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★フリップとルッツ…見分けとUnclear Edgeとは?★

今回はUnClear Edge(Wrong Edge)に再注目なエントリーです。

Wrong EdgeUnclear Edgeと呼び方が変わりました。

Wrong Edgeの判定に関係がある表内ジャンプはフリップとルッツです。
未だTV解説のコール抜きで見分ける事が困難な方は多いでしょう。

TV放送では、プログラム・コンポーネンツ・シート(要素構成予定表)を元に解説するケースが多く
実際に選手が行った要素が変更されたり、競技終了後のプロトコルに記載される要素と違う事が起こります。
フリップとルッツは、時に解説者の説明と違うこともあり、何故???と、なる方も多いのでは。

技術審判(TO)テクニカル・オフィシャルメンバー3名の主な業務は…
ATS(アシスタント・テクニカル・スペシャリスト)がPGコンポーネンツシート(要素構成予定表)を元に
要素前に事前にTSに伝え(要素名ではなくジャンプ・スピン・ステップ)※ TSの先入観を防ぐため
TS(テクニカル・スペシャリスト)が実際に試みた要素をコール
ATSがコールや判定に異論がなければ、TC(テクニカル・コントローラー)が承認します。

要素にビデオ判定が必要なケースと判断した場合はレビュー要請(ビデオ判定要請)をオペレーターに伝えます。
選手滑走後~得点が表示されるまでの時間が長かった場合、レビュー要請の要素が多い事が考えられます。
また、スケーターズ・フェイバーの適用を協議しているケースもあります。(後述)

尚、レビューの際は、TSとATSが同時にコールし、一致しない場合はTCの見解を入れた多数決。
※ 迷ってしまうようなケースなど、協議されるような微妙な時は、スケーターズフェイバーの扱いになる事がある。

TV放送での解説者の説明は、解説者が見た見地での言及で、実際の確定された要素と違うケースが、ごく稀に起こる事があります。(後述)(他記事)

Flip and Lutz
http://youtu.be/6tWmm4AKmgc



おそらくISUのジャッジセミナー用解説映像です。

体幹軸・水平軸イメージが非常にわかりやすい映像。

2軸~1軸への移行や腕の使い方、フリーレッグの処理、水平・前後バランスの感覚。
目・顔・肩・腕・腰・・軸足…そしてフリーレッグ。

Wrong Edgeの無い、非常に質の高いサンプル映像です。

Figure skating_Jumps_Demonstration by Yukina Ota
http://youtu.be/H_bicStqb6U



大田由希奈さんの6種類のジャンプ映像。 
シングルやダブルのサンプルをたくさん見る方がトリプル以上の見分けに役立ちます。

Takahiko Kozuka 【Flip,Lutz Jump & Spin】
http://youtu.be/t9_NLRbHWsU



小塚崇彦選手によるフリップとルッツの跳び分け映像。
プレパレーションのカーブが映像に示され、難易度の違いの説明が判り易いでしょう。
踏み切り~着氷の方向は回転不足判定の基準方向でもあります。

スピン技術への説明もありますが、今回は割愛します。
チェンジエッジ技術はバック回転~フォア回転に移行する技術が難しい。
TV説明は、難しい回転(フォア)から、簡単な回転(バック)への移行を説明しています。

スローモーション撮影で説明されていますが、Wrong Edge判定は原則的にノーマル速度で判断する事を覚えておいて下さい。
Wrong Edge判定を切り取った瞬間やスローモーションで判断する性質の技術では無いからです。
(映像検証で使われているケースはスローや瞬間を根拠にしているケースが多い)←過ち

【2013.3.9追記】
現行ルールでのWrong Edge判定はスロー再生で見る事が許されています。

個人的には、この運用方法は微妙なケースを過度にエラー認定してしまう危険性があり
従来通り、アングルの問題が無ければノーマルスピードで判断すべき性質の技術だと思います。


★ジャンプ編…正しい理解の上で観て欲しい★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-10.html

Flip Jump & Lip Jump(Wrong edge) Figure Skating
http://youtu.be/Iel9kjBAq2s



↑ ↑ ↑ 上記のような スロー再生や停止を使った動画(作為的) 
実際にエラー判定を受けた映像と疑惑の映像などをスロー再生で検証する事自体が結果ありきで作られた可能性が高く作為的・悪意的な印象を受けます。 
こういったものを主張の根拠に使うことはナンセンスなんですよね。 
しかもTVで放送された録画ビデオは判定にも使われている映像ですらないのです。 
同じようにメディアも不勉強で…競技会の度にスロー再生映像を流すものですから 
これが一般的な解釈だと定着しちゃったのだと思います。 

