★ジャンプに関する問題…解答編★
’09世界選手権も女子シングルFSを残すのみとなりましたが
競技もあまり観る事も出来ず、モチベ激減中。。。
問題集を出した後も、すぐに解答編に取り掛かれないままでした。
今回の問題…
いろいろと考える事もあり、ISUや日本スケート連盟も公式な定義らしきものが無いものを問題にしたのは良くなかったのではないか?
なども、考えるようになり、中途半端な情報になってしまっては、かえって、みなさんにご迷惑をかける可能性もあるかもしれないと考えるようになりました。
なぜか? と言うと、踏み切りという概念はあっても、踏み切りの瞬間というのは選手自身の感覚や、指導者達が指導に生かす感覚だからです。
ですが、このまま放置してしまうのも、何かと問題になりそうなので一部の問題に関しては、私なりの見解という事で、解答編をまとめたいと思います。
まぁ、連盟所属ジャッジや現役テクニカルではない立場なので私見を述べる範囲であれば、ISUや連盟にご迷惑をかけることも無いでしょう。
もちろん、問題の中には正式な情報に基づいたものもあるので全てが私見ではない事を記しておきます。
問題1
トウ系ジャンプの踏み切りの瞬間はいつでしょうか?
1 エッジ(ブレード)が氷から離れた瞬間
2 トウジャンプのトウを氷に衝いた瞬間
3 トウを氷に衝く直前の踏み切り動作が始まった瞬間
この問題は私見の解答です。
1番ではないのは間違いないのですが…
ひょっとすると ジャンプの瞬間とした場合、2番・3番と専門家でも
意見が分かれる可能性があるのではないか?という疑問が出てきました。
時間にすれば、コンマ1秒以内の時間なので2番でも3番でも、どちらでもOKでしょうが
幅跳び的に言えば、2番で、その瞬間に一番力が加わるポイントなので一般的な感覚では2番でしょう。
ただ、質の高い高度なジャンプを跳ぶ選手の意識としては3番のような気がします。
これは、ディレイや完全に跳びあがってから回転を始めるような技術を持った選手の感覚に近いかもしれません。
厳密に言ってしまえば
トウジャンプでも、トウを衝いて跳び上がる意識の選手と伸び上がっていく過程でトウを衝くという意識を持った選手が居るからです。
この差はトウを衝くことをきっかけにする意識と、跳ぼうとする動作の中にトウを衝くことが付随してくるという意識の差です。
一般的な解答としては2番が自然な意識と思います。
問題2
エッジ系ジャンプの踏み切りの瞬間はいつでしょうか?
1 エッジ(ブレード)が氷から離れた瞬間
2 踏み込んだ瞬間
3 踏み込みが開放を始めた瞬間
この問題は私見の解答です。
公式な定義が見当たらないので、私見という事にさせていただきますね。
ただ、この問題は3番で問題ないでしょう。
アクセル・サルコウ・ループが該当しますが、どのジャンプも踏み込んでから跳び上がるまでに数メートル滑りながら踏み切ります。
ですので、2番ではないのですが、1番と3番で意見が分かれる可能性もあるのですが
1番の氷から離れた瞬間というのは、ジャンプ動作の踏み切りの瞬間という意識とは違うと思います。
既に踏み切っていると考えます。
みなさんも、その場で跳びあがろうと沈み込み、跳び上がる動作をしてみれば理解できると思います。
ですので、一般的な解答としては3番でしょう。
問題3
プレローテーション(稚拙な踏み切り)と判定される範囲は?
1 事前に回転が始まってはいけない
2 明らかな前向き踏み切り(アクセルは除く)
3 横向き程度までは問題ない
解答 3
アクセルを除く、5種類のジャンプは後ろ向きで踏み切りますが
プレローテーションが起こりやすいのは、トウループです。
おまたぎジャンプのように、前向きで踏み切るジャンプを稚拙な踏み切りとされます。
問題4
踏み切りに関してビデオリプレイはどれ?
