fc2ブログ

★Compulsory Figures★原点を知ろう…

【Compulsory Figures】
今では、あまり使われなくなったフィギュアスケートの原点と言うべき技術。

過去のエントリーでも幾度か紹介しましたが過去の遺物にするには惜しい。
原点回帰というべきか、フィギュアスケート本来の滑走技術を評価する上では欠かせない大切な部分。

資料をもとに、再度コンパルソリーを考察してみましょう。

アメリカスケート連盟は情報が探しやすく便利です。
http://www.usfsa.org/default.asp

TECHNICAL INFO RULEBOOK
http://www.usfsa.org/New_Judging.asp?id=361

Tests Book (PDF)
http://www.usfsa.org/Content/201112TestsBook.pdf

Compulsory Figures Rules (PDF)
http://www.usfsa.org/Content/Compulsory%20Figures%20Rules.pdf

英文の文書ですが、コンパルソリーのルール・定義・基準などが記載されています。
日本語のルールブックを持っている方はジャッジぐらいかなぁ。

以下の表はUSスケート連盟のバッジテスト資料です。
Preliminary Test (PRE) が、日本の初級相当です。

以下、数字と日本の級表示と同じ。
ただ…運用されていないので、日本とのテスト級と違いがある場合があります。
表の中に難易度を表していますね。
一覧表の下にスタート付近画像とパターン表のキャプチャ画像があります。

Preliminary Test (PRE)First Test (1)
Figure NoFootFigureFigure NoFootFigure
RFO — LFOSkating Edges1aRFO — LFOCircle Eight
RFI — LFISkating Edges2aRFI — LFICircle Eight
RBO — LBOSkating Edges5aRFOI — LFIOSerpentine
RBI— LBISkating Edges5bLFOI — RFIOSerpentine
1aRFO — LFOCircle Eight3aRBO — LBOCircle Eight
2aRFI — LFICircle Eight7aRFO — LFOThree
RFO — LFOWaltz EightMaximum points36.0
Passing total: 16.2
Passing average: 2.7

Second Test (2)Third Test (3)
Figure NoFootFigureFigure NoFootFigure
4aRBI — LBICircle Eight10aRFO — LFODouble Three
8aRFO — LBIThree11aRFI — LFIDouble Three
8bLFO — RBIThree26aRFOI — LBOIChange Three
9aRFI — LBOThree26bLFOI — RBOIChange Three
9bLFI — RBOThree28aRFOI — LFIOChange Double Three
6aRBOI — LBIOSerpentine28bLFOI — RFIOChange Double Three
6bLBOI — RBIOSerpentine14aRFO — LFOLoop
14bRFI — LFILoop
Maximum points:42.0Passing total: 21.0
Passing average: 3.0
Maximum points:48.0Passing total: 25.6
Passing average: 3.2

Fourth Test (4)Fifth Test (5)
Figure NoFootFigureFigure NoFootFigure
12aRBO — LBODouble Three24aRFOI — LFIOOne Foot Eight
13aRBI — LBIDouble Three24bLFOI — RFIOOne Foot Eight
27aRFIO — LBIOChange Three18aRFO — LBIBracket
27bLFIO — RBIOChange Three18bLFO — RBIBracket
19aRFI — LBOBracket29aRBOI — LBIOChange Double Three
19bLFI — RBOBracket29bLBOI — RBIOChange Double Three
16aRBO — LBOLoop30aRFOI — LFIOChange Loop
17aRBI — LBILoop30bLFOI — RFIOChange Loop
Maximum points:48.0Passing total: 28.0
Passing average: 3.5
Maximum points48.0Passing total: 29.6
Passing average: 3.7

Sixth Test (6)Seventh Test (7)
Figure NoFootFigureFigure NoFootFigure
34aRFO — LFIParagraph Three25aRBOI — LBIOOne Foot Eight
34bLFO — RFIParagraph Three25bLBOI — RBIOOne Foot Eight
22aRFO — LBOCounter35aRBO — LBIParagraph Three
22bLFO — RBOCounter35bLBO — RBIParagraph Three
23aRFI — LBICounter20aRFO — LBORocker
23bLFI — RBICounter20bLFO — RBORocker
32aRFOI — LBOIChange Bracket21aRFI — LBIRocker
32bLFOI — RBOIChange Bracket21bLFI — RBIRocker
33aRFIO — LBIOChange Bracket31aRBOI — LBIOChange Loop
33bLFIO — RBIOChange Bracket31bLBOI — RBIOChange Loop
Maximum points60.0Passing total: 40.0
Passing average: 4.0
Maximum points60.0
Passing total: 42.0
Passing average: 4.2

