★GoE評価は難しい…★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-125.html
このあとのエントリーは本来なら日本女子フィギュアスケーターへと
続かねばならないのですが…また、機会がありましたら。(謝)
★王者&女王の系譜…日本人選手編★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-48.html
**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**
この競技を長年見続けてきて、新採点システム(CoP)移行したあと
一番強く感じたものは、フィギュアスケート競技の原点回帰?というテーマです。
★フィギュアスケートの理念とは…原理主義的回帰か?★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-17.html
★今も昔も同じ理念…新採点システムと旧採点システム★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-28.html
現在、執筆している事も以前に書いたものも似たようなもんです。(笑)
コメントなどを読んでいくと、皆様のフィギュアスケート競技の知識が飛躍的に向上してきたという事でしょうか。。。
あとは…何故?このような難しいルールで運用されているのだ?
というような、疑問解消が広がれば、理解も進んでいくようにも思います。
最近みなさんの疑問が多い部分は表題の【GoE】とPCSが双璧なのでしょう…
ひとつのエレメンツを
プラス方向のGoE評価 マイナス方向のGoE評価で大きな得点差が生まれます。
CoPは技術面での評価であるTESの中で基礎点をベースにGoEを出来る限りマイナス評価を減らし、プラス評価を獲得するか?
が、最大のテーマになりつつあります。
★CoPに対応していく事…★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-105.html
★CoP対応力とスケーターの本能とプライドとの兼ね合い…★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-116.html
競技において、ミスというものは比較的明確です。
つまづき、ぐらつき、お手つき、パンク、転倒…
見た目に美しくないものや他選手との同一エレメンツの比較で明らかに劣ると感じるものなど…
マイナスとなる項目のほとんどは一般の方でも十分に見極められるものが多いです。
★ISUコミュニケーション 1557号 日本語版リリース★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-80.html
上記エントリーより抜粋
※ 個人的に注目して頂きたい部分に

2009-2010 シーズンにおけるGOE および難度レベル
Ⅰ.SP、FS でのエラーに対するGOE 確定のためのガイドラインの更新
無価値(no value)要素はジャッジ・パネルに示される。
そのような要素のGOE は結果に影響しない。
複合エラーの場合には、それぞれのエラーに対応する
GOE の引き下げが合算される。
| 引き下げ |
| 引き下げ | |
ジャンプ要素 | ジャンプ要素 | |||
SP: 規定回転に1 回転以上不足 | GOE -3 | スピード、高さ、距離、空中姿勢が拙劣 | -1 to -2 | |
SP: 1 つのジャンプのみからなるコンボ | GOE -3 | 回転不足 | -1 to -3 | |
SP: ジャンプの前に要求されている ステップ/動作が無い | -3 | SP: ステップ/動作から直ちにジャンプしない、 ジャンプ前のステップ/動作が1 つのみ | -1 to -2 | |
転倒 | -3 | ![]() | -1 to -2 | |
1 ジャンプの開始または着氷が両足 | -2 | ジャンプ間で流れ/リズムが無くなる (コンビネーション/シークェンス) | -1 to -2 | |
