★自主練習の方法論★ 【スケーター向け】
【古い記事を上げるのは、コメント投稿が、承認制になるのを防ぐ為です】
このエントリーは2009年5月ごろの記事です。
本文最後の方に、追記部分がございます。
今回のエントリーは、滑る人向け…
以前、フィギュアスケートの特性というか、特殊性を書きました。
>このスポーツは自らの運動で身体を動かしますが、その運動の中に静と動が存在します。
動の中に静があり、静の状態が動いているのです。
>動いて、推進力を発生させ、その中で静止する。
>動かすところと止めるところを別々にしたり、動きの中で微動だにしない状態で移動しています。
>スケートは動きの中で静止する事が重要で、この部分のガマンがテーマになってたりします。
>十分な捻りや捻り返し、ダイナミックな動きの中にも、動きを抑制させねばならない箇所があり
身体の部位ごとに、コントロールさせるスポーツなんですね。
スケートだけに限らず、スポーツの取り組みはそのほとんどが練習時間に費やされます。
選手であれば、競技会で自己最高のパフォーマンスをする為に練習し常に技術向上を目指しています。
スケート人生の中のほとんどが練習時間。
その過ごし方の良し悪しで上達速度に差が生まれ、技術力に差が生まれます。
才能部分による所も大きいかもしれませんが、努力部分の効率も重要なのです。
特に小さな子供達にはインストラクターや保護者の適切な導きが絶対必要で
レッスン時間以外の自主練習の時間の過ごし方こそが、上達速度や技術力に差が生まれるのです。
トップ選手は、才能だけでなく、その効率的な練習や、たゆまぬ努力の両方を身につけているのです。
卓越した才能は、なかなか普通の人には無いかも知れませんが…
実は、才能は練習と努力で開花させる事が出来ると思ってます。
簡単な事ではないですけどね。
**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**
ココからは『卵が先か?鶏が先か?』的な意見が出そうな内容ですが
個人的な見解を書いてみようと思います。
そして、私自身の現役時代に出来ていなかった事など、過去の反省にも基いています。
あの頃、このような考え方で取り組んでいれば、このような練習方法で頑張っていれば…
そういった反省の意味もありますし、後進の方々への激励の気持ちもあります。
現在も指導に当たるインストラクターの方々も、自身の選手時代の練習の取り組み方への
反省や今までの経験を元に、上達へ導く指導方法をそれぞれのスタイルで取り組んでいるのだと思います。
全ての世代やクラスに共通している部分は基礎力の高い選手は安定し、上位に顔を出す成績を残しています。
もちろん、エレメンツの成否やPCSの評価も加味されるので、ずばぬけたエレメンツを成功させる選手には及ばないかも知れません。
ですが、基礎力やSS(スケーティングスキル)の高い選手は、成長と共に技術の伸びしろが大きいと思います。
どの様なエレメンツでもGOE加点が多いような技術力を持つ選手は強くなりますね。
こういった事からも、質の良いエレメンツを習得してから、徐々に高難度エレメンツへステップアップさせる方が効率的なのだと思います。
高難度技術をレベルや質が多少低くとも習得しなければ、勝負にならないという意見も存在します。
選手自身や保護者がコーチに(所持級・競技結果・高難度技術)求めるという事も有ります。
習得出来た者から、徐々にレベルや質を上げるのだという考え方も有ると思います。
個人的には後者の方法論には抵抗があるのです。
結局、問題の先送りで、成長と共に壁の存在が大きくなり、スケートを見直さなければならなくなる時期が来ると思うのです。
**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**
当Blogにお越しになる方々の多くは、大人の方が中心ですので
そういった前提で、エントリーを進めていきますね。
リンクに行くと、練習するスケーターが多く居ます。
その中で、感じる事を書いてみます。
長時間、氷の上で跳べないジャンプ練習を延々と続ける…
そんな練習は大人は止めるべき。
跳べない理由は、どこかに問題点があるから。
一番多いパターン…
ダメな状態の練習を続け、ダメな状態を上達?(固定化)させている練習を続ける人が圧倒的に多い。
ダメな状態はすぐに中止して、その問題解決のための練習を始めなければ、ダメな状態は改善しないのに
