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★ジャンプ・シークエンスに…もっと光をっ!★

前回のエントリーはコンビネーションジャンプの夢構成を書きました…

 ★ジャンプ…夢+Combo★可能性と現実…
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-189.html

今回はジャンプ・シークエンスです。
通常、ジャンプ・シークエンスは基礎点合計から0.8倍される。

個人的には1stジャンプは通常基礎点…
つなげられたシークエンスに0.8倍ぐらいが適当だと思いますが。

テクニカル・ハンドブック【PDF注意】
http://www.skatingjapan.jp/data/fs/pdfs/comm/2011-12hb_single_j.pdf

ジャンプ・コンビネーション概要
ジャンプ・コンビネーションにおいては、第1ジャンプの着氷足が、第2ジャンプの踏み切り足となる。
第3のジャンプについても同様とする。
複数のジャンプが表外ジャンプでつながれた場合には、その要素はジャンプ・シークェンスと認定される。
しかし、(後ろ向きで着氷する)ハーフ・ループ(または“オイラー”)は、コンビネーションまたは
シークェンスで用いられると、シングル・ループの価値を持つ表内ジャンプとしてみなされる。
ハーフ・ループが単独で行われた時は、表外ジャンプのままである。
 

【ジャンプ・シークエンスの定義】
ジャンプ・シークェンスに含まれるジャンプの数には制限は無く、それらジャンプの
リズム(膝)を保ちながら、ジャンプ同士を表外ジャンプおよび/またはホップにより直接つなげてよい。
シークェンスの中には、(ジャンプの入りであっても)ターン/ステップがあってはならない。
シークェンス中には、クロスオーバーやストロークがあってはならない。
(ターンとは、スリー・ターン、ツイズル、ブラケット、ループ、カウンター、ロッカーである。
ステップとは、トウ・ステップ、シャッセ、モホーク、チョクトウ、エッジの変更を伴うカーブ、クロスロール、ランニング・ステップである。)


ええっ! シークエンス内のジャンプの数に制限は無いのっ!?
って、驚きませんでした?

という事は…エエっ? ってなりそうですが。 
要は…4連続目から、点数は無視されるって事でOKなのかな。
(ルール記載部分が見つからない) 英文のレギュレーションにあるのかな。
ルール解釈的にはハーフループを間に2回続けても損するだけなんですね。(笑)

【5/2追記】 コメント欄より…ルール部分を示して頂きました。(感謝)
「SPECIAL REGULATIONS & TECHNICAL RULES SINGLE & PAIR SKATING and ICE DANCE 2010」のRule 353 1) h) ii)
http://www.isu.org/vsite/vfile/page/fileurl/0,11040,4844-202745-219968-166758-0-file,00.pdf

Jump sequences are evaluated as one unit by adding the base values of the two highest value jumps, multiplying the result by 0.8 and after that applying the GOE with the numerical value of the most difficult jump.
The factored base value of the jump sequence will be rounded to two decimal places; 

「ジャンプ・シークェンスは最も価値の高いジャンプ2つの基礎点の合計に0.8を乗じ、その後でGOEを最も難しいジャンプの尺度に合わせて適用することでひとまとまりとして評価される。計算された基礎点は小数点第2位に丸められる。」

と、いう事なので…
例えば、3Lz+1Lo+1Lo+3S だったとしても高い方2つが採用されるって事ですね。(追記終わり)

2009 4CC Takahiko Kozuka EX
http://www.youtube.com/watch?v=qeSyqpR9c-A#t=3m00s



ココで問題っ! 
もし小塚崇彦選手の3S+2S(逆回転)を競技で行ったらどう判定される?
解答は…本文最後に。。。

ジャンプ・シークェンス:ルールへの言及
ジャンプ・シークェンスの定義を満たさなくなった瞬間から、ジャンプ・シークェンスの
残りの部分は無視され、その要素は、第 1 ジャンプ+“SEQ”とコールされる。
しかしながら、ジャッジの GOE は、行われた要素全体に対して適用される。

ジャンプ・シークェンス:氷上の半回転または半回転を超える回転
1 つのジャンプを完了してから次のジャンプを開始するまでの間に氷上で半回転
(または半回転を超えて回転)した場合、その要素はジャンプ・シークェンスとはみなされない。
テクニカル・パネルは、引き続いて行ったものは無視する。この要素は、“第1ジャンプ+SEQ”とコールする。 


3連続のジャンプ・コンビネーションでの失敗
予定していた 3連続のジャンプ・コンビネーションにおいて、第2ジャンプの後でスケーターが
ステッピング・アウトするか、体重移動を伴って氷上に足(フリー・フット)をつくか
3つのターンを行うかリズムを失うかして、コールされない第3ジャンプを行った場合には
この要素は“最初の 2つのジャンプ+SEQ”とコールされる。
(2つのジャンプからなるジャンプ・コンビネーションでの同じ失敗の場合と同様) 