1 ジャンプの着氷でのステップ・アウト | -2 | ![]() (悪い姿勢/間違ったエッジ/引っかき等) | -1 to -2 | |
1 ジャンプで両手がタッチダウン | -2 | 長い構え | -1 to -2 | |
ジャンプ間に2 つのスリー・ターン (ジャンプ・コンビネーション) | -2 | 片手またはフリー・フットがタッチダウン | -1 | |
![]() | -2 to -3 | ![]() | -1 to -2 | |
スピン | スピン | |||
転倒 | -3 | 必須回転数に満たない | -1 to -2 | |
SP: 必須姿勢数未満(各姿勢最少2 回転) | -3 | 姿勢が拙劣、回転速度が遅い、軸の流れ | -1 to -3 | |
![]() | -2 to -3 | ![]() (入/出のカーブ、中間姿勢になる等) | -1 to -3 | |
両手がタッチダウン | -2 | ![]() | -1 to -2 | |
フリー・フットまたは片手がタッチダウン | -1 | |||
ステップ | ステップ | |||
転倒 | -3 | SP: パターンが正しくない | -1 to -2 | |
ステップ/ターンを行なっているのが パターンの半分に満たない | -2 to -3 | ステップやターンの質、姿勢が拙劣 | -1 to -3 | |
つまずき | -1 to -2 | |||
SP: 1/2 回転を超えるジャンプが含まれる | -1 | |||
スパイラル | スパイラル | |||
転倒 | -3 | 姿勢が拙劣 | -1 to -3 | |
スパイラル姿勢がパターンの半分に満たない | -2 to -3 | つまずき | -1 to -2 | |
エッジがしっかりしていない | -1 to -2 |
では、プラス項目はどうでしょう…
Ⅱ.シングル/ペア要素の+GOE 採点ガイドラインの更新(プラス面)
これらのガイドラインは、マイナスGOE 採点表と一緒に利用されるためのものである。
プラス面およびマイナス面の両評価により、実施された要素の最終のGOE を決定する。
重要なことは、要素の最終のGOE に、エラーによる引き下げだけではなくプラス面が反映されていることである。
最終のGOE を計算するためには、まず始めに要素のプラス面を考慮し、これがGOE 評価の起点となる。
次に、ジャッジはあり得るエラーのガイドラインに従ってGOE を引き下げ、その結果が最終のGOE となる。
起点となる(プラス面の)GOE を確立するために、ジャッジは各要素に対して次の項目を考慮しなければならない。
GOEの等級に対する項目の数は各ジャッジの裁量によるが、一般的には以下を推奨する。
+1: 2項目 +2: 4項目 +3: 6項目またはそれ以上
ジャンプ | 1) |
スピン | 1) |
ステップ シークェンス | 1) |
スパイラル シークェンス | 1) |
ご覧になって頂ければ、気がつくと思いますが
プラス項目は専門的かつ経験に基づく解釈の余地が入っています。
競技は、相対評価ではなくなっていますから
ジャッジは自身の経験から来る価値観や重要度(優先度)で
見たエレメンツのプラス価値を仮算定しています。
一般の方々とは違いジャッジは
選手同士の比較で見ている訳ではないのです。
ジャッジは、選手時代の経験や長年培ってきたジャッジとしての幅広いレベルを
全て見てきた上で、ジャッジング経験に基づいた解釈をGoE評価としています。
考慮すべき項目はジャッジのエレメンツに対する理想形(像)の達成度をつけているとも解釈できます。
プラス項目を多く獲得している選手はエレメンツ完成度(理想形への達成度)が非常に高いと判定されているんです。
また、GoEの判定にはエレメンツの難易度は考慮されていません。
高難度エレメンツは、高難度ゆえ完成度(達成度)を高めにくい。
高難度・低難度関係無く、一定基準で判定している事がファンの方々には高難度エレメンツへの挑戦でGoEが意外に低い評価だと『何故なんだ?』と、なるのでしょうが…
高難度エレメンツには基礎点が高く設定されていますから
プログラムのエレメンツ構成での戦略として高難度エレメンツの±0でいいのか?