1 目視のみの判定(ビデオ確認なし)
2 スロー再生での判定
3 ノーマルスピード再生での判定
解答 3
踏み切りに関しては、レビューはノーマルスピードのみの判定になります。
コレは、瞬間(スローを含む)を切り取って判定する性質のものではない
フィギュアスケートのジャンプは滑りながら跳ぶという性質があるからです。
問題5
着氷に関してビデオリプレイはどれ?
1 目視のみの判定(ビデオ確認なし)
2 ノーマルスピード再生だけの判定
3 ノーマル・スロー・スーパースロー再生での判定
解答 3
着氷に関しては、微妙な着氷エッジと判断されれば、3番のレビューを見て判定します。
問題6
エッジエラー"e"判定とされるのは?
1 間違ったエッジが長い
2 正しいエッジがまったく無い
3 1・2どちらかが該当する場合
解答 3
問題6・7共にグラデーション的な範囲がある判定ですが、TOでは事前に意識合わせを行い
一貫性のある判定をしています。
競技会が違えば、TOも変わっていますので、競技会によっては判定が変わる選手が出てしまう場合もあります。
問題7
エッジエラー"!"判定とされるのは?
1 間違ったエッジが短い
2 それほど明らかでない場合
3 1・2どちらかが該当する場合
解答 3
問題8
1/4回転基準の元になるのは?(単独ジャンプの場合)
1 助走してきた方向の延長線上
2 氷から離れた瞬間から着氷までの瞬間の延長線上
3 助走・踏み切り・着氷を結ぶ延長線上
解答 3
単独ジャンプの場合としていますので3番を正答とします。
問題9
ジャンプの着氷で理想的なエッジの角度は?
1 1/4前後 (-) ←程度
2 1/8~1/9前後 (/~/) ←程度
3 完全に回転不足の無い0度前後 (|) ←程度
解答 2
1番は回転不足判定を受けるか受けないかのボーダーラインです。
バックアウトで滑って降りてくるのが着氷ですので、これよりも回転が足りなければ
フォア(前向き)での着氷になります。
フォアで降りてごまかしたものですから、厳格化の中に取り入れられたのです。
2番が伸びのある着氷を迎える事がし易い着氷エッジの角度です。
もしも、エッジが氷から離れた瞬間~着氷した瞬間の回転をカウントしたら
全てのジャンプは回転不足になっちゃいますね。
3番は、ステップアウトしてしまう確率が非常に高くなります。
この辺りで着氷したエッジはバックインになっていますので、強引にバックアウトに引き戻せないとステップアウトになるのです。
これ以上の回転をした状態で着氷を迎える選手はほとんどいません。
長年積み重ねた感覚がありますので、これ以上の角度で回りすぎてしまうケースはほぼ、皆無でしょう。
回りすぎの失敗とされるのは、この0度前後の着氷を指します。
問題10
ジャンプにまつわるルールをどう思いますか?(複数回答可)
1 選手(特定選手)が可哀相だから見直すべき
2 選手間の判定に不公平が存在するから見直すべき
3 見た目の印象とかけ離れているから見直すべき
4 ルールの不備や欠陥だから見直すべき
5 旧採点方式の方が優れているから戻すべき
6 技術の向上を阻害しているから見直すべき
7 ジャッジングに関して、陰謀が存在するから見直すべき
8 見直されるべき部分があると思うが将来のルール改正の可能性を待つのみ
9 全員同じルールの中なので、現状はそれに対応するべき
10 旧採点時代より、より公平公正になっているので、進化を待つのみ
この問題に関しては、Blogを訪れて下さる方々へのアンケート的意味合いを持って作ってみました。
個人的な見解としては 8・9・10 と思っております。
ルールというものは、その時代ごとに少しずつ変化していってます。
そして、より良いものへと進化させる為の性質のものです。
厳しいと、批判される部分もありますが、闇雲に厳しくした訳ではなく
将来のフィギュアスケート像を良くしていこうとしている過程と考えてます。
2~6番の印象をお持ちの方々は、様々なエントリーの中にルールなどに関するものを書いておりますので一読して頂ければと思います。。。
★Figure Skating Guideline★ エントリー 一覧
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-109.html
競技もあまり観る事も出来ず、モチベ激減中。。。
問題集を出した後も、すぐに解答編に取り掛かれないままでした。
今回の問題…
いろいろと考える事もあり、ISUや日本スケート連盟も公式な定義らしきものが無いものを問題にしたのは良くなかったのではないか?