延々と失敗する練習を続けている人が多いのです。
本人がダメな状態改善を自己判断出来なければ、失敗のための繰り返し練習を続けるだけです。
失敗の原因の多くは、前段階の問題…
レベルを落として、早急に構築し直すという事が上達の早道なのですが…
一杯、失敗している事を何時間も練習した事による、妙な自己満足?をして、練習したつもりになってる人が多いのですね。
前段階のジャンプに戻って見直すという練習をする事が必要です。
良い形(姿勢)に至る過程が大事。
上達の妨げは、その過程の手抜き。
ターンを手抜きすれば、踏み切りの理想的な形が崩れる。
跳べない、降りられないのは、踏み切りの姿勢のせいではなく、その手前の手抜きだったりするのです。
ジャンプを力で制御しようとする…
ジャンプの高さは力で飛ぶ必要は無いです。
幅はスピードと効率。
高さを出すのもタイミングのつかみ方です。
シングルやダブルぐらいでは、回転させようとした腕の動きは必要無い。
高難度ジャンプを跳ぶ時には、多少のテクニックは使います。
ですが、基本的なジャンプでは、正しいカーブやエッジで踏み切り
腕を身体の前で合わせる程度で十分回転力は生まれます。
それが出来ない場合は、その前の段階から問題があると考えましょう。
私の考えるスケートはシンプルです。
意外かもしれませんが…
跳び上がる直前の姿勢は6種類のジャンプとも共通です。
肩幅に開いた足で左手を胸の前、右手をやや右後ろに引いて、まっすぐ張る。
ジャンプの種類で、足の置く位置が変わるだけ。
難しく考える必要はないです。
手の位置は…みんな同じ場所です。
陸ジャンプで両足でピョンピョン跳びながらバックスクラッチ姿勢で回転する直前の姿勢です。
上記姿勢の前の動作を、丁寧に正確に再現出来るようなターンなどをするだけです。
そして、あくまで踏み切り足で踏み切るという事。
綺麗に跳べない人の多くは、前段階のターンなどが適当なのです。
1・2秒でいいから、踏み切りを遅らせてみる。
遅らせる事が出来ない人は、腰や肩が回って、スケートに乗れていないのです。
踏み切り前の姿勢で滑り続ける事が出来る…(ココは大事)
良い形が遅らせる事で崩れるような状態になる人は、その都度、タイミングの違いで踏み切りの姿勢が崩れやすいという事。
あれこれ考えながら、踏み切るものではないですが、型にハマるようになれば安定するはずです。
以下は意識程度の感覚なのですが、参考になる人もいるでしょう。
トウジャンプもトウで踏み切るのではない。
トウを付く直前から、踏み切り足で踏み切り始めるだけ。
トウを付き始めるのと同時に踏み切り始めているという、補助的な感覚。
トウを遠くに衝き、両足で強く踏み切りをしようとするのではなく
意識的な感覚では、離れたフリーレッグを引きつけるようにトウを衝く。
あくまで踏み切り足で跳び上がる感覚が必要です。
コミュニケーションにもGOEのガイドラインにもありますが…
【開始から終了まで無駄な力が全く無い】
上級者やトップ選手が試みる、シングル・ダブルジャンプなどは参考になるでしょう。
力いっぱい、大穴開けるジャンパーから卒業しましょう。
ジャンプは跳ぶものではなく、降りるもの
ジャンプは降りてナンボです。
練習は跳ぶためにあるのではなく、跳んで降りるためにある。
降りるためには、たくさんの失敗があり転倒を余儀なくされる。
転倒しないような練習をしている人は伸びない。
降りるつもりで跳ぶもので転倒しないつもりで跳ぶものではない。
両足着氷で良い場合の練習(半回転プラスの前向き着氷)などの特殊なケースを除き
ランディングに至る姿勢制御は降りるために行う必要がある。
転倒しそうなジャンプほど、チェックの姿勢がコケる事を前提としたチェック体勢を意識してる人が多い。
トップ選手達の高難度ジャンプ挑戦の練習風景などを見て下さい。
最後の瞬間まで降りようとしてるチェックを目指している選手が多いでしょう。
降りようとすれば、右手が下がる事は無いはず。
通常回転方向の手の使い方は左手は軸のコントロール役、右手は回転のためのエンジンやブレーキ役(エンジンはブン回す訳ではない)
オープンチェックよりもクローズチェックに至るような右手の使い方は重要だと思います。
回転しながら降りるのではなく、回転軸を解いて、開いて降りるための右手の使い方。
右腕の使い方は重要でブレーキ役なのです。
最後まで降りようとしているジャンプは右腕が下がったりしない。
フィギュアスケートのジャンプってね…昔から『跳んで回って降りてナンボ!』だったわけで
