FC2ブログ

★フィギュアスケートの理念とは…原理主義的回帰か?★

このエントリーは【2009.01.01】に作成されたものです。
※ ルールに関する記述も当時の運用に基づいて書かれています。


クリスマス時期の全日本選手権では熱きドラマが繰り広げられましたね。

世界選手権・四大陸選手権に派遣される選手達や…
国内のインターハイ・国体に派遣される選手達…
選手それぞれに、全日本にかける想いがあるのです。

様々な所で見ているかぎり…
一般的なファンの感じるところでは回転不足が一番厳しいのでは?

転倒しないで降りたジャンプが回転不足判定で…大きく減点。
転倒してしまったジャンプを跳んだが回転不足は受けずに減点はそれほど大きくはなかった…

転倒したジャンプを跳んだ選手が勝って…
一見ノーミスのように見えた選手が負けるのは納得がいかないっ!


全てこの部分に集約されているのでしょう。。。

では何故…このようなルールに変わっていったのか考察していきましょう。
フィギュアスケート競技は数年前に旧採点方式から新採点方式へと劇的な変化を迎えました。

曖昧さを拭えない部分を点数化して、優劣を明確につけようとする点。
その様な部分以外でも、公平公正を突き詰めていくと正確で正しいものを評価しようという姿勢が見えてきます。

そして…旧採点時代でもルールは年々変化していき、当時の選手達もまたルールに対応していった歴史があります。
基本的に競技に参加する者がルールに不平不満を持つぐらいなら競技そのものをやらなければいい話。

ファンの方々や一般的な人たちから見れば、厳しいルールと感じるかもしれませんが
完璧に仕上げたものと不完全なものが同じ評価ではおかしいから差をつけるのです。

そして何故、厳格になっていったかと言えば…
それは古くからフィギュアスケートに携わってきた人々から映る現代のスケートに何かが失われつつあるのでは? という危機感。

私達旧世代のスケーターでも、ルールに雁字搦めで、自由な雰囲気が無くなったと感じる者もいるでしょう。
ですが、公平公正にするために点数化を突き詰めていけば 
このようにしていかなければいけなかった事情も理解する気持ちがあります。

コンパルソリーの時代の選手は、現在の選手より技術的には古いかもしれませんが
エッジワークや正確性など、優れていた部分もあったのですが…
緻密な技術を競わなくなった分、大雑把になったのでは? と言うように感じるようになったのだと思います。

フィギュアスケートの語源には図形という意味があります。
元々は氷上に図形を描く競技だったのです。

コンパルソリーの時代には図形を氷上に描き…
ジャッジ達はそのトレースを見て採点していたのです。

Compulsory Figures End
http://youtu.be/ieRF2skq5Cw



映像にはソニア・ビアンケッティさんのインタビューも入ってますね。

Mountain Cup 2007 - compulsory figures (counter)
http://youtu.be/uVOKNPNeqZI



※ コンパルソリー競技はISU公式戦から消えましたが、各国の連盟主催の競技会では現存しているケースもあります。
競技の様子が良くわかる映像ですね。


正確なエッジワークを評価し、中途半端な技術より完成された技術を評価しようという理念が現在のルールにフィードバックされたのだと思います。

まさにフィギュアスケートへの原理主義的回帰なのだと思っています。
その原点回帰への部分がステップなどへのコンパル技術への評価などに繋がったのでしょう。

トレース跡を現在の審判は直接氷の上に降りて確認する訳ではありませんが…
テクニカルオフィシャルは直接の目とビデオなどの判定で氷上の軌跡を確認しているのだと思ってください。

wrong edgeと回転不足の判定はまさにそこなのです。

正しい踏み切りのエッジを正確に使う選手との差を明確にする wrong edge 判定
氷上の着氷跡に回転不足によるエッジのターンが存在していないか?で差をつける 回転不足判定