なども、考えるようになり、中途半端な情報になってしまっては、かえって、みなさんにご迷惑をかける可能性もあるかもしれないと考えるようになりました。
なぜか? と言うと、踏み切りという概念はあっても、踏み切りの瞬間というのは選手自身の感覚や、指導者達が指導に生かす感覚だからです。
ですが、このまま放置してしまうのも、何かと問題になりそうなので一部の問題に関しては、私なりの見解という事で、解答編をまとめたいと思います。
まぁ、連盟所属ジャッジや現役テクニカルではない立場なので私見を述べる範囲であれば、ISUや連盟にご迷惑をかけることも無いでしょう。
もちろん、問題の中には正式な情報に基づいたものもあるので全てが私見ではない事を記しておきます。
問題1
トウ系ジャンプの踏み切りの瞬間はいつでしょうか?
1 エッジ(ブレード)が氷から離れた瞬間
2 トウジャンプのトウを氷に衝いた瞬間
3 トウを氷に衝く直前の踏み切り動作が始まった瞬間
この問題は私見の解答です。
1番ではないのは間違いないのですが…
ひょっとすると ジャンプの瞬間とした場合、2番・3番と専門家でも
意見が分かれる可能性があるのではないか?という疑問が出てきました。
時間にすれば、コンマ1秒以内の時間なので2番でも3番でも、どちらでもOKでしょうが
幅跳び的に言えば、2番で、その瞬間に一番力が加わるポイントなので一般的な感覚では2番でしょう。
ただ、質の高い高度なジャンプを跳ぶ選手の意識としては3番のような気がします。
これは、ディレイや完全に跳びあがってから回転を始めるような技術を持った選手の感覚に近いかもしれません。
厳密に言ってしまえば
トウジャンプでも、トウを衝いて跳び上がる意識の選手と伸び上がっていく過程でトウを衝くという意識を持った選手が居るからです。
この差はトウを衝くことをきっかけにする意識と、跳ぼうとする動作の中にトウを衝くことが付随してくるという意識の差です。
一般的な解答としては2番が自然な意識と思います。
問題2
エッジ系ジャンプの踏み切りの瞬間はいつでしょうか?
1 エッジ(ブレード)が氷から離れた瞬間
2 踏み込んだ瞬間
3 踏み込みが開放を始めた瞬間
この問題は私見の解答です。
公式な定義が見当たらないので、私見という事にさせていただきますね。
ただ、この問題は3番で問題ないでしょう。
アクセル・サルコウ・ループが該当しますが、どのジャンプも踏み込んでから跳び上がるまでに数メートル滑りながら踏み切ります。
ですので、2番ではないのですが、1番と3番で意見が分かれる可能性もあるのですが
1番の氷から離れた瞬間というのは、ジャンプ動作の踏み切りの瞬間という意識とは違うと思います。
既に踏み切っていると考えます。
みなさんも、その場で跳びあがろうと沈み込み、跳び上がる動作をしてみれば理解できると思います。
ですので、一般的な解答としては3番でしょう。
問題3
プレローテーション(稚拙な踏み切り)と判定される範囲は?
1 事前に回転が始まってはいけない
2 明らかな前向き踏み切り(アクセルは除く)
3 横向き程度までは問題ない
解答 3
アクセルを除く、5種類のジャンプは後ろ向きで踏み切りますが
プレローテーションが起こりやすいのは、トウループです。
おまたぎジャンプのように、前向きで踏み切るジャンプを稚拙な踏み切りとされます。
問題4
踏み切りに関してビデオリプレイはどれ?