間違った自主練習では、その日の練習が無駄になります。
子供達は翌日コーチに修正してもらえば、元に戻る事も早い。
ですが、大人は修正するのに時間がかかります。
同じ事を延々と繰り返して効果のある練習は筋持久力を高める事や心肺機能を高める効果を期待出来ますが…
ジャンプなど、個別エレメンツの練習には不向きです。
ジグソーパズルのように適切なピースを探す作業に似ています。
正しいピースをはめ込んでいき、ジャンプを完成、質の向上を目指す事が大事です。
競技会で臨むジャンプなどのエレメンツは1回きりです。
いかに集中した状態で臨み成功させるか?が重要です。
ですので、短時間集中練習をローテーション(種類・難度)させながら
競技の時のような集中力で試みる事が大切です。
【競技の時のように練習し、練習の時のように競技する】
10回試みて、10回成功させる事が出来る様になるのも重要ですが
プレッシャーのかかる競技中に、1度きりのエレメンツをいつも通りに成功させる事が大切なのですね。
練習方法や取り組み方次第で、上達に差が出ます。
小さなお子さんをお持ちのスケートママなど、保護者の方も一杯練習させているから大丈夫なんだと安心していませんか?
コーチのレッスン時間はごく僅かです、自主練習の過ごし方の方が重要です。
保護者の方々は教える事が出来なくとも、取り組み方へのアドバイスは出来るはず。
そして、目先の事だけを求めるのではなく、長期的な視点で支える事が重要です。
【2012.2.3追記】
技術論を突き詰めていって、問題が発生したら、ひとつ前の段階へ…
を繰り返していくと、最終的には基礎の話に戻っちゃうんですよね。
スケーターなら基礎は最も大切だ。って事は誰でも解っている。
どのレベルまで向上させねばならないかは技量差が出てくる。
ジャンプを跳ぶ降りる。って事は、誰でも願望として強い。
問題は跳べない&降りれないの原因が基礎力なのか?他なのか?って事を自覚出来るか?が大事なんです。
昔、学生スケーター同士の技術論を交わしてる光景は何度も目にし、同席していたけど
1~4級ぐらいの選手同士では、どこか感覚的にも技術優先度の観点などもズレているなぁ。
と、感じる事が多かった。指導者と話す機会は凄く限られているから仲間内での議論になりがち。
この時、上級(上回生)が技術優先度や大切な部分の感覚がズレていなければいいんですが
本人感覚主体の説明だと、そこにいる全員が間違ったまま覚えてしまう危険性がある。
根性論なんかは必要はないけど、効率的な練習の為には時間短縮の意味は大切。
もうひとつの問題は、学生選手も豊かになって、コーチに師事する選手が増えた事。
この時の所持級や何回生なのか?って事も関係しますが、先輩やOB/OGの話す事とコーチから指導を受けた事のギャップの問題も発生する。
指導ビジョンも関係するのでややこしい問題。
コーチに定期的に師事している選手は長期ビジョンに沿って指導を受けているはずですが
スポットレッスンだと、現状の問題(木を見るか森を見るか)が指導方法からも変ってくる。
スポットレッスンを受けた選手は木の部分だけに注意が行きがちになる。森を見る必要性を忘れてはいけない。
現状の問題(木を見るか森を見るか)は、想像出来ているでしょうが、目先の技術が木で、スケート全般が森。
ある一定以上の技量があれば、木の問題は誰でも解る。
そこを直すアドバイスも出来ますが、森の問題を解決できなければ問題のある木は何本も生えてくる。って事。
スケートの事に関して、スケーター達から質問なども寄せられる事もありますが、氷上もしくは直接会わないと、現状の問題は解らない。
質問のほとんどは木の問題。その問題の技術を見れば、効果的なアドバイスは可能だけど、森の問題は解決しない。
だから私は、基礎力UPを常に話す。
プロコーチにワンポイントレッスンを受け、木の問題を見せれば、効果的な即効性のあるアドバイスを貰って、その時は劇的に改善する可能性は高い。
だけど、それは現状の処方箋なだけで、根本的な解決ではない事を知るべき。
処方箋の正体は一歩前の基礎部分の問題を指摘してる事です。
同じレッスン料を払って、プロコーチにアドバイスを仰ぐのなら、木の問題の事よりも、森の問題に対する練習方法へのアドバイスを貰いなさい。
絶対、その方がお得です。
森の問題を解決する努力を続けていけば、木の問題は教わらなくても解決するのだから。
コーチは困るけど。
マスターレベルのスケーター達の技術は何故劣化しない?