Eighth Test (8)
Figure No.FootFigure
36aRFO — LFIParagraph Double Three
36bLFO — RFIParagraph Double Three
37aRBO — LBIParagraph Double Three
37bLBO — RBIParagraph Double Three
40aRFO — LFIParagraph Bracket
40bLFO — RFIParagraph Bracket
41aRBO — LBIParagraph Bracket
41bLBO — RBIParagraph Bracket
38aRFO — LFIParagraph Loop
38bLFO — RFIParagraph Loop
39aRBO — LBIParagraph Loop
39bLBO — RBIParagraph Loop
Maximum points:72.0
Passing total: 54.0
Passing average: 4.5

【参考サイト】
K.F.S.C. -コンパルソリー- 
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Acropolis/8677/announce/compul/compul.html

WS00092.jpg

各画像クリックで拡大されます。
WS00093.jpgWS00094.jpgWS00095.jpgWS00095.jpg
WS00096.jpgWS00097.jpgWS00098.jpgWS00099.jpg
WS00100.jpgWS00101.jpgWS00102.jpgWS00103.jpg
WS00104.jpgWS00105.jpgWS00106.jpgWS00107.jpg
WS00107.jpgWS00108.jpgWS00109.jpgWS00110.jpg

Mountain Cup 2007 - compulsory figures (counter)
http://youtu.be/uVOKNPNeqZI



映像はアダルトFS競技会のコンパルソリー(課題は22aフォアアウトカウンター)
ロングアクシスを示し、競技の流れがわかる映像になっています。
アダルトクラスのコンペですので、アダルトでは最上級課題のひとつですね。(日本だと6級相当)

滑走速度など…身体パーツの使い方など非常に参考になるでしょう。

コンパルソリーの練習に必要な情報を記載しています。

★コンパルソリー関連カテゴリー★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-category-9.html

★バッジテスト課題★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-87.html

★コンパルソリー全41課題 フィギュアスケートの原点★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-86.html

ADULT SKATING
http://www.usfsa.org/New_Judging.asp?id=358

ADULT MOVES IN THE FIELD VIDEOS
http://www.usfsa.org/Shell.asp?sid=35082

フィギュアスケート シングル バッジテスト表
http://www.jfsia.jp/document/2011test.pdf

ループ

ループ画像ですが…
直径は身長の約1倍、ループ玉は全体の1/3程度・玉は1対2程度
前半部分と後半部分が上下対称・全体が左右対称
ロングアクシスに対し、スタート地点・ループ交差部分などが一直線に並ぶ形が理想です。
入りと出のカーブが違えば、ループ玉は歪みます。

【スケーター向け】
ターンのツボ。。。
身体の動きは左右対称的に使います。
捻った分だけ、同じように捻り返す。
捻る事をしても、返しが惰性腰だけをキュッと戻すだけで行う人が多いのです。

ターンはフリーレッグのつま先で描け。。。← コレ むっちゃ大事っ!
フリーレッグのつま先の抑えは、上半身の手の押さえと同様に非常に重要です。
つま先が上を向いたまま滑走するスケーターに上手な選手はいません。

スリー・ブラケット・カウンター・ロッカー・ループ…
ターンは沈んだスケーティングレッグが伸びる瞬間にターンをし
またすぐに沈み、そしてゆっくり伸びていく事で最後のカーブが伸びていきます。

膝と足首を使ったアップダウンを効率的に使う技術が上級者には備わっています。
特に上の技術は、このツボが判るようになり、実践出来る様になってくるとスケートの質が変わります。

ループをやれば、その意味がよく解るはず。
スケーティングレッグをフリーレッグが追いかけ、追い越す動き…
フリーレッグが氷を舐めるような動きの中に、空中でトレースを描いているのだという感覚が必要です。

スケーティングレッグの靴の腹をつま先が擦るように使う。。。
そして…つま先が上を向いているようじゃダメ。

スケーティングレッグだけにしか意識が行かないようではダメなんです。
フリーレッグがスケーティングレッグをコントロールする感覚をつかみましょう。。。

ブレードの乗る位置をしっかり使う。
エッジ形状を最大限に活かした大きなトレース痕が残るターンを目指しましょう。。。

【その他の注意点】

トウで蹴らずにエッジ全体で氷を押す
胸を張り正しい姿勢で滑る
フォアとバックでの乗り位置は一定
手のひらで氷を抑えるように使う
目線は先々を見据えるように使い肩越しの視線を心がける
円のサイズは身長の約3倍&1倍
膝を使い、伸びっぱなしにならない
フリーレッグは丁寧にゆっくり円周上を動かす
フリーレッグはスケーティングレッグを擦るように前後に動く
目線を一定に身体を傾けない(顔を回す時が注意)
必要以上にスピードを出さない
腰が開かないように滑る
捻ったら同じだけ捻り返す
ターンは慣性モーメントが最小になるようにフリーレッグを使う
チェンジには曲げたひざが伸びてチェンジし直後にひざを曲げる