少し難度を落としたエレメンツの+2を目指すか?の違いなのです。
高難度エレメンツが出来る事も素晴らしい技術力ですが例え、少々難度が落ちるエレメンツであっても+2などを獲得出来るほどの質のエレメンツもまた素晴らしい技術力なんです。
ジャッジ裁量部分として、一般的推奨範囲は決められていますが価値が高いと判断する項目が入っていれば3項目でも+2を与えるケース価値(優先度)が低いと判断する項目が多ければ5項目でも+2のままという事もあると思います。
選手達も、質の高さへの追求は日頃の練習での克服していくべきものとして練習していますし普段から、質の高いエレメンツと低いエレメンツの違いを見てきていますから配布されたDetailを確認し、高い質を獲得する努力をしていくのです。
【重要】
重要なことは、要素の最終のGOE に、エラーによる引き下げだけではなくプラス面が反映されていることである。
最終のGOE を計算するためには、まず始めに要素のプラス面を考慮し、これがGOE 評価の起点となる。
次に、ジャッジはあり得るエラーのガイドラインに従ってGOE を引き下げ、その結果が最終のGOE となる。
GOE判定のプラス面に関してはジャッジパネルに入る人物の経験や
技術レベルの見極めなどの差に、その人の主観(印象)が入る余地があります。 プラス面は印象度の度合いが強く、マイナス面はプラス面に比べ明確なエラーという
フィギュアスケート(採点競技)ならではの性質があります。
ですから、PCSの判定と同様に、ジャッジ間にバラつきが出るものです。
バラつきが出るからこそ、多人数で最高・最低を省いた平均値で公平性を出そうとしているのです。
点数の差で順位を決定する訳ですから、良いものと悪いものの差を大きくし
僅差での順位決定を避けるのも、採点競技としての必要性があるのだと思います。
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ココまで、説明をしていても、納得が出来ないとの意見が寄せられる事が多いです。
GoEの評価というものは、ジャッジの長年培ってきたエレメンツを見る眼であり
その価値観は様々ですし、エレメンツそのものを見るスキルが備わっています。
例えば、ジャンプに対する評価基準や価値観にも、多様性があります。
1) 予想外の/ 独創的な/ 難しい入り
ジャッジごとに、どれぐらいのレベルが独創的や難しい入りと判断するのか違いがあるはず。
ジャンプのプレパレーションにも、難易度があるんです。
2) 明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
簡単なステップでは評価に入れないジャッジもいるでしょう…
明確なステップ動作があっても、長い構えのジャンプだと評価から外すかも知れません。
3) 空中での姿勢変形/ ディレイド回転のジャンプ
空中の姿勢変化も難易度がありますし、ディレイド回転をさせる技術は
高さ及び飛距離に優れたジャンプでしか出来ません。
ディレイしたジャンプを跳べるという事は4)の項目も同時に満たします。
4) 高さおよび距離が十分
高さや飛距離が十分でなければ、回転不足などの判定を受けやすい訳ですし
出場選手のレベルの中でも、一際目立つものは加点対象です。
5) (四肢を)十分に伸ばした着氷姿勢/ 独創的な出方
美しい着氷姿勢が取れていないと判断すれば採用しない可能性もあります。
また、出方や着氷姿勢などに工夫を凝らせば加点対象です。
6) 入りから出までの流れが十分(ジャンプ・コンビネーション/シークェンスを含む)
ジャンプの種類ごとに、流れが出やすい、出にくい種類もありますし
入っていくスピードと出ていくスピードが、ほとんど変わらないものは
高い評価を与える可能性が高いです。
7) 開始から終了まで無駄な力が全く無い
コネクティングステップなどから、跳ぶ気配もないぐらい自然に
ステップの一部のようなジャンプなどには、評価を与える可能性が高いです。
低難度ジャンプ(1・2回転)には逆に評価を入れたりはしないでしょう。
力任せに強引に跳ぶようなジャンプでは、評価出来ないのです。
ダブルを跳ぶがごとくトリプルを跳んだり…
トリプルを跳んでいるのに、ダブルジャンプ?と見間違うような
ゆっくりした回転でも回りきるようなジャンプは高い評価を得られます。
このように、簡単に書きましたが、エレメンツの質を見極めるには経験していれば一番解りやすいのですが
様々なレベル(カテゴリー)の選手などを見た上で違いを知り。
コーチや元選手などが見るぐらいのレベルが必要なほど難しいものです。
その他のエレメンツの質の評価も、同じような専門的な見方で評価していますし
このあたりの見極めは、一般の方には非常に難しいものなんです。
