりキツイものになるはずなのに、ヘロヘロにならない。
今回は、プログラム成熟度が進んでいないにもかかわらず、3度ものミスでの事。
そして、普通の選手では、多少休んでいるようなパートもほとんど無く5コンポーネンツを相当意識した、プログラムの繋がり、広がりを感じさせる点は特筆出来ます。

ただ単に滑走しているだけの部分が、まったくと言っていいほど無い。
常に何かしらの振り付けやステップを踏みながら滑っている。
さりげなくやっているところにコリオグラファーのエッセンスが散りばめられてます。


3Aを除いて、そのほとんどがステップからのジャンプかのようにプログラムの中に溶け込ませている。
プレパレーションも短く、直ちに跳ぶところなどが今回のパンクに繋がったのかもしれません。

ジャンプを降りた直後から、すぐに、次のエレメンツへのつなぎに入り、そしてその内容が濃い。

想像ですが…
タラソワコーチは、ジャンプ練習そのものよりも、プログラム全体を滑る事に重点を置いた練習をさせてきたのでしょう。
よって、ジャンプ成否は問題ではない。

呼吸を整えているような所はスピン中やスパイラル姿勢をとっているところだけでしょう。
驚異的なスタミナですよ。

ステップについては、最初の独創的な姿勢でのツイズルをはじめ、上体をよく使い、伸びるステップワークは光ります。
最後のイリュージョンだけが、中途半端になったぐらいです。

ジャンプ構成は入れ替えが出来ますし、調子如何で3+3へのチャレンジや、単独3回転の種類を変更するでしょう。
ルッツは跳ばなかったですが、Wrong edgeの可能性は『!』判定の可能性は有る感じです。(『e』判定までは大丈夫だと思いますが)
競技会が違えばTSの判定の中にはエラー判定を受けてしまう可能性は否定できません。

回転不足判定についても、3Aや3F+3Loなど難しいジャンプにはエラーを受ける可能性があります。

今回のジャンプでは3A以外では本気の踏み切りを感じなかったのでコンビネーションでの3Loはどうなるか判りませんが
筋力強化のトレーニングの成果があれば、判定を受ける確率は下がるかも知れません。
そもそも、コンビネーションの3Loなんて、+3Tに比べたらムチャクチャ難しいのですから。(基礎点差がおかしいぐらい)


難解な音楽、荘厳なテーマを身体で表現するための動きは、相当練習したのでしょう。
よって、エレメンツの成否には大きなこだわりを感じさせなかった。
ちゃんとスピンやステップ、スパイラルではレベルが取れるか?
ジャンプでは、いくつかのミスにしても、気迫を感じなかった事からも、勝負よりもプログラム全体の出来栄えを意識していた印象です。
GPシリーズに入れば、気合いを見せるでしょう。


あくまで個人的な希望的観測ですが…
浅田選手はオリンピック終了後は、もう一度、ジャンプの技術的な指導力のあるコーチに師事する方が、さらなる成長が出来ると思っています。
少女時代の名残りがある、短所部分を矯正し、6種類のジャンプを安定的に跳べるようになれば、もっと凄い選手になるでしょう。
次のレベルアップを選択するのであれば、技術理論のしっかりした方が必要な気がします。

※ タラソワ女史を否定している訳ではありませんので…
タラソワ女史に関しては、あくまでコリオグラファーの性格が強いコーチだと思っています。
スケーティングなどから振り付けに至るまで、表現していくという部分では、物凄く成長させてくれた素晴らしいコーチだと思います。

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今回の競技会は競技という性質として捉えるほどの意味はあまり無く
競技会形式のアイスショー的な性質が強い事を念頭に入れて欲しい。

出場選手は観衆の前でのプログラムへの反応やジャッジングされた内容をチェックし、今後のプログラム内のエレメンツ構成など修正させていく事が目的です。

プログラムを作る事は、選手本人とコーチ及びコリオグラファーとの共同作業になりますが
使用音楽の選曲から始まり、そのイメージと選手自身の個性との融合などから
選手自身の能力の範囲内で最高のパフォーマンスを導き出すためのエレメンツ構成と最後まで滑り切る事の出来る体力との兼ね合いなどや
ミスを引き起こした際のリカバリー構成や、そうなった時の体力消耗度でも最後まで滑り切れる事が重要です。

旧採点システムでは、レベル認定やVB(基礎点)+GoEの事を考える必要がなかった訳ですが
現在ではシステムに対応した上でのエレメンツ構成やGoE評価を含めた上での、戦略的エレメンツ構成が必要になり、必ずしも6種類のジャンプをバランスよく跳べばイイという訳でもなく
ジャンプ・スピン・ステップなどの演技構成の総合力勝負ですので
VB(基礎点)の高く難しい構成にするのか、少しだけ難易度を落とした完成度(成功率)の高い構成にするのかなど、選手のポテンシャルと精神力などとも相談した上で作られます。

そして、実際に滑るのは選手なのですから、音楽の理解力や、表現方法のイメージをコリオグラファーが持つイメージに近づける必要もありますし
選手本人の表現方法の実行力が高ければ、PCSにも大きなプラスとして得点に反映されます。