特定の選手の判定を…『不正だ!』 『見逃されている!』 などの主張を繰り返しているケースの多くは、こういった映像を鵜呑みにしているか、特定の選手を貶めるために映像を利用しているだけです。

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友人である現役テクニカル審判員のメッセージ部分を転載させて頂きますね。 
このシステムになって、ジャッジは、ビデオリプレイを観る事ができるのですが、ジャンプの着地については、スローやスーパースローにして、回転不足をチェックしますが、踏み切りについては、標準モードで見ます。
 
スローやスーパースロー、停止で見てしまうと、Sakuraさんも書かれている通り、瞬間を見てしまうからです。
これは、ナンセンスですよね。 

どのレベルでwrong edgeのコールをするかは、事前にTO(テクニカルオフィシャル)で意識あわせをします。 

【テクニカル・ハンドブック】
踏み切り時にきれいで正しいエッジで踏み切らなかった場合には、テクニカル・パネルは“e”  (エッジ)マークを使って、ジャッジに間違いを示す。
通常は、間違ったエッジでの踏み切りの判定には、スロウ・モーション再生は用いず、スロウ・モーション再生を用いるのは、ノーマル速度では踏み切りエッジの確認ができないカメラ・アングルの場合のみである。 
ジャンプの踏み切りが間違ったエッジで行われた場合、テクニカル・パネルは “e” (エッジ)マークを用いる。 

【GoEのガイドライン】
最終的なGOEが
必ずマイナスとなるエラー
引き下げ最終的なGOEの
+-は制約されないエラー  
引き下げ
F/Lzでの間違ったエッジでの開始
(記号“e”)  
-2 to-3F/Lzでの不明確なエッジでの開始
(記号“e”)
-1 to-2

シングルおよびペア・スケーティングとも、フリップまたはルッツ・ジャンプの 
“間違ったエッジでの開始”および“不明確なエッジでの開始”は 
テクニカル・パネルにより特定されジャッジに示され、プロトコルでは記号"e”を用いる. 
各ジャッジはエラーの程度メイジャー・エラーあるいはマイナー・エラー)を 
自分自身で決定し、それに相応するGOE減点を行なう

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

★高橋大輔…ルールへの挑戦状!? ロッカーターンからのルッツ★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-144.html

上記エントリーより…

2010 NHK Trophy Daisuke Takahashi SP
http://youtu.be/5AkSvXyY3Cw



2010 NHK Trophy Daisuke Takahashi SP Slow Motion
http://youtu.be/BN1fpYze96Y



ロッカーターン~3Lzのスロー映像です。
下記画像の説明どおり、フリーレッグ処理でロッカーターンを意図している事が判りやすいかと思います。
以前は疲れてくるとe判定(軽度 エッジがフラット気味)(マイナーエラー)を受ける事もありましたが
エッジの傾きや体幹軸がアウト側にやや傾いている事が判ると思います。

説明のためにスローモーション映像や切り取った画像を用意していますが
Wrong Edge判定はノーマル速度で判断する事は忘れないでくださいね。

Daisuke Takahashi SP.avi_000122822

2010 NHK Trophy Daisuke Takahashi SP.avi_000316683

コレは切り取った瞬間ですが。(説明のため)
身体の連動した中で各パーツ同士が連携させて要素は完成する。 
フォームに至る、きっかけや始動、その方向など、見る部分は多岐。視点の引き出しが多いほうがいい。
何を感じたか?も大事。

【重要】
すべての選手の判定に言える事ですが…
テクニカル・パネルでは
エッジ判定・踏み切りのごまかし・回転不足判定・通称ザヤックルールなど
【あきらか】ではない場合(非常に微妙なケース)
スケーターズ・フェイバー(選手がルールで不利益を被らない措置)を受けているケースが時々あります。

特定の選手がルール運用上の判定で…『審判に狙われているっ!』
のような、陰謀論を信じているのか短絡的反応がありますが、スケーターズ・フェイバーが適用されている事もあるのです。

プロトコル上で表記されることも無く、また、ジャッジやTV解説者などが説明する事も無いので
実際に適用されたかどうかを、一般的に知る事が出来ません。

競技関係者の場合、実際の滑走や映像などの記憶とプロトコルを照らし合わせて
『ひょっとしたら、あの判定はスケーターズ・フェイバーを適用したかも…』
と、いう感じで、推察するので、それほど疑問とせず、その時の審判団がそう判断しただけ。
という風に受け止めるんです。
別に選手ごとに、判定の厳しさの度合いが違う訳ではありませんから。
裁判と同じように、【疑わしきは罰せず】(推定無罪)の精神があるのです。