1 目視のみの判定(ビデオ確認なし)
2 スロー再生での判定
3 ノーマルスピード再生での判定
解答 3
踏み切りに関しては、レビューはノーマルスピードのみの判定になります。
コレは、瞬間(スローを含む)を切り取って判定する性質のものではない
フィギュアスケートのジャンプは滑りながら跳ぶという性質があるからです。
問題5
着氷に関してビデオリプレイはどれ?
1 目視のみの判定(ビデオ確認なし)
2 ノーマルスピード再生だけの判定
3 ノーマル・スロー・スーパースロー再生での判定
解答 3
着氷に関しては、微妙な着氷エッジと判断されれば、3番のレビューを見て判定します。
問題6
エッジエラー"e"判定とされるのは?
1 間違ったエッジが長い
2 正しいエッジがまったく無い
3 1・2どちらかが該当する場合
解答 3
問題6・7共にグラデーション的な範囲がある判定ですが、TOでは事前に意識合わせを行い
一貫性のある判定をしています。
競技会が違えば、TOも変わっていますので、競技会によっては判定が変わる選手が出てしまう場合もあります。
問題7
エッジエラー"!"判定とされるのは?
1 間違ったエッジが短い
2 それほど明らかでない場合
3 1・2どちらかが該当する場合
解答 3
問題8
1/4回転基準の元になるのは?(単独ジャンプの場合)
1 助走してきた方向の延長線上
2 氷から離れた瞬間から着氷までの瞬間の延長線上
3 助走・踏み切り・着氷を結ぶ延長線上
解答 3
単独ジャンプの場合としていますので3番を正答とします。
問題9
ジャンプの着氷で理想的なエッジの角度は?
1 1/4前後 (-) ←程度
2 1/8~1/9前後 (/~/) ←程度
3 完全に回転不足の無い0度前後 (|) ←程度
解答 2
1番は回転不足判定を受けるか受けないかのボーダーラインです。
バックアウトで滑って降りてくるのが着氷ですので、これよりも回転が足りなければ
フォア(前向き)での着氷になります。
フォアで降りてごまかしたものですから、厳格化の中に取り入れられたのです。
2番が伸びのある着氷を迎える事がし易い着氷エッジの角度です。
もしも、エッジが氷から離れた瞬間~着氷した瞬間の回転をカウントしたら
全てのジャンプは回転不足になっちゃいますね。
3番は、ステップアウトしてしまう確率が非常に高くなります。
この辺りで着氷したエッジはバックインになっていますので、強引にバックアウトに引き戻せないとステップアウトになるのです。
これ以上の回転をした状態で着氷を迎える選手はほとんどいません。
長年積み重ねた感覚がありますので、これ以上の角度で回りすぎてしまうケースはほぼ、皆無でしょう。
回りすぎの失敗とされるのは、この0度前後の着氷を指します。
問題10
ジャンプにまつわるルールをどう思いますか?(複数回答可)
1 選手(特定選手)が可哀相だから見直すべき
2 選手間の判定に不公平が存在するから見直すべき
3 見た目の印象とかけ離れているから見直すべき
4 ルールの不備や欠陥だから見直すべき
5 旧採点方式の方が優れているから戻すべき
6 技術の向上を阻害しているから見直すべき
7 ジャッジングに関して、陰謀が存在するから見直すべき
8 見直されるべき部分があると思うが将来のルール改正の可能性を待つのみ
9 全員同じルールの中なので、現状はそれに対応するべき
10 旧採点時代より、より公平公正になっているので、進化を待つのみ
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この記事へのコメント
とても面白かったですし勉強になりました。ありがとうございました。
よく話題になるセカンドジャンプの3Loなのですが、
オーサーコーチが安藤選手の中国大会のものを例にして、
プレローテーション(稚拙な踏み切り)ということで批判していたように思います。
そこでよく、ループもプレローテーションが起りやすいとという意見をめにしましたが、そうなのでしょうか?