TES+PCSの両方の高さを目指す事が勝利への近道ともいえますが
TESはエレメンツ成功率でどうにでもなりますが、PCSを伸ばしていくには、プログラムの滑り込みと競技会経験の積み重ねが必要になってきます。

選手のポテンシャルにも練習の時と競技の時では見極めが違います。
例えば、ひとつのジャンプの成功率にしても、練習での単独でのジャンプと、プログラムを通しながらのジャンプでは全然違うものですし
練習での単独ジャンプでは、成功率がいくら高いものであっても、プログラムを通した中での成功でなければ意味がありません。

SP・FSとふたつのプログラムには非常に高度な戦略性が必要です。

世界最高の実力を持つようなトップスケーターばかり見ていたら気がつかない人も多いだろうけど…
どの選手もプログラムのエレメンツ構成は自身の実力で出せる最高難度です。
常に表彰台争いをするほどの実力を持つ選手はミスをしないイメージがありますが
それは、ポテンシャルも高く実行力が高いからです。

練習での通しプログラムでも、毎回ノーミスで滑れるぐらいになっても、本番ではミスが出るものです。。。
大きなプレッシャーのかかる競技会でノーミスで滑る事は奇跡的に近いのです。

競技会場で、あれほど大袈裟に喜んだりするコーチ達は、ノーミスで滑りきることが本当に難しい事を知っているから。。。

安易な気持ちで、選手のプログラム批評など出来ないほど、コーチや選手達はひとつのプログラムにプライドをかけ、最高の滑りを見せる気持ちを持って臨んでいます。

新しいシーズンを迎える前には、多くの選手が新しい靴、ブレードの取り付け具合などでも、エレメンツの成否には物凄く影響が出るものです。

競技会場の違いや競技時間の違いや気温などでも、氷上コンディションは変わりますし、その微妙な違いは選手のジャンプなどに大きく影響します。
スピードの違いや、氷の硬さなどでジャンプの着氷角度も変わるのです。
毎回同じプログラムを滑っているのでも、道具やリンクコンディションの変化に合わせて、微妙な調整できる選手が強いのです。

ミスをするしないの差は、ほんの僅かな差であるのですが、天と地ほどの違いが生まれるのがフィギュアスケートなのです。
この僅かの差から生まれてしまうメンタル面の変化が、エレメンツ全体の成否にも大きく影響します。

調子が悪くても、調子が良くても、このメンタル面とほんのわずかの調整能力で、プログラムの内容が良くも悪くもなるのです。

ファンの方々には、いつも成功するようなジャンプが何故失敗するのか?
何故ミスが連鎖するのか? など、不思議な事も多いでしょうが、ほんのわずかな事だけで、選手のポテンシャルだけでは計れない、競技の時の運や滑走順の巡り合せなどが結果に影響するものなのです。

10回戦えば、7回勝利するようなポテンシャルの高い選手でも、ほんのちょっとした事で勝利を逃してしまうのもフィギュアスケートなのです。

1度や2度の勝ち負けや演技内容などで、判断出来るほど単純なものではないのです。
たった一つのプログラムでも、奥深いものがある事を知ってくださいね。

オリンピックや世界選手権など、人生をも大きく左右するような大きなプレッシャーのかかる競技会では
それまでの生き様やポテンシャルだけでは説明がつかない運命をも引き寄せるほどの、神がかった力のようなものや、臨機応変な精神力をコントロール出来るほどの柔軟なメンタル面を備えていなければならないのだと思います。

ひとりの選手にだけ、過度の期待を寄せてしまい、大騒ぎしてしまう事は、過去にもあった伊藤みどり選手が背負ったものを連想させてしまいます。

日本人選手達は、オリンピックでも複数の選手がメダルに届くほどの実力を持った選手達です。
タイプも個性も違う…エース級と呼べる選手達が複数居る日本人選手達の活躍が楽しみです。


近頃のプログラムは1シーズン限りという感じで、毎年新しいプログラムで臨んでいますが
選手達は、そのシーズンごとに、フィギュアスケート人生をかけて臨んでいるのです。

コリオグラファーにとってプログラムとは自分の作品なのです。
弟子である選手に作品を最高の状態で演技してもらうために、作品の持つイメージを選手に伝えていくのです。

フィギュアスケーターにとってプログラムを表現する事は生き様を表現しているのと同じだと思います。
人生でオリンピックにチャレンジ出来るのは1度か2度ぐらい…
それまでの人生全てをフィギュアスケートに賭けてきた集大成のプログラムは選手達の生き様なのです。


今回は浅田真央選手の事を中心に書いていますが、全ての選手にフィギュアスケーターとしての生き様があります。

この競技の魅力を通じて、各選手達のファンになったはずです。
みなさんがプログラムの中に応援する全ての選手達の人生を感じて、分け隔てなく応援できますように。。。

フィギュアスケート競技は全ての選手が自己最高の滑りを目指して滑るものですから。


最後まで、読んで頂きありがとうございました。
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