プロ活動しているスケーターはコーチに師事する事もなく、自身で自己管理しつつ現状維持+αを続けている。
加齢も関係ない人もいる。自身の映像などをチェックするだけで、木の問題、森の問題を自分で解決する能力があるから。
スケーター達はみんな、●●が出来るようになりたい!を、頑張って練習してる。
●●ひとつを頑張っても、時間はどの程度かかるか解らないし、いくつもあるから大変ですよね。
でも基礎力UPを頑張れば、いくつもの●●が出来るようになりたい!が、順に解決する可能性が上がるんです。
スケートに限らず、どの様なスポーツでも上達スピードが早い人は運動神経がいいから!
と、思いがちですが、何かしら効率的な練習を身につけている人が多い。
コーチは時間短縮の決定版みたいな存在ですが本人が吸収出来なければ宝の持ち腐れ。
吸収力の早さは土台の大きさ(基礎力)です。
【関西学生フィギュアスケーターの世界】
http://www.nona.dti.ne.jp/~t-fujii/figure/
後進の為に書き溜めた重要な情報が詰まってます。
現役学生選手の方や大人スケーターの方には勉強になると思います。
必ず隅々まで読みましょう。筆者も同時代の同リンクスケート馬鹿のひとりです。
以下のエントリーなども目を通してみて下さいね。
★フィギュアスケートを愛するすべての方々へ…★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-76.html
【取り扱い注意情報】 むやみに公表しないで下さいね。
BT_S http://youtu.be/fmmgD9iNO0Y
BT 1_1 http://youtu.be/0LXaFC8jKtM
BT 1_2 http://youtu.be/hLT8bb3b3xo
BT_ 2 http://youtu.be/nz3WKyrwYow
BT_3_1 http://youtu.be/Duhw228BJy0
BT_3_2 http://youtu.be/73wxn5Hfjco
BT_4 http://youtu.be/n1KTSULgoMg
BT_5 http://youtu.be/3D8GqCyjVOg
このエントリーは2009年5月ごろの記事です。
本文最後の方に、追記部分がございます。
今回のエントリーは、滑る人向け…
以前、フィギュアスケートの特性というか、特殊性を書きました。
>このスポーツは自らの運動で身体を動かしますが、その運動の中に静と動が存在します。
動の中に静があり、静の状態が動いているのです。
>動いて、推進力を発生させ、その中で静止する。
>動かすところと止めるところを別々にしたり、動きの中で微動だにしない状態で移動しています。
>スケートは動きの中で静止する事が重要で、この部分のガマンがテーマになってたりします。
>十分な捻りや捻り返し、ダイナミックな動きの中にも、動きを抑制させねばならない箇所があり
身体の部位ごとに、コントロールさせるスポーツなんですね。
スケートだけに限らず、スポーツの取り組みはそのほとんどが練習時間に費やされます。
選手であれば、競技会で自己最高のパフォーマンスをする為に練習し常に技術向上を目指しています。
スケート人生の中のほとんどが練習時間。
その過ごし方の良し悪しで上達速度に差が生まれ、技術力に差が生まれます。
才能部分による所も大きいかもしれませんが、努力部分の効率も重要なのです。
特に小さな子供達にはインストラクターや保護者の適切な導きが絶対必要で
レッスン時間以外の自主練習の時間の過ごし方こそが、上達速度や技術力に差が生まれるのです。
トップ選手は、才能だけでなく、その効率的な練習や、たゆまぬ努力の両方を身につけているのです。