着氷が出来る時のエッジの角度は  の方向を基準にしたら

ー ~ / ぐらいの範囲内にならないとほとんどの場合失敗します。

その延長線から1/4以上不足していれば回転不足と判定されます。
一見クリーンに見えるようでも、つま先が氷に触れた瞬間に器用にくるっと回ると見落としてしまいます。

近年は、このクルンと回って降りちゃう選手が増えたんです。
この技術は、ごまかしの技術として、新システムが登場する以前から問題視されていたのです。

では何故? 1/4回転を基準にするのか判らない方も多いかも知れませんが…

1/4より足りなければ そこにターンが入ってしまいます。。。
ジャンプのランディングにターンが存在してはいけないのです。


採点されるジャンプの着氷は、ほとんどが後ろ向きのアウトエッジで降りる。



【踏み切り地点】
【 ↓ 】がジャンプの方向と仮定しますと…(5/14追記)
【て】ぐらいの真横になった着氷まではセーフ。
【 ( 】綺麗な着氷トレース痕は←のような感じ…(5/14追記)

※ 【て】と説明していますが…【て】の上の部分はブレードと解釈してください。
筆順のように滑っていくわけではありません。(5/15追記)


それより足りないと、必ず氷上にターンが刻まれる。
それは正確に着氷したジャンプではないから減点する。

見た目では判らないかも知れません…ましてやTVなんかではわかりません。(判定用カメラ映像でもない) 
今も昔も、選手達は自分の着氷跡を確認する…
氷上の軌跡を見ながら成長していくスポーツだという認識を持ってください。

詳しい回転不足判定の説明は以下のエントリーに記載しています。

★回転不足の見方★ 審判はこう見ている・・・
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-170.html

そして大事な事は、特定選手や特定国への配慮や陰謀なども存在しないという事。
同じルールの下で、出来る限り、公平公正に評価する為に細かくルールに原点回帰の考えをフィードバックしたのです。

主観に頼る部分の採点は多くの人間の目を入れ、平均化することにより公平化に役立たせているのです。
もちろん現行ルールにも改善や改正の余地があると思いますが…
この道何十年ものキャリアを持った人々が議論を重ねて作り上げたルールです。

幼き選手はルールへの理念などが解らない内は理不尽だと感じるでしょうが…
成長と共になにが必要なのか? なにが足りないのか?考えながら成長していくものです。

引退して、連盟の活動に身を投じたり、コーチ業をする事でルールはこうなんだと理解が進むでしょう。
コーチなども現役時代にルール対応に戦い、指導者になった今でもルール対応で戦うのです。

フィギュアスケート競技は選手同士が戦うとは言えない部分があるのです。
自分自身の演技を最高にするための自分自身との戦いの意味合いの方が強いのです。

失敗のリスクを犯してでも果敢に挑戦する姿勢はアスリートなのです。
ましてや誰もが出来ない事に挑戦する事が出来るのは、限られた選ばれしアスリートだけに許される事なのですから。

競技の勝ち負けよりも、自分自身への挑戦が高難度ジャンプの魅力であり、挑戦するだけの価値があるものなのです。
勝つ事を優先する者…挑戦する事を目指す者…
どちらを選ぶのも選手自身。

記録を取るか? 記憶に残るものを取るか?
そこにフィギュアスケーターだけの美学が存在します。
クワドジャンパーやトリプルアクセルの美学を追求できるのは選ばれしアスリートだけの特権。

そこには何者も干渉する事が出来ない領域があるのだと思います。。。
スケートの魅力に取り付かれたものは求道者として挑むのだと思います。
我々スケーター達は、憧れや尊敬の意味を込めて【スケート馬鹿】と呼ぶのです。

TATSUYA@PARADISO:日本の伝統

TATSUYA@さんのBlog内に…伊藤みどりさんのインタビュー部分が紹介されています…

現在、日本のトップスケーター達も良い意味での伝統を守り…
スケート人生に全てを注ぎ込んできたのです。
そこには何者も立ち入れない部分があり、求道者として果敢に挑戦する選手達の美学が存在するのです。

その部分を他者があれこれ口を挟むことは出来ないでしょう…
どのような結果になろうとも、全てその選手自身が受け入れるのですから。

メディアが扱う情報やNET社会は残酷な部分が目立ちます。。。
目の前に居る選手達に直接言えますか?
ルールを作る人々の目の前で直接言えますか?