世界選手権などの主要国際大会 国内ナショナルだけでなくTVなどで映る事がないレベルまで幅広く見ることが重要です。
地方競技会などで行われる、ノービスやジュニアなどの競技観戦をオススメします。
参考にさせて頂いたWEBサイト様には感謝いたします。
★Figure Skating Guideline★ エントリー 一覧
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-109.html
最後まで、読んで頂きありがとうございました。
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この記事へのコメント
「プラス面は印象度の度合いが強く、マイナス面はプラス面に比べ明確なエラーという フィギュアスケート(採点競技)ならではの性質があります」
このように整理して説明されますと「ああ、なるほど」と、改めて理解が出来るような気がします。
野辺山のルッツジャンプの動画ですが、私の「ジャッジ」では6番、8番、15番の女の子が上手かったように見えました。特に8番の子は「さー跳びますよ」の準備動作が一番短く、さりげなく入り、ジャンプにも力みがなく、好ましく見えました。ちょっと回転不足っぽく見えましたが…。
ただ、どれもロングエッジか回転不足かどうかの判定は画像が粗く小さいのと、素人目ですので、良くわかりませんでした。ほとんどの子が踏み切る時点でインサイドになっているように見えてしまいましたが(笑)
トンチンカンな「ジャッジ」ですみません。

ようやく…
私が何度も書いている、様々なレベルの選手を見てくださいという部分にコメントが付きました。
ロングエッジや回転不足が厳格化されたのは、今のスケート界全体の問題が危惧されているからなんです。
本当は、この動画をサンプルにはしたくなかった。。。
見にいってもらえないなら、せめて多くのサンプルジャンプを見てもらいたかった。
15人ほどが試みた2Lz…
TSは、こういったジャンプひとつひとつを,Wrong edge&回転不足の有無まで瞬時に判定しています。
ジャッジも同様に、質のプラス評価をし、エラーと合わせて、最終GoEを算出しています。
トップスケーターでは、それほどわからなくても
ダブルジャンプなら見分けられるはずなんです。
片方、もしくは両方のエラーを跳ぶ選手の比率…
(あまり、書きたくないですが…相当な比率になります)
世界中の選手で、同様な状況なんですね。
この野辺山に集まっている選手達は、エリート予備軍なんです。。。
それでも、こういった状況の意味を、知ってもらいたい。
ルールは選手を罰するために存在しているのではない。。。
正しいフィギュアスケーティング技術を推奨するために
ルールの理念があるという事を、多くの方々に知ってもらいたいのです。
遊びとはいえ、ジャッジになったつもりで少し真剣に見ると、審査はなかなか難しいと感じることが出来ます。これが十数人の選手の4分間の演技を審査するとなれば、どれだけ大変かも類推出来ますね。
楽しい疑似体験でした。
ビジネスにおける「人事考課」でも、部下は上司の「査定」に不平不満を持つものです。「不公平だ」「基準がおかしい」等。しかし、いざ自分が査定する立場になれば、これがいかに大変な作業と判断を強いられるか分るようになります。
こんなことを思い出しました(苦笑)
そこでお願いがあります。
例えばこの動画のように、ノービス選手の実際の審査結果が公表されているルッツジャンプ10名分の画像を用意して「問題集」とし、これをファンに「審査」させて実際の審査結果とすり合わせる。
恐らく、正解率はメロメロと思いますが、これにより審査がいかに難しいか痛感できますし、自分の間違いや思い込みを知らされることにもなります。
しかも、この例なら「ジャッジは不公平」「エコヒイキがある」等の「言い訳」は通用しません。
そして、何よりも勉強になります。
手間もかかりますし、そのような画像があるかも分りませんが、このようなものがあると、もっとフィギュアを見る目が養われ、視野が広がると思いました。
詳しい記事のアップありがとうございます。
この記事とは直接関係ないかもなんですが、よくジャッジの人が新採点システムは絶対評価だといいますよね。
五輪の時もペアのメダリスト候補がトップバッターで、アナウンサ-が、これは不利ですよね?って言ったときに、ジャッジらしい解説者が、今のシステムは絶対評価なので関係ありません、っておっしゃってました。
そりゃ試合ごとに選手の状態も違うので、多少点数が違うのはそうかもなと思うんですが、試合によって差がありすぎるのは、ジャッジが違うためでしょうか?
というか、絶対評価なら男子シングル女子シングルを分けるのは、要素が違うからってだけの理由になるような気がするんですが、GOEやPCSが絶対評価って理解でいいんでしょうか??