卓越した才能は、なかなか普通の人には無いかも知れませんが…
実は、才能は練習と努力で開花させる事が出来ると思ってます。
簡単な事ではないですけどね。
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ココからは『卵が先か?鶏が先か?』的な意見が出そうな内容ですが
個人的な見解を書いてみようと思います。
そして、私自身の現役時代に出来ていなかった事など、過去の反省にも基いています。
あの頃、このような考え方で取り組んでいれば、このような練習方法で頑張っていれば…
そういった反省の意味もありますし、後進の方々への激励の気持ちもあります。
現在も指導に当たるインストラクターの方々も、自身の選手時代の練習の取り組み方への
反省や今までの経験を元に、上達へ導く指導方法をそれぞれのスタイルで取り組んでいるのだと思います。
全ての世代やクラスに共通している部分は基礎力の高い選手は安定し、上位に顔を出す成績を残しています。
もちろん、エレメンツの成否やPCSの評価も加味されるので、ずばぬけたエレメンツを成功させる選手には及ばないかも知れません。
ですが、基礎力やSS(スケーティングスキル)の高い選手は、成長と共に技術の伸びしろが大きいと思います。
どの様なエレメンツでもGOE加点が多いような技術力を持つ選手は強くなりますね。
こういった事からも、質の良いエレメンツを習得してから、徐々に高難度エレメンツへステップアップさせる方が効率的なのだと思います。
高難度技術をレベルや質が多少低くとも習得しなければ、勝負にならないという意見も存在します。
選手自身や保護者がコーチに(所持級・競技結果・高難度技術)求めるという事も有ります。
習得出来た者から、徐々にレベルや質を上げるのだという考え方も有ると思います。
個人的には後者の方法論には抵抗があるのです。
結局、問題の先送りで、成長と共に壁の存在が大きくなり、スケートを見直さなければならなくなる時期が来ると思うのです。
**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**
当Blogにお越しになる方々の多くは、大人の方が中心ですので
そういった前提で、エントリーを進めていきますね。
リンクに行くと、練習するスケーターが多く居ます。
その中で、感じる事を書いてみます。
長時間、氷の上で跳べないジャンプ練習を延々と続ける…
そんな練習は大人は止めるべき。
跳べない理由は、どこかに問題点があるから。
一番多いパターン…
ダメな状態の練習を続け、ダメな状態を上達?(固定化)させている練習を続ける人が圧倒的に多い。
ダメな状態はすぐに中止して、その問題解決のための練習を始めなければ、ダメな状態は改善しないのに
延々と失敗する練習を続けている人が多いのです。
本人がダメな状態改善を自己判断出来なければ、失敗のための繰り返し練習を続けるだけです。
失敗の原因の多くは、前段階の問題…
レベルを落として、早急に構築し直すという事が上達の早道なのですが…
一杯、失敗している事を何時間も練習した事による、妙な自己満足?をして、練習したつもりになってる人が多いのですね。
前段階のジャンプに戻って見直すという練習をする事が必要です。
良い形(姿勢)に至る過程が大事。
上達の妨げは、その過程の手抜き。
ターンを手抜きすれば、踏み切りの理想的な形が崩れる。
跳べない、降りられないのは、踏み切りの姿勢のせいではなく、その手前の手抜きだったりするのです。
ジャンプを力で制御しようとする…
ジャンプの高さは力で飛ぶ必要は無いです。
幅はスピードと効率。
高さを出すのもタイミングのつかみ方です。
