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★復活への序章…フェニックスは再度羽ばたく★

フィギュアスケート競技…
一見、優雅で美しくもある競技ですが、過酷で厳しい競技でもあります。
10年~20年も選手生活を続けていれば、故障や怪我との戦いでもあり大きな故障や怪我も泣く選手生活を終える選手は極めて少ないのが現状です。

故障箇所が原因で満足な滑走が出来なくなる事が引退を決意する要因として大きいでしょう。
ジャンプで硬い氷の上に身体ごと叩きつけられる転倒には、選手は慣れていますし怪我をしない転び方を身につけていますが、アクシデント要因での転倒や意外かもしれませんが、スピードが無い状態で転ぶ時は怪我の危険性が高まります。
つい、手で身体を支えようとしてしまうからです。

勢いがある時は身体ごと氷に身体を預けるほうが怪我をしない…
人同士が絡む場合は、また違いますが。。。

結構多い怪我としては、自分のブレードで自分の足を刺す。。。(怖)
直接や、自分の靴を貫通させて、ということもあります。

大人になれば、体重も増加し、衝撃も増えます。
ジャンプなどの着氷にかかる加重は片足で支える訳ですから、大変なものです。

近年ではビールマン姿勢など、アクロバッティックな姿勢をとることもあり、足首・膝・腰・股関節など慢性的に爆弾を抱えつつ競技を続ける選手も少なくありません。

そんな中、昨年、日本を代表するトップ選手の怪我が大きく報じられました。
高橋大輔選手…右足前十字靭帯損傷の大怪我でした。。。

現在…復帰第1戦としてフィンランディア杯に出場しています。

高橋選手の復帰に関するニュースで、たくさんの報道がありましたが、復帰が本格的に報じられるようになってから、この怪我の状態が、引退を決意していてもおかしくないほどの大怪我だった事が報じられました。

YouTube - 高橋大輔 大怪我から1年の奇跡 Daisuke Takahashi
http://www.youtube.com/watch?v=zXD5ifELK0o



身近な関係者の方々やファンの方々にも心配をかけまいとした発言の裏には過酷なリハビリに耐え切れなくなって、思わず逃げ出したとのエピソードまであります。

しかし彼は、大好きなスケートをする為に戻ってきた。。。
子供の頃からの夢…岡山から大阪に出向き、様々な試練を克服し、成長してきた。

『世界選手権やオリンピックに出場したい』

誰もがフィギュアスケーターとして選手生活を続ければ、漠然とそんな目標を持ちながらスケートに打ち込みます。
だが、誰しも、そんな夢が簡単に叶うわけではない事を、いつか思い知る。

手に届きそうな位置に来ても、その手からすり抜ける事もある…
どんなに才能に溢れ、且つ、努力を怠らない、ひたむきな姿勢を見せていても、時として運命は残酷な一面を見せる事もあるのです。

怪我が完治したとしても第一線級に戻れなくなるかも知れない…それでも、彼は手術する事で完治させる可能性に賭けた。。。

夢を叶えるためでなく、自身を支えてくれた恩師達のためにも逃げずに挑戦しようと。
怪我をしてリハビリ療法を経験した方ならわかるでしょう。。。
1度や2度ぐらいなら、ガマンして耐えることも出来ます。
ですが、毎日毎日…何ヶ月も続く。

困難に出くわした時、つい弱い心が顔をのぞかせてしまうことがある…

『やめられる立場ではないので…』 

2週間もの間、部屋に引き篭もり自問自答を繰り返したのでしょう。
ましてや、連盟特別強化選手です。。。

自分が、どうしても怪我が完治せず、限界を迎えたという訳はでは無い状態で競技生活を終える決断をするには、『リハビリがつらくて』なんて、自身のプライドも、関係者も許さないでしょう。

【エスケープ】 スケート界には良くある事です。。。

過酷な練習ぐらいでは、選手は簡単には負けません…何かの壁にぶつかった時に起こるのです。
技術の壁であったり、選手としてのカテゴリーの壁やテスト級の壁。
その壁を越えられずに、エスケープし、そのままひっそりと選手生活を終える選手が多いのです。