勝負の世界には光と影が存在します。
対比効果を使えば素人にも解りやすいでしょう。

ルールは変わっていきます…

私たちの時代もトンデモルールかよっ!ってのもありました。
大なり小なり、ルールに振り回されたりもしましたが…
この競技を続ける以上、ルールに対応した選手が強くなるだけの事。

現在の選手達もルール対応力との戦いともいえる状況です。
要求される事は、私達経験者でも非常に高いレベルだと感じますがトップ選手だからこそ、見本たれ!なのです。

全日本選手権の得点が前年に比べ低かったのは、世界のスタンダードはこうなのだよ!
って言う…選手達へのメッセージなのだと思います。

難しいかもしれませんが…

まずはルールを受け入れて観てみませんか?
氷の上に立てば、もっと理解が進みます。

今はちょうどお正月休み…

TVで見た…浅田真央ちゃんみたいに滑ってみたい♪
って考える子供達を大人達がスケートリンクに連れて行ってあげて下さいね♪

みなさんの子供達や友人の子供達が未来のフィギュアスケーターとして
華麗にリンクで舞うようになるかも知れませんよ♪


最後まで読んで頂きありがとうございました。。。

★Figure Skating Guideline★ エントリー 一覧 
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-109.html

ぽちっとな♪(*・・)σにほんブログ村 その他スポーツブログ スケートへ
Blog応援してね♪ 

最後まで、読んで頂きありがとうございました。   
お気軽にコメントも、お寄せ下さいね。

拙Blog記事を参考にして頂く事は大変光栄ですが
記事の引用や転載は、コメント欄で結構ですので連絡をして下さい。
Blog記事内容の無断転載・引用はお断りしています。

記事の紹介&トラックバックは大歓迎です。
リンク元URLをサイト内で明記して下さい。

画面の向こうには、数多くの閲覧者の方々がいらっしゃいます。
選手個人及び関係者 コメント投稿者・閲覧者などへの記述には
礼節や一般常識を守って頂けますようお願い申し上げます。

投稿は必ずパスワードを入力して、後ほど編集・削除が出来るようにして下さい。
ρ゛(・・*) ぽちっとなっ♪ 【拍手ボタン】を押して頂けると喜びます。
スポンサーサイト



FC2カウンター
Blog内記事検索

コメントを含める場合はチェックを入れて下さい。

プルダウンリスト
最近の記事+コメント
現在の位置
★Figure Skating Guideline★
 トップページ
  └ 月別アーカイブ
        └ 2012年05月
by AlphaWolfy
Tree-CATEGORY
ぺそ リバーシ
フィギュアスケーター解析機Part3


キーワードを入力して [脳内分析]ボタンを 押してね♪

【Figure Skating Forum】

★Figure Skating Forum★

新規トピック作成はご遠慮下さい

カレンダー(月別)
04 ≪│2012/05│≫ 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
リンクバナー
ランキングサイト

ランキングUPに…ご協力を♪

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック
ソーシャルブックマーカー

Powered by SEO対策
プロフィール

うるとらにゃん

Author:うるとらにゃん
★Figure Skating Guideline★
ご訪問ありがとうございます♪
Former Figure Skater Blog♪

閲覧者参加型Blogとしても
ヨロシクお願いしますね。

うるとらにゃん Twitter
★Open_Axel Feeder★
★Guideline★チャット

Guest名をHNに変更してお使い下さい


無料アクセス解析

マナーを守って使って下さいね。  文字数は最大50字程度です。

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード
QRコード
World-Word-翻訳