シングルやダブルぐらいでは、回転させようとした腕の動きは必要無い。
高難度ジャンプを跳ぶ時には、多少のテクニックは使います。
ですが、基本的なジャンプでは、正しいカーブやエッジで踏み切り
腕を身体の前で合わせる程度で十分回転力は生まれます。
それが出来ない場合は、その前の段階から問題があると考えましょう。
私の考えるスケートはシンプルです。
意外かもしれませんが…
跳び上がる直前の姿勢は6種類のジャンプとも共通です。
肩幅に開いた足で左手を胸の前、右手をやや右後ろに引いて、まっすぐ張る。
ジャンプの種類で、足の置く位置が変わるだけ。
難しく考える必要はないです。
手の位置は…みんな同じ場所です。
陸ジャンプで両足でピョンピョン跳びながらバックスクラッチ姿勢で回転する直前の姿勢です。
上記姿勢の前の動作を、丁寧に正確に再現出来るようなターンなどをするだけです。
そして、あくまで踏み切り足で踏み切るという事。
綺麗に跳べない人の多くは、前段階のターンなどが適当なのです。
1・2秒でいいから、踏み切りを遅らせてみる。
遅らせる事が出来ない人は、腰や肩が回って、スケートに乗れていないのです。
踏み切り前の姿勢で滑り続ける事が出来る…(ココは大事)
良い形が遅らせる事で崩れるような状態になる人は、その都度、タイミングの違いで踏み切りの姿勢が崩れやすいという事。
あれこれ考えながら、踏み切るものではないですが、型にハマるようになれば安定するはずです。
以下は意識程度の感覚なのですが、参考になる人もいるでしょう。
トウジャンプもトウで踏み切るのではない。
トウを付く直前から、踏み切り足で踏み切り始めるだけ。
トウを付き始めるのと同時に踏み切り始めているという、補助的な感覚。
トウを遠くに衝き、両足で強く踏み切りをしようとするのではなく
意識的な感覚では、離れたフリーレッグを引きつけるようにトウを衝く。
あくまで踏み切り足で跳び上がる感覚が必要です。
コミュニケーションにもGOEのガイドラインにもありますが…
【開始から終了まで無駄な力が全く無い】
上級者やトップ選手が試みる、シングル・ダブルジャンプなどは参考になるでしょう。
力いっぱい、大穴開けるジャンパーから卒業しましょう。
ジャンプは跳ぶものではなく、降りるもの
ジャンプは降りてナンボです。
練習は跳ぶためにあるのではなく、跳んで降りるためにある。
降りるためには、たくさんの失敗があり転倒を余儀なくされる。
転倒しないような練習をしている人は伸びない。
降りるつもりで跳ぶもので転倒しないつもりで跳ぶものではない。
両足着氷で良い場合の練習(半回転プラスの前向き着氷)などの特殊なケースを除き
ランディングに至る姿勢制御は降りるために行う必要がある。
転倒しそうなジャンプほど、チェックの姿勢がコケる事を前提としたチェック体勢を意識してる人が多い。
トップ選手達の高難度ジャンプ挑戦の練習風景などを見て下さい。
最後の瞬間まで降りようとしてるチェックを目指している選手が多いでしょう。
降りようとすれば、右手が下がる事は無いはず。
通常回転方向の手の使い方は左手は軸のコントロール役、右手は回転のためのエンジンやブレーキ役(エンジンはブン回す訳ではない)
オープンチェックよりもクローズチェックに至るような右手の使い方は重要だと思います。
回転しながら降りるのではなく、回転軸を解いて、開いて降りるための右手の使い方。
右腕の使い方は重要でブレーキ役なのです。
最後まで降りようとしているジャンプは右腕が下がったりしない。
フィギュアスケートのジャンプってね…昔から『跳んで回って降りてナンボ!』だったわけで
更に付け加えるなら『楽に跳んで遅れて回りきり開いて降りてきて伸ばせば完璧』だったんです。
GoEの評価項目に入ってるでしょ?