華やかに引退試合を、仲間から見送られる選手は幸せ者です。

そんな彼も、『このまま【エスケープ】してしまっていいのか?』


追う立場から追われる立場に変わり、選手としての引き際も、その後の人生も考え始める時期です。

自分はどんなスケーターとして引退し、どんな第2の人生を歩み始めようか…
そんな中での選手として最大の危機だった。。。


彼の師匠でもある長光歌子コーチの言葉が、全てを物語っていると思います。
スケート界で長く活動しているとエスケープしてしまう選手を数多く見続けています。。。
その中には、頑張れば、将来光り輝くのが確実な選手もたくさん居た。

様々な事情でスケート界から身を引く選手…
厳しくも、強い光の当たる場所へ送り出してやろうとする親心にも似た絆を感じさせる言葉。

『期待を裏切る訳にはいかない…』 

彼の後ろには彼を超えようとする選手がおり、彼の周りには数多くの後輩選手が彼のスケートに向き合う姿勢を尊敬し、練習に励む。

目標とされ、尊敬されるに値するほどの練習量…
誰もが持つ、苦難と向き合う時に出てしまう心の弱い一面、しかし第一人者であり続けようとするチャンピオンのプライド…
こういった苦難を乗り越えていけたアスリートは、本当の意味で強い。。。

そうして彼は戻ってきた…やはりスケートは彼にとってかけがいの無いものだから。

歌子先生の言葉は、もう弟子への言葉ではなくなっている…
ひとりの一人前のスケーターとして言葉をかけている。


そう…スケーター同士がお互いの状態や技術をチェックしあうような…
師匠が認めたスケート…それも高い次元で実現させるほどの能力を認めている言葉。
怪我のリハビリの過程で得ることが出来た新たな境地。

怪我をする前から本人も認識している、自分の弱点。
その弱点であった部分が、見事に克服している事の師匠の喜びの表情。

あとは、試合感を取り戻す事、スタミナの問題もあるかもしれない。
そして、2年がかりとなってしまった、宮本賢二氏やパスクァーレ・カメレンゴ氏から受け継いだ表現をプログラムとして完成度を高めなければならない。

オリンピックの前には全日本選手権が控えています…
それまで何試合かこなしていく事で、プログラムの完成度も高められるでしょう。

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個人的にニュース映像から見た、技術的見地からの感想を。。。

以前に見た映像での4Tへのチャレンジでは半回転足りない前向き両足着氷が多く五輪まで半年しかないのに大丈夫か?
というような、印象を持ちましたが、最新のニュース映像では、回転不足のボーダーライン上である1/4のあたりまで回転しています。

前向き着氷から90度増やしたのは驚異的回復です…
理想的な着氷角度まで、あと30~50度程度回転するのが大変なのですが挑戦出来るレベルにまで回復しているという事は素晴らしいです。

練習で降りる事と、競技で降りる事は別物ですが。
シーズン終盤になってくる頃には、間に合ってくる予感がした映像でした。

Blog内で選手の弱点や欠点部分の内容を書くと、様々な反応がありますが高橋選手だけではなく、どんな選手であっても弱点はある。
完璧な選手などいないのですから。。。

彼の弱点といえば、身体の硬さからくるスピン(キャメルポジション)などでした。
下半身の稼動域を鍛えた事による柔軟性が増したと放送されています。

たしかに、この部分の進化は目を見張るほど変わりました。
以前から定評のあるステップワークにも好影響を及ぼしてますね。
非常にレベルの高いステップを踏んでいるにもかかわらず、よく滑っています。

今回は高橋選手に起こった怪我からの復活へのエントリーですが…
こういった怪我などの危険性はどの選手にも起こりうることです。

彼の復帰へのプロセスを見た選手達も、諦めずに頑張っていけば、克服できるんだという勇気のようなものを感じ取ったかと思います。

高橋選手本人も、競技会での結果を残したい(メダルを獲得したい)という気持ちはあるでしょうが
私としては、スケーターとして、一番苦しく辛い出来事を乗り越えたという事にメダルをあげたい気分ですね。


