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★選手とコーチの関係★

前回エントリーではコーチの世界の事を書きましたが…
選手とコーチは密接な関係を築きながら、目標に向かう同志の関係だと書きました。

小さいお子さんの場合、最初は、スケートをもっと大好きになってもらうように楽しさを優先した指導から始まり、徐々に基礎の反復~応用へと広げていきテスト合格の喜びや、競技会出場の興奮や勝つ事、負ける事から学ぶ練習の大切さ。

毎日の小さな練習の積み重ねが年に数回しかない競技会でのお披露目となる…
頑張った事の評価は、好成績で競技会に現れてくると益々楽しくなるものです。

スケートの魅力が苦しい練習を頑張れる栄養源です。

フィギュアスケート競技も近年のトップスケーター達の活躍で競技人口は大幅に増えました。
ですが、リンクは一向に増えません。。。
現状は、大都市圏や地域近隣リンクが1ヶ所リンクなど競技人口過密地域の選手は十分とは呼べない環境で練習しているのが現状ですが、競技人口が多いので競争は激しいものになります。

成長と共に解ってくるものですが、この競技は、他の選手と競技をするわけですが
決して、相手を負かして勝つという性質よりも、己に勝つことが重要だという性質が強い競技だと思います。


コートを隔てて、対戦したりする競技でもないし、タイムや距離など絶対的なものを競うわけでもない
シングル選手の場合は、広いリンクの中でたった一人で自分の滑走を披露して採点される。
ひとりひとりがベストを尽くそうと競った結果が最終的な順位を決めるだけ…採点競技とはそういうものです。

自分がベストを尽くしたとしても、他の選手達が大きなミスを犯さない限り、はじめから相手との実力差がハッキリ出ているケースだってあります。
自分より、高難度のエレメンツをこなせる選手に勝つのは容易な事ではありません。
だからといって相手のミスを願ったりする競技ではない事は競技者なら誰でも解るはず。

この競技は自分への採点結果(プロトコル)を見て、自分のどこに力が足りなかったのか?
どういったところを強化していけばいいのか? どこが良い評価をもらったのか?
そんなところを見て、喜んだり、泣いたりして、また練習へと向かうのです。

競技する相手は居ますが、相手を負かす競技ではない。
相手よりも、自己の高みを目指す競技なのだという認識を持ってもらいたい。
高みを目指した結果、他の競技者よりも高い評価を得る事が出来れば、必然的に勝つ。


この根本的なことを教えるコーチが減ってきたのか?
そこまで、一人一人に接する時間や、競技者としての教育が無くなったのか?

競技人口が増えたことで、このスポーツ独特のスポーツマンシップの精神が減ってきているのではないか? という気持ちが芽生えてきています。

高いジャンプを跳べるから勝つ
難しいエレメンツが出来るから勝つ 
凄く速いスピンをするから勝つ
素早いステップが踏めるから勝つ
美しい表現力があるから勝つ


この競技の中で ↑ ↑ のような事ひとつだけでは勝てない。
もはやフィギュアスケートは一芸では勝てない。

様々な要因を高レベルで達成していく努力をし、多くの高レベルを実現出来た者が勝つのです。
上記は一例ですが、非常に高い一芸があれば、有利になるのは変わりはないですが
他のものが劣っているようでは帳消しです。

わざわざこういった事を書いたのは、子供の内は(保護者も含めて)
目先の結果だけにこだわりを持ってしまうということ。


競技結果は大事かもしれないですが、本当に大事になってくるのはジュニアやシニアに上がる頃からなんです。

スケート開始年齢もキャリアもバラバラ…
ある程度のクラスは所持級別に分けられてはいますが子供のうちはキャリアの差は物凄く大きい。

級が上がった直後の上のクラスでは勝てなくて当たり前…
クラスを上げずに、残ってる選手がいれば、その選手が勝つ可能性も高くなる。
そういったゴチャゴチャの実力の中で、勝った負けたに一喜一憂しているようでは先は高々知れている

この事を選手や保護者だけではなく、コーチも自身への評判などを気にして
テストを受けさせる時期を早くしたり、遅くしたりしながら調整してるケースも見受けられます。

ですが、この頃に、そんな事の意味に何があるというのでしょう。。。
みんな、スケートを始めたら、目標は大きい夢を見ているはず。
所持級が進むにつれ、クラスが上がるにつれ、選手自身も保護者もだいたいの力は実感していくはず。