前向きではなく横向き程度の踏み切りなら問題ないということなのですね。
問題10について世界選手権終了後色々考えました。
④についてますます思いを強くしましたし、正直⑦もありえるのではないかと思うほどです。
順位はさほど問題はないのです、ただし点数は異常だったと思います。
結局、基礎点をあげようと努力しても、
加点とPCSで凄い点を出されるとどうしようもなく、
いつの間にか手の届かないことになってしまうのだなと、
しみじみと感じました。
ジャンプの基礎点というのが軽視されているように感じます。
例えば3ルッツにしても、入りの難しい見事な2Aに加点3をつけるとほぼ同じ点数になります。
女子最高難度と言われる4Sや3Aの価値は薄れ、
イナバウアーからの2Aで5.3もの点数が稼げます。
浅田選手がステップからの3Aを目指していた頃、
加点3を取れるとの情報があったそうですが、
技の難易度にかかわらず加点の幅が存在することは、
非常に理解に苦しみます。
ISUの方針というのは、スピードにのった幅のあるジャンプを跳びなさいということなのでしょうか?
しかし、選手に個性があってもいいのではないかと思います。
ビールマンのポジションの美しさ、シットスピンの低さなど、
浅田陣営の今年取り組んできたことは殆ど点数に表れず、
加点とPCSの曖昧さばかりが目に付いてしまいました。
長くなって申し訳ありません。
フィギュアスケートを見るときに、点数に納得したいのです。
急に上がったPCSといい、なんだか、やり場のない思いを抱いてしまいます。
よく話題になるセカンドジャンプの3Loなのですが、
オーサーコーチが安藤選手の中国大会のものを例にして、
プレローテーション(稚拙な踏み切り)ということで批判していたように思います。
そこでよく、ループもプレローテーションが起りやすいとという意見をめにしましたが、そうなのでしょうか?
前向きではなく横向き程度の踏み切りなら問題ないということなのですね。
問題10について世界選手権終了後色々考えました。
④についてますます思いを強くしましたし、正直⑦もありえるのではないかと思うほどです。
順位はさほど問題はないのです、ただし点数は異常だったと思います。
結局、基礎点をあげようと努力しても、
加点とPCSで凄い点を出されるとどうしようもなく、
いつの間にか手の届かないことになってしまうのだなと、
しみじみと感じました。
ジャンプの基礎点というのが軽視されているように感じます。
例えば3ルッツにしても、入りの難しい見事な2Aに加点3をつけるとほぼ同じ点数になります。
女子最高難度と言われる4Sや3Aの価値は薄れ、
イナバウアーからの2Aで5.3もの点数が稼げます。
浅田選手がステップからの3Aを目指していた頃、
加点3を取れるとの情報があったそうですが、
技の難易度にかかわらず加点の幅が存在することは、
非常に理解に苦しみます。
ISUの方針というのは、スピードにのった幅のあるジャンプを跳びなさいということなのでしょうか?
しかし、選手に個性があってもいいのではないかと思います。
ビールマンのポジションの美しさ、シットスピンの低さなど、
浅田陣営の今年取り組んできたことは殆ど点数に表れず、
加点とPCSの曖昧さばかりが目に付いてしまいました。
長くなって申し訳ありません。
フィギュアスケートを見るときに、点数に納得したいのです。
急に上がったPCSといい、なんだか、やり場のない思いを抱いてしまいます。
興味深いエントリーでした。
とても勉強になりました。
少し違うことですが質問しても良いでしょうか。
カナダのチャン選手などはコンパルソリーでスケート技術を磨いたと聞きました。
日本の今の選手たちはどの程度コンパルソリーの練習をしているのでしょうか。
とても勉強になりました。
少し違うことですが質問しても良いでしょうか。
カナダのチャン選手などはコンパルソリーでスケート技術を磨いたと聞きました。
日本の今の選手たちはどの程度コンパルソリーの練習をしているのでしょうか。

ご訪問&コメントありがとうございます。
簡単にですが、考えを述べさせて頂きます。
>過去の旧採点方式であったって、意図的な採点は起きなかったはず。
この一件は、結局真相は闇の中で、疑惑を持たれた審判はISUから追放されただけではなかったのではと、ウロ簿えですが、そういう記憶があるのですよね。