★スケーターズ・フェイバー?★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-117.html

選手本人やコーチなどは、『あの要素は微妙だったな…』 どっちの判定になるだろう。
という風に心配している要素の判定は、競技中から解っているんです。

それが回転不足判定やWrong Edge判定、スピンのミス・レベル認定など…
様々な部分で、『審判にはバレてるかも?』的な要素はあるもんです。

ほとんどの場合、審判にはバレてます。(笑)
でも、時々、上記のような、スケーターズ・フェイバーが適用され、選手が不利益を被らない判定になっているケースも起きているんです。

選手側の損得勘定的にみれば、判定で損をする事もありますが、得をしている事もあるんです。
あまり、ルール上の判定部分を損得勘定的な事で考えるのはよくありませんが。

2012 Yuzuru Hanyu 羽生結弦 FS
http://youtu.be/18fLcfKlq4c



(2:27)チョクトーからの3Lz+2T(片手上げ)に注目。
1st着氷でバランスを崩しながらタノ+2Tへつなげ、そのままターンまで…

2012 Yuzuru Hanyu 羽生結弦 FS Slow Motion
http://youtu.be/IWZwQ8vLifY



TOはレビューでチョクトーだと確認して、フリップのe判定にしなかった。
TV映像はエッジの角度が見えにくいのが残念。

羽生
結弦選手のルール対応力や挑戦している事は以下の記事へ…

★世界を見据えたIJSルール対応力★ 羽生結弦の挑戦
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-164.html

★羽生結弦…世界への扉★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-174.html

マイケル・ワイス先生のフリップ&ルッツ映像
シングル~トリプルまで入っているので、練習生にはお手本となるはず。

※ 埋め込み不可映像ですのでYou Tubeでご覧下さい。

The Flip Jump
http://youtu.be/7Zb8C7lnYVk

The Lutz Jump
http://youtu.be/UNmTZlo0tc8
  
The Six Basic Jumps
http://youtu.be/MbfRRXHqLm8

【5/9追記】Twitterより…
スケートって、やる方もだけど、観る方も気づきが大事で、その見るポイントとやるポイントのツボな部分を知ると、かなり見方が変わる。 
でも、それって言葉では伝えにくいところだったりもするし、経験が理解を早める部分もある。
ヒントになりそうなのは目の中に基準線を入れる。

目の中の基準線…
ダンス系のコーチやスポーツ指導者などは日頃から結構、体幹軸など意識した上でいろんなラインの本人比較などを見るクセがあると思うけど…
バランス系のスポーツは対称も意識するがスケートのように片足バランス系は必ずしも対称ではない。
でも水平軸は必要…深い。

カーブを使いバンクする姿勢の中から、次の運動(要素)などに水平軸が必要な場合、その移行する体軸バランスを使って水平軸を作らねばならない。
ジャンプやスピンは特に重要。この補正アドバイスが出来る人が指導者になれる。
エッジや身体が傾いたところからの水平軸移行がポイント。

前後水平軸はバランスが取りやすい…左右水平軸はバランスが取りにくい。 
何故か?の意味は身体の構造と道具の性質。 一番は地上でやってみればいい。スパイラル姿勢とY字バランスでもいい。
完全に出来なくてもどちらがバランスを取りやすいかが判る。 ヒントはスケートは片足で滑ることが多いスポーツ。

片足で滑る…という事は、片方の足はどこかにあるわけで、どの位置によってバランス感覚が違うか?
って事をイメージ出来るかどうか? 足の裏の形は? フリーレッグが前後?左右? それだけでもバランスは大きく変わる。
腕との関係は? スケートはやじろべえ? ちょっと違う?

見る部分や感じる部分を増やせば、もっと面白くみえるし、やりがいも出来る。 
見る人は対象者の身体の使い方に目がいき、やる人は、自分自身の身体を意識するようになる。すべては気づき。
ダンスでもバレエでも見るだけと、少しでもやるのとでは気づく確率が違う。 審美眼とは違う視点。

スケーターのフォームを審美眼だけで、優劣をつけるのは良くない。
クセがあっても、技術的に理に適っていればOKなんです。
問題は、その審美眼的なフォームの優劣で評価・質・点数に大きな差が出るのならば修正した方がいい。
でも、関係なければ個人の個性でOK。

フォーム優劣を審美眼で見るほどいい加減なものはない。
プロ野球などのバッターやピッチャーのフォーム優劣が審美眼でアウトなら、その選手は何故そこに居る?という事になる。
どんなに不恰好に見えても、理に適っていたり、本人の身体特徴に合致していれば、それが本人比の理想型。

スケーターのフォーム改造…
物理的・具体的方法で修正させるタイプと、本質部分の追及の中から自然と身につけさせる方法と…終着点へ向かわせる道が違う。 大きく2つの方法がある。
物理的・具体的なのは即効性があるが崩れる危険性もある。 他方はその逆の性質。
どちらが正しいかは判らない。 卵が先か? 鶏が先か? に、似ている。

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