【四方山話】(余談とも言う)

8級課題(日本の場合)  
No23.フォアインカウンター No35.バックアウト パラグラフ スリー
No37.バックアウト パラグラフ ダブルスリー No39.バックアウト パラグラフ ループ
No40.フォアアウト パラグラフ ブラケット No41.バックアウト パラグラフ ブラケット

上記6課題は日本人で練習をしていたのは、非常に少ない課題です。
8級取得を目指す選手が少なかった事も要因のひとつですが課題そのものが鬼のように難しかった。

7級取得者でも、半分遊びの練習程度だった選手が多いと思います。
一部の例外を除き、競技会で採用されない課題だったですからね。
(一部の例外のお陰で練習せざるをえなかった私…貴重な経験が出来ました)

パラグラフループ(ルーチェンルー)を足を変えずにエンドレスで
1本の足で描き続ける練習をした人は居るでしょう。


左右の足とフォアとバック…
全てを練習し習得出来ると物凄く上達すると思います。

ある意味フィギュアスケートの究極の全身運動ですよね?
全部を30分もやるとヘロヘロになります。(爆)

エンドレスのフォア・パラグラフループをやってる選手は7級課題ですから経験者は多いでしょう…
エンドレスのバック・パラグラフループも習得している選手はコンパルマスターですよね。。。(笑)


ぽちっとな♪(*・・)σにほんブログ村 その他スポーツブログ スケートへ
Blog応援してね♪ 

最後まで、読んで頂きありがとうございました。   
お気軽にコメントも、お寄せ下さいね。

記事の紹介&トラックバックは大歓迎です。
リンク元URLをサイト内で明記して下さい。

画面の向こうには、数多くの閲覧者の方々がいらっしゃいます。
選手個人及び関係者 コメント投稿者・閲覧者などへの記述には
礼節や一般常識を守って頂けますようお願い申し上げます。

投稿は必ずパスワードを入力して、後ほど編集・削除が出来るようにして下さい。
マナー等をお守り頂けないと管理者が判断した場合は
やむを得ず、しかるべき処置を講じる場合があります、予めご了承下さい。
ρ゛(・・*) ぽちっとなっ♪ 【拍手ボタン】を押して頂けると喜びます。 
関連記事
スポンサーサイト



この記事へのコメント

- 与作の女房 - 2012年05月26日 21:05:34[ 再編集・削除 ]

今日も頑張って読みました(笑)足だけでなく胸をはり、とか手の平の使い方とか、全身の理想の動きがあるんですね 。白状します、競技としてのコンパルソリー、札幌オリンピック、テレビで見てます!数人の審判がトレース痕をじっくりとチェックしていたことを覚えています・・・退屈でした

想像以上に… - Sakura - 2012年05月28日 17:54:47[ 再編集・削除 ]

v-22与作の女房さん

レスが遅くなりすみません。

> 今日も頑張って読みました(笑)足だけでなく胸をはり、とか手の平の使い方とか、全身の理想の動きがあるんですね 。

そうですね…コンパルソリーは単純そうで、かなり奥の深い滑走技術が必要なんです。
手のひらというか、肘と手首を上手に使えるようになると、スケーティングの抑えが利き、安定するんですよ。

見てるだけだと退屈しちゃう競技ですよね。(´・_・`)

コメントの投稿


トラックバック

URL :

FC2カウンター
Blog内記事検索

コメントを含める場合はチェックを入れて下さい。

プルダウンリスト
最近の記事+コメント
現在の位置
★Figure Skating Guideline★
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ 2013年06月 10日 (月)
  ├ カテゴリー
  |  └ ★コンパルソリー&その他
  └ ★Compulsory Figures★原点を知ろう…
by AlphaWolfy
Tree-CATEGORY
ぺそ リバーシ
フィギュアスケーター解析機Part3


キーワードを入力して [脳内分析]ボタンを 押してね♪

【Figure Skating Forum】

★Figure Skating Forum★

新規トピック作成はご遠慮下さい

カレンダー(月別)
04 ≪│2023/05│≫ 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
月別アーカイブ
リンクバナー
ランキングサイト

ランキングUPに…ご協力を♪

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック
ソーシャルブックマーカー

Powered by SEO対策
プロフィール

うるとらにゃん

Author:うるとらにゃん
★Figure Skating Guideline★
ご訪問ありがとうございます♪
Former Figure Skater Blog♪

閲覧者参加型Blogとしても
ヨロシクお願いしますね。

うるとらにゃん Twitter
★Open_Axel Feeder★
★Guideline★チャット

Guest名をHNに変更してお使い下さい


無料アクセス解析

マナーを守って使って下さいね。  文字数は最大50字程度です。

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード
QRコード
World-Word-翻訳