コーチは、もっと早くから、将来像の予想も立っているはず。
ですが、目先の事ではなく、本当の意味での練習と努力を積み重ねた結果、大きな目標に近づく、普通の子供がいるのも事実なんです。

最初は普通の子供と対して変わらない子供だなと感じる才能であっても練習方法や努力と、コーチの指導力などで、大きく開花する才能もあるんです。
今、世界で活躍するトップスケーター達が全て、天才少年・天才少女だったわけではないのですから。

増えすぎた選手の数だけ、ライバルが多い分だけ、つまらぬ嫉妬心やライバル心だけで心無いイジメがあると聞きます。。。
そっちにエネルギーを向ける子供を、正しい方向に誘導すべき保護者までもが同じ事をしている愚かさ。


保護者同士のトラブルも多いと聞きます。。。
我が子の練習への取り組みが足らないのに、コーチのせいという事も…
練習時間は長くても、内容が伴っていないで、遊んでばかりの子供の注意もせず、保護者同士でおしゃべり三昧。

保護者も、『私はスケートの事は滑っていないのでわからないから…』 って、逃げているようだと進歩はありません。
我が子の姿だけでなく、様々な視点で、スケートを見ていき、技術的な事はあまりわからなくとも
研究熱心な姿は子供に伝わりますし、子供は見ていてくれる事で、褒められるように頑張ろうとします。

コーチにお金だけ払って、コーチの補佐的な役割をこなせなければ、リンクに居る必要がなくなります。
苦しい練習も、楽しい事が待ってるから頑張れるのですから、楽しいことも用意してあげるように…
子供が小さなうちは、リンクの内外でついつい遊んでしまいがち。。。
オンとオフのコントロールは保護者の役目です。

ただし…テストや競技会の成績をモノ(ご褒美)で釣ったりしないように。。。(笑)

試合前やテスト前に一生懸命やってるのは普通です…
試合後やテスト後に必死になる子供はきっと伸びます。。。

コーチのレッスン時間の少なさや成績低迷だけを責める保護者もいるそうですね。
モンスターペアレンツの世界はスケート界も侵されているようです。
子供は、まだまだこれから競技を通じて、スポーツマンシップを学んでいくのですが大人が、それを理解していなければ無意味です。

コーチ側も、問題のある人も居るようだと聞くこともあります。
昔のコーチは、指導書なども無い時代で、資料などもアメリカ・ヨーロッパから資料を取り寄せ辞書を片手に勉強し、指導方法を含め、ルールの事など勉強は怠りませんでした。
コーチ自身もアメリカへコーチ修行留学して、最新のスケート指導法を学んだりして自身のスキルを上げたそうです。

でも今は、NETを開けば、欲しい情報がDL出来てしまう。
コーチの中には、コンパルソリーを経験していない人の割合も増え初歩的なコンパルソリーしか知らない、高度なコンパルソリーは出来ない。ってコーチも出てきています。

キャリアの長いコーチは、昔の事ばかりではなく、最新のスケート技術も勉強して、どんどん新採点システム(CoP)にも対応していく必要がありますし
エレメンツ対応が出来ていても5コンポーネンツを高めさせる指導がコリオグラファー任せになっていては指導力不足だといわれてしまう可能性も有るでしょうから、常にコーチも進歩していくしかないでしょう。

リンクは減る、練習時間は限られているが、生徒は山ほど居る。。。
コーチ達の苦悩は、スケート界の苦悩です。

生徒の移籍に関してトラブってしまったり、リンクの縄張り争いをしているヒマは無いはず。

素晴らしい選手を輩出し続けるコーチは、指導で培ってきたノウハウや選手への練習方法のアドバイスなど突出したものを持っているから第一線で活躍し続けているのですよね。
有名になっていけば、生徒希望者も増えて、全体は見れても個々の指導が少なくなる。。。
そんな中で、アシスタントなどの力も必要とする場合もあるでしょうが生徒の保護者が、コーチの下に一致協力して、チーム全体を底上げする手伝いをする意識を持っているチームは強くなるでしょう。

選手とコーチの間柄も、選手がシニアに上がり、技術指導的な事よりも、メンタル面や表現力強化など
コーチが認める技術力に到達した選手とコーチは、それまでの生徒と指導者という関係ではなくなり
師匠と弟子…共通の目標を持って共に歩む同志になるのだと思います。