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このエントリーを書いている今(10日作成中)
高橋選手はフィンランディア杯に出場しています。。。

YouTube - Finlandia Trophy 2009 Men SP Daisuke TAKAHASHI
http://www.youtube.com/watch?v=PYQnGeEE5F4&feature=player_embedded



そのSPがUPされていました。。。

Daisuke TAKAHASHI 83.23 44.85 39.38 3F-3T 3A 3Lz -1.00 
Stephen CARRIERE 70.22 38.17 32.05 3A 3Lz-3T 3F
Sergei VORONOV 68.50 35.15 33.35 4T-1T 3A 3F

フィンランディアトロフィー公式ページ
http://www.stll.fi/finlandia_trophy/schedule/

ためのある、ディレイしてから回転を始める、彼のジャンプは健在です。
観客の反応もDaisuke Takahashiが戻ってきた事を手拍子で迎えています。

最後の最後につまずいて転倒しちゃいましたが、その後の仕草が微笑ましいですね。
伊藤みどりちゃんの、あのシーンを思い出しました。

スケートって、止まって上を向いてる時は、不安定なんです。
最後のキメポーズの上を向くパターンの選手に、よろける事が多いのはそのため。
滑っている時はコケないものですが、止まってる時がコケやすいのです。(笑)

師匠との約束を果たすため彼の挑戦はオリンピックまで続きます。
コチラをご覧のファンの方々も、一緒に涙を流すのでしょうか。。。

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11日はブロック観戦に行ってましたので、更新が遅くなりました。

更にFSの映像もUPされているようです。

YouTube - Daisuke Takahashi FS Finlandia Trophy 2009
http://www.youtube.com/watch?v=raVw-qLwq2s



ちょっとPC環境でスムーズな動画再生の速度ではないので、簡単に。
4Tは回避していますが、細かいところはともかく、復帰初戦の内容としては満足のいく滑りをしたのではないでしょうか。。。

仰向けキャメル…流れた部分もありましたが、またひとつ成長を見せてくれましたね。

それにしても、バタフライエントランスからのキャメル後の足変え後、不安定な仰向け状態のキャメルでフォアアウト回転にチェンジエッジするって凄いです。
(カメラワークで足元が映ってないのが残念ですが)

最後は少しバテちゃってますね…
緊張感の中での演技ですし、スタミナの問題は心配ないでしょう。

最後に…今回は高橋選手の復帰へのプロセスや感想を題材にしていますが高橋選手だけに限らず、全ての選手がこの壁にぶつかる可能性のあることです。

現在、故障を抱えている、明日起こるかもしれない、全てのフィギュアスケーター達が抱えるリスク。
もし、それが起こったとしても、克服していって欲しいと願って書いています。

選手個人の事を書くのは、反響の大きさなどから控えるようにしていますが(連続だけど)
私が伝えたい事は、全ての選手に対して起こるかもしれないリスクを乗り越える事のアスリートの素晴らしさです。。。

彼の競技への復帰は、スケート界に限らず、多くのスポーツ選手達にとっても、大きな勇気と希望を与えたと思っています。


最後まで、読んで頂きありがとうございました。
皆様のフィギュアスケートへの理解が広がれば幸いです。。。

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高橋選手が復帰できて一安心 - パンダ師匠 - 2009年10月12日 22:42:59[ 再編集・削除 ]

ブレードが自分に刺さるというのは、時々ありますよね~。
ジャージを貫いてふくらはぎに踵がザク!
足のつま先の上に踵がザク!
…なんてことが私にも経験が…。(ヒー

「ディレイしてから回転を始める」というのはジャンプの理想(の一部)ですよね(GOEのプラス項目にもありますし)。
安藤選手もそういった点で優れていますよね。
テレビではどうして指摘されないんでしょう…経験者なら誰でも知っていることだとは思うのですが…。
私が知らないだけかも知れませんが、覚えている限りでは、(その両選手の時ではなかったように思いますが)解説でこの点に触れたのは佐藤有香さんだけだったような気が…。