疑わしきは・・・なんですが、ISUは真相究明より、疑惑を持たれた審判を詳しく調査せずに罰してしまい
不正を持ちかけた人物と言うのも、不可思議な人物であったとの認識なのですが…
答えにならないような不明瞭な認識で申し訳ないです。
PCSの件ですが、係数という概念があります。
係数を無視して議論してしまえば、かなり無理が生じると思います。
係数の概念って…
私もちんぷんかんぷんだったのですが、FSでの滑走時間の差であったり
要素の数の差・男女の体力差を考慮?したものであったり、この係数が無ければ整合性が取れないもののようです。

どうも、外国人コーチのお口は。。。
世界チャンピオン経験者なのに…
って思う、関係者は多かったと思いますよ。
プレローテーションの定義や意味ぐらい知ってるはずだし…
報道の翻訳が正しいのであれば、首を傾げざるをえない発言だったと思います。
選手個々の差を論じるのは、競技の性質上、控えますが
加点を得られるのは、その判定のガイドラインに沿った質のものを行えば得られます。
スピードと幅でも得られますし、高さでも得られます。
両方有れば、片方より多くもらえるはずです。
基礎点に関しては、私もコンビネーションの難易度を反映していないのではないか?
など、考えはありますが、選手はルールの範囲の中で、最高のパフォーマンスを目指せばいいのです。
ルールのあり方ではなく、ルールの捉え方と対応度で、高い技術を持った選手は勝てる戦略を見い出すはずですよ。

コンパルソリーの件ですが…
ジャンプ技術などエレメンツ個々の技術向上は目覚しいスケート界ですが
そのひとつひとつの質は低下しているのでは?
スケーティング自体の技術力低下なのではないか?と、いうような疑問を持った指導者達やISUや連盟の人々が、新採点システムのルール内に理念を織り込み
日ス連では、独自のステップテストの中にコンパル技術を取り入れたテストを行い
海外の情報までは解りませんが、少なからず、コンパルソリーの技術に近い練習を取り入れている選手は増えていると思いますよ。
コンパルをほぼ未経験の若いコーチは、出来ない事が多く、当然子供達も最初はまったくデタラメで出来ないのですが
県連単位などで、化石世代?(笑)のコンパルソリーをとことんやった世代の元選手やジャッジ達が指導に当たったりしています。
ステップ技術など、スピードに乗って、誤魔化した動きや強引な動きで、何とかなる場合がありますが
スピードを落として、正しいカーブをじっくり氷に乗るというのは非常に難しい事なのです。
自転車を超スローで進むのが難しいように。。。
回答頂き有難うございました。
おそらく、Sakuraさんが仰ってるのはよく目に見える部分は技術向上しているけど、あまり良く見えない部分(基礎)が低下しているということですよね。
若いコーチはコンパルソリーほぼ未経験ですか・・・。何故競技廃止と共にスッパリ止めてしまったのでしょうか。
素人ですが、習い事やスポーツを経験した者として、絶対コンパルソリーは練習の一貫としてやるべきだと思いました。でも今は増えつつあるのですよね!偉そうなことを言ってすみませんでした。
たぶん高橋選手などはその辺り練習としてやってきた選手かなと勝手に想像してしまいました。
おそらく、Sakuraさんが仰ってるのはよく目に見える部分は技術向上しているけど、あまり良く見えない部分(基礎)が低下しているということですよね。
若いコーチはコンパルソリーほぼ未経験ですか・・・。何故競技廃止と共にスッパリ止めてしまったのでしょうか。
素人ですが、習い事やスポーツを経験した者として、絶対コンパルソリーは練習の一貫としてやるべきだと思いました。でも今は増えつつあるのですよね!偉そうなことを言ってすみませんでした。
たぶん高橋選手などはその辺り練習としてやってきた選手かなと勝手に想像してしまいました。

★フィギュアスケートの理念とは…原理主義的回帰か?★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-17.html
こちらにコンパルソリーと関連するエントリーを書いています。
4回転ジャンプなどを代表とする、高難度技術向上を目指すのもフィギュアスケートの発展部分なのですが