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前エントリーや過去にもメッセージなどで、相談を受けることがありますが、学校などでもやっているように、選手・保護者・コーチの3者懇談みたいな事でコーチの指導方針や、保護者の希望などとあわせて、話し合うことが一番だと思います。

コーチに対して不満を述べる事を聞いたりしますが、選手側の努力が足りないケースだってあるでしょうし
コーチ側の努力不足のケースやコミュニケーションの欠如が原因って事もあるでしょう。

スケートの世界の事も右も左もわからないうちからですから無理もない事ですが一般的なお稽古事とは、少し違いがある…
お稽古事レベルのままでいいのか、本格的にフィギュアスケート選手として道を全うしていく覚悟があるのか?
そういった、スポーツの厳しい世界をみないで、憧れだけで始めると『こんなはずではなかった!』という事も起こると思います。

スポーツは心身ともに鍛えるものです。。。
身体が成長しても、スポーツマンとしての心が育たなければ意味が無い事を知っておいてください。

そして、それは選手自身だけでなく、保護者も、心身を鍛えていかなければ続けていけないんです。

選手の方や、保護者の方、愛好者の方々…時間がある時にでも読んで頂けると幸いです。
スケーターには役立つ事も書いているつもりなんですが…

スケートママには…
★フィギュアスケートを愛する全ての方々へ★
★自主練習の方法論★ は読んで欲しいかな。

★フィギュアスケートを愛するすべての方々へ…★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-76.html

★基礎力UPのススメ…コンパルソリー的レベルアップ★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-96.html

★スケーティング論 2軸と1軸 体幹の動き★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-97.html

★ Moves in the Field ★ USA Figure Skating から学ぶ
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-98.html

★自主練習の方法論★ 【スケーター向け】
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-82.html

★フィギュアスケートの特殊性★ 【スケーター向け】
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-73.html


最後まで、読んで頂きありがとうございました。
皆様のフィギュアスケートへの理解が広がれば幸いです。。。

★Figure Skating Guideline★ エントリー 一覧 
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-109.html

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★フィギュアスケート コーチの世界★

今回のエントリーはフィギュアスケートにおけるコーチについての考察です。

みなさんがフィギュアスケートのコーチといえば誰を思い浮かべますか?
やはり、TVで放送されるようなメジャー競技会のリンクサイドやキスクラに選手と一緒に座るコーチを思い浮かべる方が多いでしょう。

ISU Figure Skating Biographies
http://www.isufs.org/bios/

ISUの登録選手 バイオグラフィには選手の情報がたくさん載っています。
ただ、情報の更新が遅く、コーチ名なども変更されぬまま…
というような変更されていない古い情報もあるので注意が必要です。

フィギュアスケート選手一覧 - Wikipedia

Wikipediaは比較的タイムリーに編集されていますが、古い選手や
それほど有名になっていない選手などの情報は乏しいのが難点ですね。

Coach=現コーチ Former coach=元コーチ  Choreographer=振付師

コーチとコリオグラファーを兼ねるコーチも存在します。
みなさんが競技会で見かけるコーチはコリオグラファーだったりもするのです。

選手達が師事するコーチには、現コーチを離れてコリオグラファー兼任のコーチに師事したり
現コーチの元に、コリオグラファーを呼び、振り付けを担当してもうなど、様々なケースがあります。

メジャーな競技会で見かけるコーチ達の世界と、一般的なコーチの世界とは違いがあります。
スケート界で一般的なコーチ像とはどんなものなのでしょう…

コーチ(インストラクター)とは…
一般的には、地域の所属リンクで専属インストラクターとして
スケート教室なども開催する事が出来るコーチと、リンクに出入りする専属ではないコーチと居ます。
夏季休業リンクで活動しているコーチなどは、通年営業リンクへ出張しているのが実態です。

コーチと一口に言っても、スケート教室の統括指導や選手の育成をしているプロコーチと
学生スケーターなどやリンク従業員などが補佐しているケースもあり
教室の生徒から見れば、コーチはコーチなのですが一般的にはプロインストラクターを生業にしている人を指します。