> 遊びとはいえ、ジャッジになったつもりで少し真剣に見ると、審査はなかなか難しいと感じることが出来ます。これが十数人の選手の4分間の演技を審査するとなれば、どれだけ大変かも類推出来ますね。
> 楽しい疑似体験でした。
何事も実体験に優るものは無いですね。
ジャッジングは楽しい疑似体験というわけにはいきませんから
選手達の為に真剣に取り組んでいるのです。
身近な地方競技会などでも、1クラスのカテゴリーに50人近い出場者…
連続で5.6時間って事もザラにあります。
世選のSPでも50数人でしたよね。
この集中力の持続はどこから来るのだろうと思います。
> そこでお願いがあります。
> 例えばこの動画のように、ノービス選手の実際の審査結果が公表されているルッツジャンプ10名分の画像を用意して「問題集」とし、これをファンに「審査」させて実際の審査結果とすり合わせる。
この件は…実際にそのような使い方をするべきではないと思います。
確かに『ねっ? 難しいでしょう?』って効果はあるとは思いますが。。。
やはり、この動画みたいなものを用意する事自体が難しい事と
本来は選手映像は保護されるべきなんですよ。
ですから、本当はこういった形であっても
エントリーにUPするべき映像ではないと自覚しています。
日本の3級~5級ぐらいのクラスを見れば
ジュニアやシニアの凄さも、世界のトップの凄さもわかります。
ルールに託されたものが、映像の中にヒントがあると思って載せたんです。
実際に、身近な場所でおこなわれる、見た事も無い選手の演技ならば客観的に見れるはず。
そこで、感じたもの、実際の競技運営など、今まで知らなかった世界を
多くの人に見てもらえれば、現在のトップスケーター達のことも理解が広がると思うのです。

ご訪問&コメントありがとうございます。
>ジャッジの人が新採点システムは絶対評価だといいますよね
確かにそういわれてますよね。。。
私自身は、そうは思っていないんです。
ジャッジの方と議論もしましたけど。
絶対評価というのには納得できなかった。(笑)
以下のエントリーにPCSの事を記載しています。
★'09-'10シーズンの指針を示した? ロスワールド大会★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-64.html
だから、私はTESは絶対評価に限りなく近いシステムだけど
PCSは、絶対評価的相対評価って、変な呼び方してます。。
採点競技ってどこかそんなファジーな部分があるから
いろんな議論が生まれるのだと思います。。。
の方も、読ませていただきました。
確かに、五輪後、ジャッジの方がいいものは積極的に評価していこうという流れになったっておっしゃってましたし、ロスワールドで既に指針が示されていたんですね。。
Sakuraさんのような方が、完全な絶対評価とは思わない、って感じているのも興味深かったです。
野球やサッカーのように、分かりやすいルールと結果ではないため、ファンは戸惑うことが度々です。
せめてジャッジが大会ごとに、ピアノのコンテスト風に、どこを評価したのか、講評してくれればいいのにな、と思ってしまいます(笑)
ご説明ありがとうございました!