表内ジャンプが1つのみのジャンプ・シークエンス
表内ジャンプ 1 つだけと他の表外ジャンプとで構成されるジャンプ・シークェンスは
ジャンプ・シークェンスとはみなされないが、ソロ・ジャンプとしてカウントされる。 


ジャンプ・シークエンスにおけるアクセル型ジャンプ
アクセル型ジャンプが最後に行われるジャンプ・シークェンスにおいて、シークェンスが失敗して
結果的に最後に行われたジャンプが無視された場合、そのコールは
“(first jump) + Axel no value + sequence”となる。このようにコールすることで
アクセルはフリー・スケーティングでの必須要素として数えられるが、点数は与えられない。

連続したアクセル型のジャンプ
アクセル型ジャンプを任意の他のジャンプから続けて(ホップ、マズルカ、表外ジャンプなしで)
ただちに行った場合、この一連のジャンプは、ジャンプ・シークェンスとしてみなされる。

アクセルが3回から2回に制限された事により
2A+2Aの+SEQひとつでボックスが無くなるのは、少し寂しく思いました。
個人的にアクセルは6種類の中でも特別なジャンプだと思いますから。。。


【ジャンプ・シークエンス映像】
【感じるままに】 ジャンプ・シークエンスにまつわるエトセトラ
http://nahte.blog132.fc2.com/blog-entry-43.html

シークエンスからコンビネーション扱いへ昇格したケース映像(ghotiさんありがとう)

ジョアニー・ロシェット選手
(3T+1Lo+3S。2009カナダナショナル。08-09シーズンは、ジャンプシークエンス扱い。表記は、3T+3S+SEQ)
Pチャン選手(3Lz+1Lo+2S)
エフゲニー・プルシェンコ選手(3A+1Lo+3F)



プルシェンコ選手の3連続は圧巻ですね。 
現行ルールだと…8.5+0.5+5.3=14.3点っ!!
もし後半だと…15.73点っ!!

小塚崇彦選手の3S+2S(逆回転)の解答。。。

残念ながら、コンビネーションにもシークエンスにもなりません。
シークェンスの中には、(ジャンプの入りであっても)ターン/ステップがあってはならない。
エッジの変更を伴うカーブが入っているんですよね。

よって、3Sの単独と逆回転であっても2Sの単独と判定されてしまうと思います。
競技に、こういったレアで難しいジャンプには特別なルールが欲しいところですが…
現実的には、新しくルールに追加されない限り、EX限定のお楽しみエレメンツになるんですよね。
なんとかせ~よ! ISUっ!! と、ほざいてみる。。。
下のボタンで、一緒にほざきましょう。(笑)

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この記事へのコメント

No title - じん - 2012年05月02日 10:36:13[ 再編集・削除 ]

いつも楽しく拝見しています

3S+2Sはエッジが変わってしまうということですが
+3Lzの場合はどうなるのでしょう
コンボ認定になるのでしょうか
教えて下さい

はじめまして - ozza - 2012年05月02日 12:32:14[ 再編集・削除 ]

こんにちは。以前より興味深く拝見しておりました。初めて書き込みさせていただきます。

ジャンプ・シークェンスの得点ですが、

「SPECIAL REGULATIONS & TECHNICAL RULES SINGLE & PAIR SKATING and ICE DANCE 2010」のRule 353 1) h) ii)に、

Jump sequences are evaluated as one unit by adding the base values of the two highest value jumps, multiplying the result by 0.8 and after that applying the GOE with the numerical value of the most difficult jump. The factored base value of the jump sequence will be rounded to two decimal places;

「ジャンプ・シークェンスは最も価値の高いジャンプ2つの基礎点の合計に0.8を乗じ、その後でGOEを最も難しいジャンプの尺度に合わせて適用することでひとまとまりとして評価される。計算された基礎点は小数点第2位に丸められる。」

とありますので、基礎点に反映されるのは2個までかと思います。

実際に、2010年のNHK杯FS後半でショーン・ソーヤー選手は3F+1Lo+3Lo+SEQを行っていますが、その基礎点は9.15となっていて、ハーフループが計算に入っていないことが分かります。

3S+3Lz(リバース) - Sakura - 2012年05月02日 20:05:42[ 再編集・削除 ]

v-22じんさん

ご訪問&コメントありがとうございます。

> 3S+2Sはエッジが変わってしまうということですが
> +3Lzの場合はどうなるのでしょう
> コンボ認定になるのでしょうか


ルール上は問題ないと考えられます。
現実的にリバースの+3Lzをつける事は不可能でしょうが…

荒川静香さんが、何かの企画でリバースの+1Lzを跳んだ事があります。

スケーターの中には、リバース系のジャンプを跳んでいた選手が
その後、順回転系に矯正した選手がいます。
そういった選手であれば、任意のジャンプ+2Lz(リバース)なら可能かもしれません。