また、プロインストラクターも、日本フィギュアスケーティングインストラクター協会加盟のコーチと
協会に加盟せずに活動しているコーチといます。

日本フィギュアスケーティングインストラクター協会
http://www.jfsia.jp/

スケート教室にも、プロインストラクターが主宰する教室やリンク主催教室や
各都道府県単位のスケート連盟普及部が開催する教室とあり、それぞれ若干内容が違います。

スケート連盟普及部が行うスケート教室はプレーンスケートの教室で、後に、フィギュアスケートにもスピードスケートにも進めるように、あくまで、滑ることに主眼を置いた教室なのです。
もちろんフィギュアスケートの前段階を習得していく教室もありますが。

連盟主催の教室のコーチは連盟ジャッジなどが指導に当たる事も多く学生スケーター達はスケート活動費を稼ぐために教室を手伝う図式も見られます。

こういったケースでも、生徒から見れば、フィギュアスケートコーチなんですよね。
ジャッジの方々は試合だけジャッジをしている訳ではなく、バッジテストの開催や上記のようなスケート教室などで普及活動などもしているのです。

プロコーチ(インストラクター)やコリオグラファーをもう少し掘り下げていきましょう…

プロコーチというのには、先述のインストラクター協会に加盟しているコーチ
または、加盟せずに、それぞれ独自に活動しているコーチといます。

プロコーチには明確な基準や国家公認資格というものが無く
極論を言えば『私はプロコーチ』だと名乗り、実際に有償での指導活動をしていればプロコーチとも呼べます。
ですが、それでは問題もありますし、一般の方々には見分けがつきませんから
インストラクター協会加盟のコーチやプロコーチの多くは文部科学省で認める
公認スポーツ指導者・公認スケートコーチなどを取得しています。


ごく一部の例外的なケースを除いて、プロインストラクターは6級以上を取得しています。

スポーツ指導者 - 日体協
http://www.japan-sports.or.jp/coach/index.html

インストラクター協会も独自の有資格者の制度を用いています。
ほとんどのインストラクターは、全日本選手権など、国内メジャー競技会に
出場経験を持ち優秀な成績を上げている元選手ですけどね。

Category:フィギュアスケートコーチ - Wikipedia

インストラクター協会に加盟していなくとも、有名な元選手がコーチ業をされているケースもあります。
スケート界って狭いので、人間関係で協会からは距離を置くコーチもいるんですよね。

その他のケースでは、日本スケート連盟の強化部にコーチ資格を持つ元選手もいますね。

選手とコーチの関係は、一般的にはレッスン料が発生する先生と生徒の関係ですのでビジネス的なつながりです。
ただ、長年、コーチに師事していき、双方の共通の目標(オリンピックや全日本)へ突き進む師弟関係でもあります。

選手は連盟の所属選手…コーチは連盟とは一線を引くプロ指導者ですので
連盟とコーチ双方の間では、選手を取り合う訳ではありませんが、連盟強化指定選手ともなるコーチ側の意向だけが優先するような事がなくなってきます。

一般的なコーチはリンクに通ってくる(師弟関係を結んだ)生徒を指導して収入を得ています。
レッスン料は個人レッスンの場合1時間あたり¥3000~¥9000と
コーチの実績(現役時代の成績やコーチとしての実績)などや、また、地域によって相場が違います。

1時間あたりの単価は高いと感じるかもしれませんが、選手数も多く1選手あたりの実際のレッスン時間は
10分~30分程度と短い事が多く、自主練習主体になっているのが現状です。

無級~2級ぐらいまでの間は、グループレッスンなどで費用を抑えてくれるケースもあります。
また、競技会への帯同費用なども生徒側の負担ですので、スケート選手の保護者はそれなりの出費を覚悟しなければなりません。

所持級が上がってきて、大きな競技会(全国規模)などに出場するぐらいになってくると
一緒の競技会に出場する選手が減るので保護者負担の額は、あらゆる面で大きくなってくるのですね。

一般的なコーチの中には、指導希望者の生徒が多く、才能のある子どもだけを選別したり
アシスタントコーチを雇い、ある程度までの所持級まではアシスタントコーチに任せたり
全体の重要な部分だけを、個別に見ていくというような形をとるケースもあります。

幅広い選手層を抱えるコーチは、遠征帯同でリンクを留守にするようなケースではアシスタントや友人のコーチに生徒を預ける事なども有り、シーズン中のスケジュールは多忙です。
リーダー的なコーチを中心とした○○チームと呼ばれるような、集団指導体制を取る指導者も居ます。