日本体操協会では「体操ファンを少しでも増やす」狙いもあって、協会関係者によるブログが立ち上げられています。
そこには審判の講習会の様子など写真入りで可能な限り紹介されています。
こうしてファンに審判達の日々の努力を見せることで、理解を深め、親しみを感じてもらおうとしているのでしょう(フィギュア界も少し見習ったらどうか)
また、昨年10月29日付サンスポの記事に「【体操】世界選手権銅メダルの鶴見虹子、“反・真央流”で五輪メダルだ」と題して、
「日本協会幹部も『フィギュアスケートの(浅田)真央ちゃんは(大技の) 3回転半ジャンプにチャレンジして失敗したけど、鶴見はそういう失敗をしたらいけないから』と “反・真央流”の虹子を支持した」
この記事について、ファンからこのブログに「協会関係者の不適切な発言」に抗議するコメントがあり、さっそく調査と謝罪がブログ上に公開されました。
これらの例は、日本フィギュア界では考えられない程の、ファンへの誠実で親切な対応です。
私も何回か日本スケート連盟に手紙やメールを送りましたが、ナシのつぶてです(抗議をしたのではありません)。もちろん、簡単な質問を電話でして答えて頂いたことは何回かありますが。
体操協会の対応とは対照的です。体操協会が金も人手もスケート連盟より恵まれているとはとても思えませんが。
日本フィギュア界は人気にアグラをかいているとは言いませんが、やはりファンへのサービス精神が欠如しているように思えてなりません。Sakura様が個人的努力で一生懸命ファンに説明されていますから、ここを訪れるファンは助かっていますが。
日本スケート連盟の公式サイトは以前よりはコンテンツが増えたと思いますが、まだまだ貧弱で素っ気ないと思います。
Sakura 様には「人脈」を通じて、ファンの生声を少しでも届けて頂けたらと、願っています。

レスが遅くなって申し訳ありません。
フィギュアスケート界と体操界…
どちらも採点競技ですが、協会のあり方は大きく違うようです。
スケート界の選手は連盟所属ですが、コーチはどこかのスケートクラブには加入していますが、連盟とは一線を引いているように感じます。
インストラクター協会という別団体も存在しますし。
1競技2団体なんですよね。
体操界はコーチもジャッジも同じ団体内で住み分けているようですから1競技1団体だと聞いた事があります。
(間違っていたら訂正してください)
体操とフィギュアスケートの大技と呼ばれる技術に対する考え方も違いがありますね。
体操競技では落下・転倒などは取り返しのきかない大きなミスなので成功率が相当に高くないと挑まないと聞きます。
スケートは挽回できなくはないし、成功率が5割だとしても、リスクを承知で挑む性質もあります。
私も個人的には連盟HPはせめてUSA連盟並みの情報開示があればと常々思っています。
知り合いの関係者に『もうちょっと 何とかならんのか?』って、詰め寄った事もあります。(笑)
『選手達も大事だがファンも大事な存在でしょう…』とね。。。
初期エントリーにも、そう言った主張はしていますが、おそらく人材不足が大きな理由なのでしょうね。
Web HP製作に精通したファンのボランティアぐらいなら募集すれば、引き受けてくれそうだと思うんですけどね。。。
レスありがとうございます。
そうでしたか。Sakura 様も「詰め寄った」ことがおありだったとは…。
でも、一ファンとしては嬉しいです。
>Web HP製作に精通したファンのボランティアぐらいなら募集すれば
グッドアイデアと思います。こういう世界に詳しい方なら、「片手間」でも出来ると思いますよ。
自宅にいても作業は可能でしょう。
(個人情報や機密の管理が不可欠ですが)
今の連盟程度の内容と規模であれば、大きめな個人ブログと大差ないでしょう。
皆さん忙しい仕事の傍らに、一人でブログの運営をしています。Sakura 様もそうですね。
むしろ問題は連盟が「コンテンツ」をどれくらい提供し、頻繁に更新出来るかでしょうね。
連盟の城田氏が報知新聞にコラムの連載をしていますね。個人としてではなく、あくまで連盟の人間として、意見を書かれていると思います。
これこそ新聞ではなく、連盟のサイトに乗せればいいのにと思ってしまいます。
スポーツ新聞を読む人は男性が圧倒的に多いと思います。しかし、フィギュアファンは女性が圧倒的に多いと推測するからです。
「…フィギュアスケートはスポーツである以上、やはりジャンプありき、なのです。『フィギュアはジャンプだけではない』。男子選手がそんな言葉を口にするのはある意味、逃げではないでしょうか…」
4回転論争を受けての意見のようですが、城田氏も思い切ったことを言うものです。ジャンプ信奉者だったのでしょうか。一部のファンは拍手喝采するでしょうけど。
大丈夫でしょうか。こんなふうに言い切って(苦笑)

こんばんは。
> >Web HP製作に精通したファンのボランティアぐらいなら募集すれば
> グッドアイデアと思います。こういう世界に詳しい方なら、「片手間」でも出来ると思いますよ。
ISUコミュニケーション1611なんか膨大ですからね。
下書き翻訳をお願いして、校正すれば大幅な時間短縮できそうですけどね。
> むしろ問題は連盟が「コンテンツ」をどれくらい提供し、頻繁に更新出来るかでしょうね。
コンテンツ充実は不可欠だと思いますね。
US連盟ぐらい出来そうだと思うのですが…
> 連盟の城田氏が報知新聞にコラムの連載をしていますね。個人としてではなく、あくまで連盟の人間として、意見を書かれていると思います。
> これこそ新聞ではなく、連盟のサイトに乗せればいいのにと思ってしまいます。
新聞記事を連盟の公人としての立場なのか?私人の立場なのか?