間違った自主練習では、その日の練習が無駄になります。
子供達は翌日コーチに修正してもらえば、元に戻る事も早い。
ですが、大人は修正するのに時間がかかります。
同じ事を延々と繰り返して効果のある練習は筋持久力を高める事や心肺機能を高める効果を期待出来ますが…
ジャンプなど、個別エレメンツの練習には不向きです。
ジグソーパズルのように適切なピースを探す作業に似ています。
正しいピースをはめ込んでいき、ジャンプを完成、質の向上を目指す事が大事です。
競技会で臨むジャンプなどのエレメンツは1回きりです。
いかに集中した状態で臨み成功させるか?が重要です。
ですので、短時間集中練習をローテーション(種類・難度)させながら
競技の時のような集中力で試みる事が大切です。
【競技の時のように練習し、練習の時のように競技する】
10回試みて、10回成功させる事が出来る様になるのも重要ですが
プレッシャーのかかる競技中に、1度きりのエレメンツをいつも通りに成功させる事が大切なのですね。
練習方法や取り組み方次第で、上達に差が出ます。
小さなお子さんをお持ちのスケートママなど、保護者の方も一杯練習させているから大丈夫なんだと安心していませんか?
コーチのレッスン時間はごく僅かです、自主練習の過ごし方の方が重要です。
保護者の方々は教える事が出来なくとも、取り組み方へのアドバイスは出来るはず。
そして、目先の事だけを求めるのではなく、長期的な視点で支える事が重要です。
【2012.2.3追記】
技術論を突き詰めていって、問題が発生したら、ひとつ前の段階へ…
を繰り返していくと、最終的には基礎の話に戻っちゃうんですよね。
スケーターなら基礎は最も大切だ。って事は誰でも解っている。
どのレベルまで向上させねばならないかは技量差が出てくる。
ジャンプを跳ぶ降りる。って事は、誰でも願望として強い。
問題は跳べない&降りれないの原因が基礎力なのか?他なのか?って事を自覚出来るか?が大事なんです。
昔、学生スケーター同士の技術論を交わしてる光景は何度も目にし、同席していたけど
1~4級ぐらいの選手同士では、どこか感覚的にも技術優先度の観点などもズレているなぁ。
と、感じる事が多かった。指導者と話す機会は凄く限られているから仲間内での議論になりがち。
この時、上級(上回生)が技術優先度や大切な部分の感覚がズレていなければいいんですが
本人感覚主体の説明だと、そこにいる全員が間違ったまま覚えてしまう危険性がある。
根性論なんかは必要はないけど、効率的な練習の為には時間短縮の意味は大切。
もうひとつの問題は、学生選手も豊かになって、コーチに師事する選手が増えた事。
この時の所持級や何回生なのか?って事も関係しますが、先輩やOB/OGの話す事とコーチから指導を受けた事のギャップの問題も発生する。
指導ビジョンも関係するのでややこしい問題。
コーチに定期的に師事している選手は長期ビジョンに沿って指導を受けているはずですが
スポットレッスンだと、現状の問題(木を見るか森を見るか)が指導方法からも変ってくる。
スポットレッスンを受けた選手は木の部分だけに注意が行きがちになる。森を見る必要性を忘れてはいけない。
現状の問題(木を見るか森を見るか)は、想像出来ているでしょうが、目先の技術が木で、スケート全般が森。
ある一定以上の技量があれば、木の問題は誰でも解る。
そこを直すアドバイスも出来ますが、森の問題を解決できなければ問題のある木は何本も生えてくる。って事。
スケートの事に関して、スケーター達から質問なども寄せられる事もありますが、氷上もしくは直接会わないと、現状の問題は解らない。
質問のほとんどは木の問題。その問題の技術を見れば、効果的なアドバイスは可能だけど、森の問題は解決しない。
だから私は、基礎力UPを常に話す。
プロコーチにワンポイントレッスンを受け、木の問題を見せれば、効果的な即効性のあるアドバイスを貰って、その時は劇的に改善する可能性は高い。
だけど、それは現状の処方箋なだけで、根本的な解決ではない事を知るべき。
処方箋の正体は一歩前の基礎部分の問題を指摘してる事です。
同じレッスン料を払って、プロコーチにアドバイスを仰ぐのなら、木の問題の事よりも、森の問題に対する練習方法へのアドバイスを貰いなさい。
絶対、その方がお得です。
森の問題を解決する努力を続けていけば、木の問題は教わらなくても解決するのだから。
コーチは困るけど。
マスターレベルのスケーター達の技術は何故劣化しない?