言いたい事はたくさんあれど・・・ - kママ - 2009年10月13日 00:52:51[ 再編集・削除 ]

Sakuraさん新エントリー更新ありがとうございます。

自分の気持ちがまとまらないままコメントするのは気が引けるのですが、エントリーの内容に胸が一杯になってるのは確かです。
高橋君の試合を動画であっても観ることができて今日と言う日が来たことに喜びを感じています。

ファンサイト出身の私にとってこの一年は苦しいものでしたがあっという間の一年でした。
その一年の半年以上をこちらのサイトで過ごさせていただいて気持ちを落ち着かせることが出来ました。
そして今まで以上に高橋君を応援していくことができ私もファンの一人としてステップアップできたのではないかと思ってます。

新聞記事によると今回の試合までに9月は足に合う新しい靴がなかなか見つからずほとんど滑ることが出来ずにいて通してFSを滑ったのが3回だったとインタビューで答えていたようです。

前にSakuraさんに教えていただいた事を思い出してやはり靴は本当に重要なんだなあと思いました。
リンクや滑る順番、全て違う環境の中で自分にあった靴で滑ることが出来ないことは選手にとって演技に大きく影響するのは当たり前のことなのでしょう。
同じ演技は二度とできない。だから私もなるべく見逃さないでいたいと思います。
高橋君へは【道】を演じてくれたことに感謝しています。
そして、このエントリーを更新してくださったSakuraさんに心から感謝します。
本当にありがとうございます。

恐怖感 - Sakura - 2009年10月13日 03:13:40[ 再編集・削除 ]

v-22パンダ師匠さん

あはは、食いつきましたね。。。

ブレード刃傷事件簿?は自傷行為・他傷行為とも怖いですよね。

私は自分で刺した事はないんですが、刺されたり、刺したりはあります…(汗)
みんな結構恐ろしい思いをしていますよね。

ルッツのトウの付く位置を練習でいろいろと試していると自分の靴を蹴りますね。
跳び分けの話にそれますが、フリップは引き寄せる、ルッツは弾くが持論です。


女子選手では安藤美姫選手や村主章枝選手のジャンプにはディレイ出来る余裕が感じられますね。

安藤選手のジャンパーとしてのポテンシャルは高いです。
2Aの跳び方は素直で綺麗なアクセルなんですが、3Aを跳ぶ方法を身につけたらいいのにって、いつも思いますね。

4S回るんですから…ディレイさせた3Sと同じように跳べばエエのに。。。
って思っちゃいます。(これはアクセルとサルコウは同じっていう私の持論ですけど)

個人的にはアクセルでディレイ出来る選手が好みです。
もちろん、フリップ&ルッツのディレイも美しいのですが。。。

高橋選手のディレイされたジャンプも非常に美しいです。
織田選手のような猫降り着氷みたいな、柔らかい膝使いが出来たらジャンプは無敵級かも?

靴の問題 - Sakura - 2009年10月13日 03:29:02[ 再編集・削除 ]

v-22kママさん

喜んで頂けたようで、ほっとしています。
彼のインタビューの中での医師の発言は衝撃的でした。

靴の問題は選手にとって、もっとも重要なファクターですね。
ロバさん何してたんだろう。。。

ブレードの位置が0.5mmズレてもまともに滑れないし。
シャープニングの状態で、氷のコンディションに合わせなきゃいけないし、道具は物凄く大切です。

プログラムの通し練習がたった3回だったのですか…(驚)
細かいミスの事よりも、滑りきったということが大事です。

部分部分のプログラムでは体力面がどこまで持つのか判りませんし、練習と競技ではスタミナの消耗度がまったく違いますから
たった3度の通し練習で滑ったというのなら凄い事だと思いますよ。

後半、高橋選手にしてはバテてたのも納得です。。。
怪我明けですからスタミナの問題が一番大きいのは仕方がないのですけどね。

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