ひとりで活動しているコーチはコリオグラファーも兼ねているケースが中心です。
近年では、振り付けを専門職とするコリオグラファーに依頼してプログラムを作ってもらい、選手の表現幅を広げる事も一般的になりました。

こういった場合、選手がコリオグラファーのリンクに通って、習得するケースや、来てもらうケースもありコリオグラファーを活動の中心に据えるコーチは全国各地を飛び回ることになります。

選手はジュニア・シニアに上がってくると、技術的な部分は習熟してくるので演技の幅を広げるような技術だけではない表現の部分を強化する事に主眼が変わっていきます。

その頃に、師弟関係を結んでいたコーチから、さらに大きな一歩を目指すためにコーチを変えるケースがあります。
さらに、強化指定選手になったり、企業などから金銭面でのスポンサードを受けるようになれば有名コーチや有名コリオグラファーからの指導を仰ぎたくなります。
それは、それまでのコーチの技量に問題があるからではなく、新たなスケーターとしての魅力を増す目的の移籍という性格が強いものです。

コリオグラファーへの師事は1シーズン単位で変更していくパターンもありますしプログラムを作ってもらう事だけで、競技には帯同をお願いしないケースもあります。

一定以上の技量を取得した選手が海外へのスケート留学なども一時的な性格のものもあれば海外に拠点を置くコーチに数年間師事するケースもあります。

みなさんがTVで見かける有名海外コーチは拠点を置かず、ずっと選手と共に行動するコーチと師事してくる選手を拠点リンクで集中的な指導をするコーチがいるのですね。

多くの選手を抱えない有名コーチは、基本的に年収分を少数の選手から稼ぐ訳ですから吃驚するような金額になるかと思われます。
選手側の個人負担額では到底足りない訳ですから、強化費用などやスポンサーからのお金が動くのでしょう。

日本の選手は連盟に所属しています。
通常のケースでは、選手は連盟所属 コーチは選手との当事者間の契約という図式。

ですが、連盟の強化費用やJOCの強化費用などが関わってくると選手個人のお金とは違ってきますのでケースによっては、選手・コーチ・連盟の三角関係のような図式になるのでしょう。
さらに、企業からのスポンサードされたお金も絡むと四角関係みたいになるのかもしれません。

こういった、それぞれの立場の違いがトップ選手のコーチの変更などに関する話題が目立つのです。
ですが、こういったのは、あまり一般的ではなく、トップアスリートの世界の話なんですね。

ひとりの師匠と呼べるコーチにずっと師事していく選手…
コーチは変えずに、コリオグラファーから、新しい魅力を得ようとする選手…
苦手な分野を克服するために技術指導分野や表現力強化分野が強いと評判のコーチに移籍する選手…
スケート留学をし、幅を広げ元コーチの元で選手人生をまっとうする選手…
豊富な指導チームを持つ、有名コーチに独占的に師事する選手…
複数の有名トップ選手を抱える有名コーチのスケジュールに合わせ選手がシェアしあうようなケース…

コーチの活動形態にも様々な形があります。
みなさんがよくTVでご覧になるコーチ像は、どちらかと言うと特殊なコーチ像の方が多いのです。

選手側も『一度は、憧れるようなコーチの教えを受けてみたい』というような願望もありますし、コーチ側も『一度は、あの選手の面倒を見てみたい』というケースもあります。

どちらも実力が高いところへいけば、惹かれ合ったり、取り合いみたいになったりしちゃうんですよね。
ニュース報道などで、話題をさらうケースもありますが、三角関係・四角関係など
それぞれの立場で、それぞれの事情がありますから、当事者間で解決するしかない話題です。

選手もコーチも人生を賭けてスケートに携わってます。。。
悔いの無いスケート人生を送るために、ケースはそれぞれですが一緒に歩む道なんですね。


選手もコーチも、世界的に有名なってしまえば、自分だけの夢ではなくなる…
様々な想いを胸に、競技という短い時間で自己最高の表現をする為に
長く苦しい時間を練習にあてているのです。


選手とコーチは親以上の長く濃密な時間を共に過ごし、互いの夢の実現のため
師弟関係をも超えるような絆を持つ者同士です…
競技会場のキス&クライに映る絆の強さを感じながら観戦してくださいね。



最後まで、読んで頂きありがとうございました。
皆様のフィギュアスケートへの理解が広がれば幸いです。。。

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