意外と、リンク遊びレベルでやっているのかもしれませんよ。

Re: はじめまして - Sakura - 2012年05月02日 20:22:50[ 再編集・削除 ]

v-22ozzaさん

はじめまして。
ご訪問&コメントありがとうございます。

> ジャンプ・シークェンスの得点ですが、
> 「SPECIAL REGULATIONS & TECHNICAL RULES SINGLE & PAIR SKATING and ICE DANCE 2010」のRule 353 1) h) ii)に、
> Jump sequences are evaluated as one unit by adding the base values of the two highest value jumps, multiplying the result by 0.8 and after that applying the GOE with the numerical value of the most difficult jump. The factored base value of the jump sequence will be rounded to two decimal places;

>
> 「ジャンプ・シークェンスは最も価値の高いジャンプ2つの基礎点の合計に0.8を乗じ、その後でGOEを最も難しいジャンプの尺度に合わせて適用することでひとまとまりとして評価される。計算された基礎点は小数点第2位に丸められる。」

ルール情報ありがとうございます。
英文のスペシャルレギュレーションにあるのは知っていたのですが
眠くて、探す気が起こらず、寝ちゃいました。(^_^;)

後で、本文に追加させて頂きます。
助かりました。。。ありがとうございました。

印象深いジャンプシークエンス - Dora Quadski - 2012年05月05日 00:04:31[ 再編集・削除 ]

「ジャンプシークエンスにもっと光を!」というのは本当に同意です。新採点システムになって味気なくなったなー、と思う一つが所謂直接点数にならない「小技」の激減と、ジャンプシークエンスの8ガケによってバリエーションが減ったこと(確かハーフループくらいですよね、認められるの)ですねー。

旧採点時代の方がバリエーションに富んだジャンプシークエンスが見られたよなぁ、と。先日、クワドレスで印象深いプロを集めていたら、それぞれにみんな印象深いジャンプシークエンスが入っていました。

昔はジャンプの得意な選手は「高難度ジャンプでインパクト→スロー・パートで表現力をアピール→ステップワーク&ジャンプシークエンスで〆」というパターンが多かったので、ラストの盛り上がりに印象的なジャンプシークエンスが配置してあるものが多かったんです。

ブライアン・オーサー 1987年世界選手権
http://www.youtube.com/watch?v=Q7P_P936QIo

アレクセイ・ウルマノフ 1995年 ネイションズ・カップ
http://www.youtube.com/watch?v=_FD_etUt4Uc

そして、この2つで注目すべきはセカンドLoとセカンドTが両方入っていることですね。

そしてもう1つ、日本人選手のもの。

松村充 1979年 世界選手権
http://www.youtube.com/watch?v=ctx7Pwx71Uk
最後の2Lz-2ASeqが大好きでした。アクセルで始まってアクセルで終わる、といういかにも「スーパーアクセルの松村」と言われた彼らしい構成です。そして、この頃は演技時間が5分でしたから、終盤にこれを持ってくる、というのはすごいことです。

最後にもう1つ。「どこからどこまでが1つのジャンプエレメンツなんでしょう?」といいたいぐらいつなぎが滑らかです。
ヴィクトール・ペトレンコ 1998年 カルガリー五輪
http://www.youtube.com/watch?v=RKj0E4U4zrY&feature=related

Re: 印象深いジャンプシークエンス - Sakura - 2012年05月07日 21:08:22[ 再編集・削除 ]

v-22Dora Quadski さん

レスが遅くなってすみません。
Blogのデザイン変更であっちこっち修正してました。

> 旧採点時代の方がバリエーションに富んだジャンプシークエンスが見られたよなぁ…

IJSでは得点になる事ばかりやレベルが取れる事へと、シフトしましたからね。
んでも、最後はコンポーネンツ回帰というか、直接的に点にはならなくとも、コンポーネンツで
評価される部分も力を入れる選手も出てきましたね。

> 昔はジャンプの得意な選手は「高難度ジャンプでインパクト→スロー・パートで表現力をアピール→ステップワーク&ジャンプシークエンスで〆」というパターンが多かったので、ラストの盛り上がりに印象的なジャンプシークエンスが配置してあるものが多かったんです。

そうですね、王道的なパターンですよね。
最後の盛り上がる部分に象徴的なジャンプやステップとスピン。で、しめくくる。

> ブライアン・オーサー 1987年世界選手権
> http://www.youtube.com/watch?v=Q7P_P936QIo

> アレクセイ・ウルマノフ 1995年 ネイションズ・カップ
> http://www.youtube.com/watch?v=_FD_etUt4Uc

> 松村充 1979年 世界選手権
> http://www.youtube.com/watch?v=ctx7Pwx71Uk

> ヴィクトール・ペトレンコ 1998年 カルガリー五輪
> http://www.youtube.com/watch?v=RKj0E4U4zrY&feature=related

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感じるままに - 2012年05月03日 11:41

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