で、受け取る方も混同しそうですね。
連盟の方々にも、スケートに関する考え方は様々だと思います。
強化に関わってきた立場の方ですから、最低限トップシニアの仲間入りを果たすには
『ジャンプありき』という言葉を選んだのでしょう。
男子ならば、最低限6種類のトリプルが必要ですし
女子ならば、最低限3・4種類ぐらいは必要ですからね。
そこを満たしてからの、先の話をされたのだと思います。
短い文章では、全ての意図を汲むには難しいものがありますね。
エレメンツ発表や演技会も行われるようですが、
これって、一般の見学は可能なのでしょうか?

> 今年も7月下旬に野辺山合宿がありますね。
> エレメンツ発表や演技会も行われるようですが、
> これって、一般の見学は可能なのでしょうか?
毎年、一般の方の入場は制限されていないと思いますよ。
Blogで紹介した野辺山映像は一般の方が撮影したものですし。
スケジュールは日本スケート連盟に聞いてみます。
特別強化指定選手10人が新聞に発表されましたが、連盟のサイトはまだ更新されていませんね。
こういうの、もっとはやくして欲しいわ。
他にも特別強化指定選手はいるかもしれないし、また、強化指定選手AとBもあるみたいですし、こちらのメンバーも気になります。
あ、また文句言ってしまいました^^;
10人の選手を見ますと、とても順当と思いました。

こんばんは。。。
要項は発表されていますよ。
> 避暑を兼ねて、ブラッと見に行ってみようと思います。
> スケジュールは日本スケート連盟に聞いてみます。
第20回全国有望新人発掘合宿(野辺山)
財団法人 日本スケート連盟 - Japan Skating Federation
http://www.skatingjapan.or.jp/whatsnew/detail.php?id=1260
> 特別強化指定選手10人が新聞に発表されましたが、連盟のサイトはまだ更新されていませんね。
> こういうの、もっとはやくして欲しいわ。
え~とですね、おそらく6月の選手登録期限が過ぎてから
正式に内定者の発表が行われるのだと思いますよ。
野辺山情報、ありがとうございます。
全体のスケジュールは分りますが、4日間合宿の中で「エレメンツ発表」と「演技会」が何時行われるかが分りません。
出来れば、これが見たいと思っています。
Sakura様のお耳にも入っていると思いますが。
プロトコルについて、以前からファンが要望していることですが、あの中のデータに「振付師の名前」「曲名と作曲家」も明記してくれると非常に助かります。
ファイヴコンポウネンツの中に振り付けや曲に関する項目があるのですから。
間違っているかもしれませんが、選手の能力だけでなく振付師の能力もある程度、この評価に影響を及ぼしているような気がしてなりません。
そのくらい振付師の存在がここ最近、クローズアップされているように思います。
ところが振付師の情報は探すのに結構骨が折れます。一握りのトップ選手以外は、誰が振付けたのか見当たらないことがあります。
ISUが無理なら、せめて国内主要大会のプロトコルに載せてくれるとファンはとても助かると思います。
国内選手の振り付けに関しては
各地ブロック大会、東西日本、
全日本(ジュニア)選手権のパンフレットに記されていますよ。
現地に行けば500円から1000円くらいで販売されていますし
(ただし部数が少なくて早めに完売する場合があり)
通販はされていないと思うのですが、主催の連盟に問い合わせてみるといいかもしれません。
とは言え、なかなか手に入りにくいので
おっしゃる通り、プロトコルにも記して下さると助かりますよね。
とても良い提案だと思います。大賛成です!