プロ活動しているスケーターはコーチに師事する事もなく、自身で自己管理しつつ現状維持+αを続けている。
加齢も関係ない人もいる。自身の映像などをチェックするだけで、木の問題、森の問題を自分で解決する能力があるから。
スケーター達はみんな、●●が出来るようになりたい!を、頑張って練習してる。
●●ひとつを頑張っても、時間はどの程度かかるか解らないし、いくつもあるから大変ですよね。
でも基礎力UPを頑張れば、いくつもの●●が出来るようになりたい!が、順に解決する可能性が上がるんです。
スケートに限らず、どの様なスポーツでも上達スピードが早い人は運動神経がいいから!
と、思いがちですが、何かしら効率的な練習を身につけている人が多い。
コーチは時間短縮の決定版みたいな存在ですが本人が吸収出来なければ宝の持ち腐れ。
吸収力の早さは土台の大きさ(基礎力)です。
【関西学生フィギュアスケーターの世界】
http://www.nona.dti.ne.jp/~t-fujii/figure/
後進の為に書き溜めた重要な情報が詰まってます。
現役学生選手の方や大人スケーターの方には勉強になると思います。
必ず隅々まで読みましょう。筆者も同時代の同リンクスケート馬鹿のひとりです。
以下のエントリーなども目を通してみて下さいね。
★フィギュアスケートを愛するすべての方々へ…★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-76.html
【取り扱い注意情報】 むやみに公表しないで下さいね。
BT_S http://youtu.be/fmmgD9iNO0Y
BT 1_1 http://youtu.be/0LXaFC8jKtM
BT 1_2 http://youtu.be/hLT8bb3b3xo
BT_ 2 http://youtu.be/nz3WKyrwYow
BT_3_1 http://youtu.be/Duhw228BJy0
BT_3_2 http://youtu.be/73wxn5Hfjco
BT_4 http://youtu.be/n1KTSULgoMg
BT_5 http://youtu.be/3D8GqCyjVOg
ぽちっとな♪(*・・)σ
Blog応援してね♪
私のスケートを見る視点はみなさんと少し違う部分がありますのでご了承下さい。
FS関係者でも立場の違いで見るポイントはみんな違います。
コーチはコーチならではの視点・コリオはプログラムを、ジャッジはジャッジングポイントを
選手は何か参考になる事はないか?って感じで経験者でも違うのです。
Skater_Sakura Twitter
https://twitter.com/#!/Skater_Sakura
2010年よりTwitter上でつぶやいたフィギュアスケート関連のツイート集をまとめています。
FSルールの説明や技術考察など、FS観戦に役立てば幸いです。
Skater_Sakura フィギュアスケート関連ツイートまとめ
http://togetter.com/mt/Skater_Sakura
拙Blog記事を参考にして頂く事は大変光栄ですが
記事の引用や転載は、コメント欄で結構ですので連絡をして下さい。
Blog記事内容の無断転載・引用はお断りしています。
記事の紹介&トラックバックは大歓迎です。
リンク元URLをサイト内で明記して下さい。
画面の向こうには、数多くの閲覧者の方々がいらっしゃいます。
選手個人及び関係者 コメント投稿者・閲覧者などへの記述には
礼節や一般常識を守って頂けますようお願い申し上げます。
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最後まで、読んで頂きありがとうございました。
よろしければ、お気軽にコメントも、お寄せ下さいね。私のスケートを見る視点はみなさんと少し違う部分がありますのでご了承下さい。
FS関係者でも立場の違いで見るポイントはみんな違います。
コーチはコーチならではの視点・コリオはプログラムを、ジャッジはジャッジングポイントを
選手は何か参考になる事はないか?って感じで経験者でも違うのです。
Skater_Sakura Twitter
https://twitter.com/#!/Skater_Sakura
2010年よりTwitter上でつぶやいたフィギュアスケート関連のツイート集をまとめています。
FSルールの説明や技術考察など、FS観戦に役立てば幸いです。
Skater_Sakura フィギュアスケート関連ツイートまとめ
http://togetter.com/mt/Skater_Sakura
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