正確なエッジワークや素晴らしい表現を伴った、滑る競技という基本理念を大切にフィードバックしていく事もフィギュアスケートの発展なのですよね。
その部分をルールの中に、大事にしていきなさいよ、そこを評価しているのですよ…
などのメッセージが込められているのだと思います。
基礎的部分の底上げがあってこその、高難度技術の向上があるのだ。
そういう事なのだと、ご理解していただけたら。。。
高橋選手だけでなく、ベテランコーチにつく選手達は、やはり基礎練習を大切にしています。
基礎が伴っていない選手は、今の複雑なステップはコケます。(笑)
ただ、全てがコンパル技術なのかと言うと、チョット違うのですが
コンパル技術には、身体を制御しつつ、身体を止める技術と言いますか…
伸びや、小手先で誤魔化せない、スケーティング技術の奥深さが詰まったものですね。
わかりにくい表現でごめんなさい。
★往年の名スケーター ジョン・カリーにフィギュアスケートの原点を観た★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-38.html
文章表現では表しにくい、コンパルソリー技術の一端が映像に収められています。
この事を書くと、多くのツッコミが入る事があるのですが
スケートを実際に滑ってみて、ほんの少しでも感じる事が出来る様になれば、書いてある意味も、多少ご理解いただけると思います。
そんな難しいレベルじゃないんですよ。
スケート教室に3ヶ月も通えば、イヤと言うほど解りますから。
>高橋選手だけでなく、ベテランコーチにつく選手達は、やはり基礎練習を大切にしています。
基礎が伴っていない選手は、今の複雑なステップはコケます。(笑)
少しホっと致しました。有難うございました。
基礎が伴っていない選手は、今の複雑なステップはコケます。(笑)
少しホっと致しました。有難うございました。
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ジャッジについて - りう - 2009年03月30日 03:22:51[ 再編集・削除 ]
某スケート関係の掲示板を通してこちらのブログを知り、時々拝見しています。
スケート経験者の方のブログという事で、スケート未経験者には興味深い内容です。ありがとうございます。
今回、ジャンプのジャッジに関しての問題…自分もコメントを入れようと思ったのですが、現状の採点を見ていて、そういうモチベーションが持てずにいました。
今回、その解答の内容を見て、ますます自分の中に疑問がわきました。
☆Sakura☆さんの見解では、意図的な採点をする審判はいない。という見解ですが、現状の採点を見ていて、とてもそういう内容になっているとは思えません。
今回、☆Sakura☆さんが書かれている「解答」を見ても、そのグレーな部分と明確に決まっている部分、その両方において、正確にジャッジメントされているように思えません。
審判の方が意図的に…はない。のであれば、過去の旧採点方式であったって、意図的な採点は起きなかったはず。
過去に起きていることは、現ルールで何故に起きないと言えるのかが判らないですし、今の各ジャンプの採点(に限らず、他の要素やPCSもです)には、首をかしげることばかりです。
自分自身、好きな選手がいて応援しているわけですが、その選手をどうこうではなく、単純に「演技を見て→得点を見る」と、違和感があります。「変な点数!」って思います。
それが陰謀説なのか、何なのかは、自分にとってはどうでも良いことです。
(が、こういった競技の国際試合だからこそ、そういう方向に矛先が向くのは仕方ない部分もあると見ています。それ以外に求めにくいからです)
現状の採点に不満をもらす人間が全て陰謀説を説いているわけではありません。
各審判は良心を持って採点している。
各審判はルールにのっとって採点している。
という部分は理解したうえで。
その上で、☆Sakura☆さんは、現状の採点結果について違和感はありませんか?
今回の世界選手権でキムヨナ選手は男子以上のPCSが出ているわけですが、経験者から見て、彼女は全てにおいて世界中の男子選手よりも上回っているのでしょうか?
ジャンプに限定せず、採点という部分で☆Sakura☆さんのご意見が聞ければとコメントを入れてみました。
よろしくお願いします。
りう