> 全体のスケジュールは分りますが、4日間合宿の中で「エレメンツ発表」と「演技会」が何時行われるかが分りません。
予測の域を出ませんが、最終日の可能性が高いと思うのですが…
現地に近い地域の方が、情報を寄せてくれるかも知れません。
もうしばらくお待ち下さい。
>プロトコルについて、以前からファンが要望していることですが、あの中のデータに「振付師の名前」「曲名と作曲家」も明記してくれると非常に助かります。
ISU Figure Skating Biographies
http://www.isufs.org/bios/
上記サイトぐらいしか情報がありませんよね。
しかも更新も遅いときてるし。。。
プロトコルに記載ってのは、いいアイデアですね。
プログラムの振付に関しては、様々なケースがあります。
コーチが全てやる場合や、コリオに全面依頼するケース
選手本人が作る事だってあります。
コーチ&コリオの合作など、いろんなパターンがあるんですよ。
情報ありがとうございます。
そうだったんですか。全日本選手権を一度だけ見に行きましたが、気がつきませんでした。
失敗した(^^;)
プロトコルの件、ご賛同頂き、ありがとうございます。
音楽にしましても「あ、この曲素敵だな」と思っても、曲名も作曲家も分らないと、
どうにも打つ手がありませんね。
最近、テレビでは曲名をテロップで表示してくれる場合が多いですが、選手が限られています。
Sakura 様。
よろしくお願いします。
一応、3日目と4日目の日程は予定を空けています。
野辺山高原は十数年ぶりの散策が楽しみですが、合宿を見るのは、自分がその気になった時が一番ですね。
フィギュア競技を見る目が変るのではと、楽しみです。
>プログラムの振付に関しては、様々なケースがあります。
そのようですね。安藤選手の「クレオパトラ」も二人の振付師による合作ですね。これは安藤選手のような超有名スケーターだから情報が入りますが、後はプロトコルに載せてくれないと「様々なケース」も分らないですね。
その浅田選手が某雑誌で宇都宮直子氏のインタビューに次のように答えていたのが、印象的でした。
>試合は審判する人がいつも違いますし、試合によって点の出方がぜんぜん違います。だからあまりあてにならないというか、気にしていません。
>自分の中での一番は、やるべきエレメンツをしっかりやること、2番は順位を取ること、3番目が得点です。』
どのスポーツでも、どの選手でも、競技を支配しているルールや審判への対応に多かれ少なかれ苦慮していることでしょう。浅田選手はその象徴のような存在ですね。
不可解な採点や判定、そしてルールや採点傾向の目まぐるしい変化。これに最も泣かされ、対処に苦悩して来た選手の一人でしょう。
天才といえども泣く子とルールと審判には勝てません。
五輪直後のインタビューでも、自分のジャンプにGOEがあまり出ないことへの疑問をぽつりと語っていました。
トップ選手でさえも理解困難な採点。
今回のインタビューにもその苦悩が滲み出ていると思いました。
しかし、仮にも二度の世界女王に輝いた選手が、ルールや採点に「合わせる」為に、ジャンプの基本から見直すという、あまり例の無い取り組みには驚くと同時に、それだけ選手は本音では「順位と点数」を気にしていることを裏付けているように思いました。
安藤選手のジャンプのGOEの高さには目を瞠りましたが、「全日本仕様による基準」なんでしょうね。
それにしても、国際ジャッジの出すGOEと二倍も差があっていいのかしら。
同じ「経験豊で確かな目を持った」ジャッジなのにね。
元々安藤選手のジャンプは定評があるのに、国際大会では何故か、キムヨナさんのような厚い加点は貰えなかった。全日本くらいの加点があっても良いと思うけど。
GOEとPCSはいつもフィギュアファンの議論の的ですね。私も自分のブログでこの永遠の難題をとりあげたいと思います。
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No title - andy - 2010年05月06日 16:31:55[ 再編集・削除 ]
又 ISU主催のジャッジ講習会で、模範例としてキム・ヨナ、悪例として浅田・安藤の演技VTRが使用されたのも、明らかに公平性を欠くものだったという事ですね。
なぜ現実的には、こんな発言や講習会が行われてしまうのか。ISU自体に問題が山積ですね。